さんらいずの徒歩鉄備忘録

過去の鉄道写真を中心に撮影時の出来事、旅行記、その他いろいろなメモ書きです

城端線とチューリップ(その1)

2013-04-30 11:41:53 | 鉄道写真 北陸
続き。


さて、先に氷見線・城端線ラッピング列車をご紹介しましたが、それらはチューリップ撮影の合間を縫って撮影したものです。
なので、こっちが本当の目的。

城端線は砺波平野を南北に走るため、ここでもチューリップ畑と撮影することができます。
特急はありませんが、のんびりローカルムードの漂う路線で、砺波平野独特の散居村を縫って走るため、昔の家並みも結構あります。


が!やっぱり線路際のチューリップ畑を探すのは難儀しました。
列車の車窓からかろうじて「チラッ」と見える程度しかありませんで、先ほどの北陸本線と状況は全く同じ・・・。

結局土砂降りの1日目でかろうじて2か所「候補地」を見つけたので2日目は実際に現地確認です。
本来なら晴れの予報だったのでガンガン撮影するはずだったのに、当日には無情にも「曇り時々にわか雨、のち晴れ」とか

要は「わかんねぇよ」って予報で。

とりあえず砺波駅でラッピング列車を撮影後、ポイントらしいところへスマホ片手に歩いてみました。


で、20分ほどで到着。

確かにチューリップです。線路も見えます。
周りを少し歩きまわってロケハンして位置が決まったので撮影開始です。



砺波市のラッピング列車がうまく来てくれました。
チューリップのラッピングに本物のチューリップ畑。
右の森みたいなのが散居村の防風林ですね。これと古い蔵のような建物が砺波平野らしくていいと思い、何とか入れ込んでみました。
チューリップは黄色のところ。
これで青空だったら完璧だったんですが、まぁ、日が差しただけでも儲けものとします。
おじさん、お願いしたわけじゃないのに列車が来るたびに列車のほうを向いてくれたのでよかったです。(^^)


が、確認するにつれ、後ろの黄色い看板や建物が気になり始めて・・・。
この周辺はもうかなり市街地になってて、幹線道路も通ってるので仕方ないのですが、逆にアップ目で撮ると、列車が先頭部分くらいしか入らなくて余裕がない・・・。

さんざん悩んだ挙句妥協したのがこれ。↓



後追いですが、そんなに変わらないですよね。
アップ目で撮るとせっかくの蔵が入らなくなるってところでさんざん悩んだのですが、散居村をアピールするのをあきらめました。
これも何とか日が当たってくれたので青空っぽく見えますが、実際は「あの雲、完全に雨雲だよね」って感じで。(^^;

皆さんはこの2枚、どっちがお好みでしょうか?


で、そうこうしてるうちにポツポツと雨粒が落ちてきたので諦めて移動。

もう一つのポイントへ歩きますが、距離があるうえ、車窓から見ただけで場所がおぼろげ。
しかも途中から雨が本降りになったので、最寄りの駅まで避難。
止みそうにないので、高岡へお昼ご飯がてら、再度車窓より場所確認。

で、高岡に着けば晴れてるし。
もう天気に翻弄されまくりで疲れ果てちゃったんですが、腐ってる暇もないので、昼飯後、再びポイントへ向かいました。


さて、お昼すぎたらなんか、晴れが続いてきて、もしかしていけるか?

途中ちょっと道に迷いつつも何とか見つけました!

さっきのところより広いし、色もたくさん!黄色、ピンク、赤・・・とバリエーションがあります。
全部入れたい!

・・・のですが、家の合間合間にしか線路が見えないので、使えるのは黄色とピンクのみ・・・(T□T)
しかも線路が少し遠いので広角だと列車が思い切り小さくなってしまう・・・。

はぁ~。チューリップ撮影って難しいなぁ。



踏切を渡るところでうまく切れました。

実は手持ちでしゃがんで撮影してたんですが、列車通過直前に大きな車が来ちゃって、慌てて避けたら「ぎゃぁ!列車も来た!」で慌てて撮ったのがこれ。
ま、その割にはちゃんと撮れてたのが奇跡ですが。
めったに車は来ないんですが、たまたま運が悪かったってことですね。(^^;


その後すっかり晴れてきちゃいました。
しまったなぁ・・・三脚ホテルに置いてきちゃったんだよね。こんなことなら持ってくるべきだったか・・・でもさっきみたいなこともあるし、ローアングル向きでない三脚だし・・・。



列車が1時間に1本なので、しばらく撮影してるとどの車両が来るか、おおよそわかるようになってきます。
やはりこの旧国鉄色、いわゆる「タラコ」が一番目立っていいですね。
しかし、このときはすでに陽炎が立っててどんなにピント合わせしても列車がぼやけるというね・・・。


で、あれこれ縦位置で、とか雲があるからハーフND使ったり、とかしてみるものの、なんかしっくりこなくて。
手持ちなんで、微妙にぶれたりもして、せっかくのチャンスをつぶしたりして。orz

で、所詮、踏切のところでシャッター切るしかないので構図のバリエーションは限られてきます。
次ので最後にするか・・・。



きちんとピントは合ったんですが、列車がこの期に及んで「高岡色」。orz
この色、あんまり好きじゃないんだよね。微妙な色だし、目立たないし。
かろうじて日当たりの関係で、少しはましになってるかもしれないけど・・・。
やっぱりなんだかんだ言っても国鉄時代の色はうまくできてたんだなぁ。



で、撮影の合間に畑に作業に来た地主さんと話をしてたんですが、最後に衝撃の一言が!


明日このピンクの品種と・・・そこの赤もかな。刈り取っちゃう。風が強ければ夕方まで待つけど・・・。


えぇぇぇ!!!マジですか!!!!!(T□T)


「そうですかかぁ。砺波駅前に泊まってるんで明日も来ようかなって思ってたんですけど・・・。間に合えばいいなぁ。あははは。」
って平静を装うも(たぶん引きつった笑顔だったろうなぁ、俺)絶望した!!!(T□T)

逆に言えば「今日撮れて本当にラッキーだった!!!晴れたし。チューリップ撮影って一期一会だっていうのは本当だったんだなぁ」ってことですね。

決して「撮影するから待ってくださいよぅ」なんて言っちゃいけませんよ。悪態ついたりキレるなんてもってのほか!
こちらはあくまでも趣味(仕事であるプロカメラマンだってそんなこと言いませんし。)ですが農家の方々は生活が、大げさに言えば命が懸ってますからね。

だからこそタイミングが合って撮れた時の喜びもひとしおなんですから。


とりあえず目的は一つ達成です!
農家の皆さん、お邪魔しました。ありがとうございました!


                     つづく


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