渋谷区議会議員『子どもにツケをまわさない!』笹本由紀子です。

転んだら、何かつかんで立ち上がる元・証券会社OL+音楽家+ラジオDJで、幼児教育研究者。渋谷区議会議員です。

賛成討論の手元資料です。

2011-12-18 11:54:12 | 日記
渋谷区の区立幼稚園存続を求めるための請願 に対し賛成の立場より討論を行います
この請願は、住み慣れた地域で、区立幼稚園と民説民営の幼稚園を選択できるように
歴史と伝統のある区立幼稚園を選択肢として残してほしいというものです。

私ども純粋無所属の会は、試算を行いました。
一人あたりの月間の保育コストは、7園分の数字で、平成21年度を基に算定いたしました。
仮に、 山谷と千駄ヶ谷と 仮に区内を二つの地域別に分け
区立を2園残すと想定した場合、61499円です。
区立保育園の4、5才児の約67000円
歴史と伝統の重みを考えれば、区立幼稚園を廃園にする数字とは思えません。
人件費と事務費をあわせて、総額1億8671万2872円
800億の予算規模でひねり出せない金額とは思えませんし、
もしこの金額が不要というのであれば、今後も至る所から区立幼稚園制度を廃止してまで必要なものなのであるかを
今後もいたるところからコストカットに目を光らせてかなくてはならないと
決意を新たにするところです。

選択するのには情報が必要です。
来年4月からの西原の認定こども園の保育料は
2000円の入園料が80000円に 月5000円の保育料が29000円になることは
本請願が委員会で審議されている間にわかった金額であります。
今日に至っても、渋谷区のホームページからは、
「短時間利用児(4・5歳) 事業者にお問い合わせください。」という表示であり、
その事業者のHPにも保育料の表示も無いのです。
子どもを授かって、
保育園や幼稚園を選ぼうとする時に参考にできません。
保育園選びは、時節柄保育園が増えることはあっても減ることはないので、
自分たちに入所に有利な努力をしておられます。
私立幼稚園も、選んでもらうために様々な努力をしておりますので、
当然、情報を出さないという姿勢ではありえません。
そして、区立が希望者が少ないというのであれば、実数は増加してますし、
努力改善の大きな柱として、強力な幼児教育プログラムがあるのです。
選択を求める保護者のために十分な情報を発信していないことも
区の姿勢として誠実とは思えません。
または、詳細な中期的計画なしに、当事者や地元の声を聴かずに
進めることではありません。
この請願のため、連日小さなお子さん連れの保護者の方が区役所に来られていました。
そして、必死なお母さんの横で元気に、走り回るお子さんに
目を細められた方もおられたのでは?
ある女の子は、振り返りおにぎりをもってご飯粒をつけていたので、おにぎりちゃんと呼びました。
5階廊下で出会うたびに、挨拶をし、3回目には「おにぎりちゃん」と呼べば振り返るようになりました。
この風景が、街の中にあるから、
小さな子どもは、家から少しずつ離れた場所まで覚えるようになります。
街の人顔や声を覚え、街の人も、小さなお子さんを知ってくれます。
「地域の人に知ってもらう」このことが防犯上も防災上も大きな
その毎日の繰り返しこそが、地域への愛情となり、将来の地域力や防災力につながるのです。
公教育には、採算性とは別の軸が必要な所以であります。

幼児教育プログラムは施設内のみならず地域での
支えがあるからこそ、完全な形になるものと考え
区立幼稚園を選択肢の一つとして残していただけますようお願いし、
本請願に賛成の討論といたします。