サロン経営の羅針盤

弊社研修所が提供しているサロン経営に関する全てを提供して参ります。

連載・三分間経営講座

2018-07-03 09:34:00 | 日記

森信三先生の著、『修身教授録』掲載の名言の一部をご紹介します。

 NHKの大河ドラマに、軍師・黒田官兵衛(如水)の物語がありますが、如水の名言に『乱世に文を捨てる人は滅びる』とあります。これを経営に置き換えれば、次のような意味です。

「たとえ多忙な日々であっても、書物や先輩に学ばなければ駄目である。学ばない人間は理屈が分らないので、正しい規則やルールが決められないで、私利私欲で規則やルールを決めてしまう。

それでは従業員や顧客に恨みを買うだけで、そんな人間が治めるサロンは結局は滅びる」ということです

読書や先覚者に学ぶことは人間にとっては心の養分ですから、それを怠ったら、それだけ真の自己は退化するものと思わねばなりません。

 情熱というものは、まず物に感じるという形をとって現れるもののようです。したがって感激とか感動とかいうものは、その人の魂が死んでいない何よりの証拠です。

顧客に対しての誠意とは、その時々において「精一杯」を尽くしながら、しかも常にその足らざることを嘆くものでなければなりません。
  私たち人間は、感激や感動のできる間は、まだ進歩する可能性を持っていると言えます。

 人間の力というものは、一たんその気になり、決心と覚悟さえ立ったら、後からあとからと無限に湧いてくるものです。それはちょうど、井戸に水の湧くようなもので、もう汲み出してしまったと思っても、いつの間にやら溜っているようなものです。

 人の言葉や、人が書いた文書が真に力を持つのは、必ずしもその言葉・文書が立派だからというのではなくて、その言葉を支えている背後の実績の裏打ちがあるからです。 

弊社サロンでは、「実績が伴わない人、考課基準をクリアしない人は店長になれない」と規定しています。実績の無い人の言葉なら自称コンサルタントの自説と同じで説得力に欠けます。 

最近、インターネット上で自称コンサルタントなる人が「商品力を高めるのは愚かなことで、この集客法だけで大繁盛」といったキャッチコピーが四万円で販売しています。
購入して読んでみたら、著者は「ランチェスター 7;3の法則」を引用して、このような持論を展開しているのではと思ったりします。

「お客の身体に直接触れる」という美容業の特性を理解しないと、このような「空論」になります。
このレベルでは、弊社の店長には成れないのです。明日に続きます。