先月劇場で鑑賞しておもしろかった作品を3本ご紹介します。
どれもおすすめです!
◎外山文治監督『茶飲友達』
10年ほど前に実際にあった、高齢者売春組織摘発事件に着想を得て製作されたそうです。
パンチがあって力強い作品。
かつ、繊細。
様々な生きづらさが描かれていて、多くの人が登場人物の誰かに共感できるのではないかと思います。
◎サム・メンデス監督『エンパイア・オブ・ライト』
優しい雰囲気に包まれた作品。
主な舞台となるエンパイア劇場がとても素敵で、映画館好きにはポイントが高いです。
女性がかなり年上の年の差恋愛が描かれているので、抵抗ある人もいると思いますが、オリヴィア・コールマンの幅広い演技は観る価値有りなので、あまり先入観を持たずにぜひ観ていただきたいです。
静かに流れる美しい音楽も素敵でした。
◎草苅勲監督『死体の人』
唐田えりかさんはじめすべての人が良かったですが、やはり主演の奥野瑛太さんが素晴らしかったです。
顔立ちから、迫力ある役柄が多いイメージですが、この作品ではちょっと気弱な心優しき青年を完璧に表現しています。
奥野さんの演技に心打たれました。
脚本もとても良かったです。
泣きたいけれど素直に泣かせてくれず、つい笑ってしまうような、とても不思議な感覚。
時々出てくる格言等、監督のセンスが素敵だなと思いました。
派手ではないけれど丁寧な描写に好感が持てるとても良い作品で、本当に出会えて良かったです。