パソコンレッスンの現場

PCインストラクター、短大講師のエッセイ

効率が10倍アップする新・知的生産術 勝間 和代

2008年03月20日 | 気になる本
本を読むということは、その中身を読みながら筆者を読むことでもあると思います。
ビジネスのハウツー本であれば、その人自身にも関心が及びます。

たとえば、すぐれた速読の紹介があっても、その人がそれにより何を得ているのか。
その人の読書経験が生み出すものに興味が及びます。

この点、最近のビジネス書はその生み出しを収入に置き換えるケースをよく見ます。
本に書いてある読書法が書籍価格の100倍の価値を生み出すという売り文句などがそうです。

その効果について転職であれ、経営であれ、そうした数値化はあまり意味を感じません。
それは読者の人生のタイプをある側面で割り切った解釈が前提となるからです。

売り文句はさておいてその中身から得るものがあればいいという考えがあります。
これは最近の読書法の共通点のように思います。

書籍を読む側も、本の中から心に残る言葉が一行でもあればいいという考え方です。
でも本当はその言葉凝縮される全体像を読んでいるはずです。

前置きが長くなりましたが、紹介する本の筆者はビジネスパースンであり、経営者です。
パワフルな才女で、魅力的な読書と仕事から得ている視野がとても広い人です。

そうした人のパソコンのノウハウの紹介が包み隠さないものであれば、魅力です。
知的生産のあり方は、パソコンによって速いスピードで変化しているはずです。

密度の濃い本なのですが、その点だけに絞っても2年前には書けなかった内容があり、
とても実用的なことが書かれています。

私にとってこの本のすごいところは何か。
何が活用、実践してビビッときたかは日を改めて書くことにします。

 効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 勝間 和代 ダイヤモンド社 

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