ヒナモロコ郷づくりの会ブログ兼ホームページ

ヒナモロコ
【コイ目コイ科、絶滅危惧IA類、
福岡県久留米市指定天然記念物】
私たちはこの魚を保護しています

生きものにぎわいの森づくりin英彦山

2010-10-12 18:32:30 | イベント
県庁からのお知らせ

修験道の霊山として有名な英彦山は、県内でも有数の生物多様性ホットスポット
なっています。(これまでに世界中で英彦山でしか見つかっていない種や、英彦山をその分布の北限または南限とする種なども知られ、数多くの貴重な昆虫類が発見されています。・・・彦山生物学実験施設掲載文より引用 以下同様)
多くの動植物がいて、絶滅危惧種と呼ばれる希少な生きものもいます
例えば
和名:ムカシトンボ
学名:Epiphlebia superstes 福岡県の準絶滅危惧種
和名:オオカマキリモドキ 彦山生物学実験施設HP
http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/specimen/s_insects1/hikosan-2.html

しかし今、管理を放棄されたり、シカが増えすぎて植物が食べ尽くされたりして、
様々な動植物を育んできた豊かな森が変わりつつあります。
そんな森を可能な範囲で、小鳥がさえずり動物たちが集まるような本来の英彦山の森へと一緒に変えていきませんか・
作業は、下草刈りや倒木の整理を予定しています。
みなさんのご参加お待ちしております。

日時:10月17日(日)10:30~

場所:英彦山(青年の家近くの森です)

申し込み:10月12日まで(でした・・・もうだめかな)

問い合わせ・申し込み受付:嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所地域環境課
        
      TEL 0948-21-4975

気づくのが遅れて、受付過ぎてますが、兎に角問い合わせしてみてください。

気持ちは通じます。



(参考)

絶滅に関するカテゴリーの区分「環境省のレッドデータブックカテゴリー定義」より

絶滅(EX) (その地域で)すでに絶滅したと考えられる種。
絶滅危惧I類(CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種。
絶滅危惧II類(VU) 絶滅の危険が増大している種。
準絶滅危惧(NT)  現時点では絶滅危険度は小さいが,生息条件の変化によっては
「絶滅危惧」に移行する可能性のある種。

(以下:保環研ニュース第67号 2009.10より抜粋)

生物多様性を守る
 日本列島は、亜熱帯から亜寒帯にわたる多様な気候帯とモンスーン気候がもたらす豊かな降水量に恵まれ、また、火山活動も盛んなため、起伏に富み標高差のある自然環境を有しています。この多様な自然環境の中に、9万種以上の生物種が生息・生育しており、日本列島は、比較的的狭い面積にもかかわらず、豊かな自然や生物が保たれてきた地域となっています。九州の北東端に位置する福岡県においても、沖ノ島の照葉樹林、英彦山のブナ林、平尾台のススキ草原などをはじめとする地域特有の豊かな自然が各地に残されています。
 このような自然や生物の豊かさを包括的にあらわす概念として、「生物多様性」という語が用いられます。生物多様性とは、すべの生物の間の違いを指すもので、生態系の多様性、種間(種)の多様性、種内(遺伝子)の多様性という3つのレベルを含みます(生物多様性条約による定義)。すなわち、あらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態、さらに、生物が過去から未来へと伝える遺伝子の多様さまでを含めた幅広い概念です。
 本来豊かであるはずの日本列島の生物多様性は、今、危機に瀕しています。環境省レッドリストには、爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類、貝類の3割強、哺乳類、維管束植物の2 割強、鳥類の1 割強にあたる種が絶滅危惧種として記載されています。2001年に発行された福岡県レッドデータブックにも、967種の絶滅危惧種(絶滅種なども含む)が掲載されており、その中には、メダカ、タガメ、キキョウなど、しばらく前まではごく普通に見られた動植物も多く含まれています。
 なぜこれほど多くの種が絶滅の危機に瀕しているのでしょうか。生物多様性の危機をもたらす要因として、①開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少、②里地里山の手入れ不足など人間の干渉が減ることによる自然の質の変化、③外来種などの持ち込みによる生態系の攪乱などが挙げられます。さらに、地球温暖化による影響も懸念される状況となっています。
 生物多様性は、全ての生命の存立基盤であるとともに、地域固有の豊かな文化の源泉にもなっています。私たちは、四季の移ろいとともに変化する風景、鳥や虫の声、山や海の幸をもたらす豊かさと、台風や火山噴火などの荒々しさを持ち合わせた自然を前に、独特の自然観をはぐぐみ、さまざまな知識、技術、豊かな感性を培ってきました。
 生物多様性の恵みを将来にわたり享受し、持続可能な社会を実現するためには、自然環境の保全と復元を手遅れにならないうちに行うことが必要です。積極的な自然環境の保全と復元は、広範で実効ある強力な取り組みが必要とされますので、行政のみ、地域住民のみではなく、広く協働によって担われることが望まれます。  現在、福岡県保健環境研究所では、絶滅危惧種の保全、外来種の分布実態や防除などの生物多様性の保全に関する調査研究を行っています。北九州市のため池に日本で唯一自然状態で生育するガシャモクについては、地域住民、NPO、学校などと協働した保全活動を進めています。
 昨年6月の生物多様性基本法の施行に引き続き、来年10月には生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋市で開催されます。生物多様性の危機が広く認識されるなか、生物多様性についての関心が高まりつつある今こそ、生物多様性の保全に関する取り組みを強力に進め、自然共生社会の実現に向けた地域づくりを進めていく必要があります。

参考資料
・環境省ホームページ:「第三次生物多様性国家戦略」
 http://www.env.go.jp/nature/biodic/nbsap3/, 2007年.
・鷲谷いづみ:「生態系を蘇らせる」
 日本放送出版協会,2001 年.

       文責:環境科学部 環境生物課 専門研究員 須田隆一

 福岡県保環研HP     http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/news/news67/news_item1.htm


イヌセンブリ
 
 学 名: Swertia tosaensis Makino
 RDB: 環境省 絶滅危惧Ⅱ類  福岡県 絶滅危惧1B類
      九州国定公園・耶馬日田英彦山国定公園 指定植物
MOCAさんのHP http://www32.ocn.ne.jp/~k_yoshida/profi/profi01.htm

*他にもあると思いますが、現時点で調べた3種類を載せました。
 他にご存知の方、教えてください。


コメント
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