サロン経営の羅針盤

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連載・サロンの朝礼365話。

2018-11-12 08:19:41 | 日記

58.ブランディングとは。(2)

美容室のブランディングとは、「自店の認知度を高め、好感を持ってもらうための取り組み」のことであり、顧客にとって価値のあるブランドを構築するための活動を指します。

『戦略的ブランド・マネジメント』の著者ケビン・レーン・ケラーによれば、「ブランディングは精神的な構造を創り出すこと、消費者が意思決定を単純化できるように、製品・サービスについての知識を整理すること」と定義されています。

つまり、顧客にとって価値のあるブランドを構築するための活動です。「ブランドの価値とは技術やモノの価値ではなく、サービスの価値」を指します。

技術やモノが占める顧客満足のウエートは30%です。最も大切なことは、顧客の精神的満足を高めるために不可欠の要素である、スタッフの「サービス演出力」であり、「サロンの雰囲気づくり」にあります。

ブランドの特徴や競合するサロンとの違いを明確にすることで、顧客の関心を高め購買を促進することを目的とするものです。

最近、多くの美容師の方々のコスチュームが完全に「職分を逸脱」しています。今一度「美容師法細則」の厳守に立ち返りましょう。即ち「清潔・清楚・質素」なコスチュームに徹することです。
同時に、美容業は接客サービス業です。そこには「おもてなしの心」が求められます。
「おもてなし」とは茶道から伝わる言葉で、「もてなし」に丁寧語の「お」を付けた言葉で、次のような意味と伝えられます。

その「おもてなしの心」は、茶の湯の一様式である「詫び茶」を大成させた千利休によって確立しています。
お客に対応する心得の第一は、自己主張をせず「侘び寂びの心」の下に接客するのが、「おもてなしの本質」であると伝えています。
つまり、「質素で控え目」な接客者としての「身なり」が、「おもてなしの心を形に表す大前提」であるということになります。

即ち「清潔・清楚・質素」なコスチュームに徹することが「ブランディング」の端緒であり、自店の「ブランド性」を高める精髄となります。

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