さんらいずの徒歩鉄備忘録

過去の鉄道写真を中心に撮影時の出来事、旅行記、その他いろいろなメモ書きです

10年F1日本GP残件報告書(その1)

2010-10-11 23:13:58 | F1関係
続き。

さて、楽しいときはあっという間に過ぎて、またいつもの日々にもっどってしまいました・・・。


でもここにいらしてくださった方々の中には

「おい!!!まだ主役がいねぇじゃねぇか!!!」

とお怒りの方もいらっしゃるかと思います。


いや、一応コンストラクター順なので・・・。
私も書いてて早くこのページに行きたかったんですよ。いや、ほんとに。

というわけで、残件とか言いながら今回が私にとってのメインです。

では、早速参りましょう。


ヒスパニアレーシング。
略してHRTとも書かれる新興3チームの一つです。
スペインのチームですね。
そして新興3チームのなかで唯一独自のマシンを持ってません。
イタリアのコンストラクター、ダラーラに依頼して制作してもらったものです。
ただ、シーズン途中で契約を解除してしまったため、開発はストップしてますが・・・。
ここのマシンはサイドポンツーンにドライバーの名前が入ってます。
なんかマクラーレンのノンタバコバージョン(あのときはミカ、デビッド、キミ、ファンパブロなどと入ってましたね)以来なかんじで、懐かしかったなぁ。



山本左近。
スーパーアグリで佐藤琢磨と共にF1マシンを駆っていた日本人ドライバー。
7月のイギリスGPからHRTのシートをゲット。
いろんなドライバーと交代しつつも(ご存じの通りシンガポールでは謎の食中毒。(笑))鈴鹿に無事、凱旋。
雨の土曜日は頻繁にスタンド前に出てきて声援にこたえてくれました。
日曜の決勝も非力なマシンでロータスのトゥルーリ、ヴァージンのグロックという「元トヨタコンビ」を中盤まで押さえ込むなど見応えのあるバトルを見せてくれました。
無事に16位完走という結果を残し、小林可夢偉とともに今年の鈴鹿を盛り上げてくれた立役者ですね。



ブルーノ・セナ。
あの、伝説のドライバー、アイルトン・セナの甥。
やはりセナの血を引くドライバーということで、人気、期待が高まりやすいですが、そこはF1。
そんなに甘くはありませんね。2世ドライバーにも言えることですが、F1は実力の世界。親、親戚が速いからと言っても当人がそうとは限りません。
まぁ、マシンもマシンだしね。
でもやっぱりセナの名は日本人にとっても特別だから、いつまでも残ってて欲しいドライバーです。
当然鈴鹿でも人気でした。


BMWザウバー。
とは言ってもBMWは09年で撤退したのでエンジンはフェラーリという、名前と実車が一致してないという。(^^;
これはチームの名前を簡単に変えられないというF1のめんどくさい制度が原因ですな。きっと。
で、ザウバーといえば昔はプライベートチームでもウィリアムズと並んで強いチームで、マレーシアの石油会社ペトロナスやレッドブルといったスポンサーが付いてたのですが、レッドブルは自分でチームを作っちゃうし、ペトロナスはメルセデスに獲られちゃうし、で今シーズンは資金難に苦しむことに。
ただ、スタッフは元から高レベルだし、風洞などの施設もきちんとしたものを持ってるので、お金さえあればもっと速くなれたはず・・・。
白い部分が目立つマシンはちょっと寂しいですね。
ただ、後半になるにつれて結果が伴ってきて、少しずつスポンサーも集まり始めてるので、このまま良い循環でいって欲しいなぁ。



ニック・ハイドフェルド。
BMW撤退に伴ってメルセデスのリザーブドライバーとなってたんですが、タイヤメーカーピレリのテストドライバーに。
その後に前任のペドロ・デ・ラ・ロサに変わってザウバーに復帰。
サインを気軽にくれる数少ないF1ドライバーということで日本人にも人気が高いですね。私もファンですが。
で、実はこれまで彼とコンビを組んで彼を上回ったドライバーはみんなトップドライバーになってるという不思議なジンクスが。
マッサ、ライコネン、クビサ、ウェバー等々。
なので彼自身はなかなか上に上がっていけない・・・。なんかちょっと可哀相な気も・・・。



小林可夢偉。
やっと今回の主役登場。
昨年金曜日にグロックに変わって雨の中フリー走行してましたね。
その後、グロックの負傷により急遽ブラジル、アブダビGPを走り、その結果が評価されてザウバー入り。
今まで日本人ドライバーは何かと日本メーカーの色が強いと思われがちだったんですが、今シーズンの彼にそういったある意味「後ろ盾」はありません。
そんな中、非常に難しいマシンを駆り、オーバーテイクを仕掛けていく彼の走りを日本だけでなく、海外のF1ファンも評価するようになり、すっかり知られた存在に。
また日本でのF1人気を盛り上げようと奮闘中。
その気持ちの入った今回の走りは我らファンの期待に十分こたえてくれるものとなり、鈴鹿は大いに盛り上がりました。
普段は赤いヘルメットも鈴鹿では日の丸をモチーフにした白いものになってました。

すでに来シーズンもザウバーに残る彼。これからも期待大ですね。

楽しいレースをありがとう。これからも頑張れ可夢偉!!!


あ、ちょっとここでおまけ。
去年の鈴鹿の記事でUPし損なった写真。
トヨタの可夢偉です。
厳密にはぶれちゃってるんですが、今回は限定のミニカーにもなってたので。


ヴァージンレーシング
昨年はブラウンGPのスポンサーだったヴァージングループ(航空会社とか、いろんな企業がある)がF1に参入。
その最大の特徴は風洞実験を行わずにCFD(数値流体力学)だけで空力開発を行ったこと。
要はコンピュータの計算だけでマシンの形をデザインしようとしたわけだけど、一応理系をかじった私から見ても「卓上の計算と実際は合わないよ」というのはいわば常識だったわけで。
結果風洞実験をせざるを得なくなっちゃったし、設計ミスで燃料タンクの容量不足から完走できないおそれが出てきたとかで、設計をシーズン中に修正するなどゴタゴタも。
でも風洞実験はとんでもなくコストがかかるのも事実。
新興チームにはなかなかハードルが高いのです。
このCFDが上手く回り出せばかなりコストダウンが出来るというのもアリでしょうから、これからどうなっていくのか、興味がありますね。
デザインそのものはとてもシャープでシンプル。
そして新興チーム中最速ということで悪くはなんですが、信頼性が最悪でなかなか完走できないのが弱点・・・。
ライバルはロータス。



ティモ・グロック。
昨年の鈴鹿はトヨタでチームの母国GPなのに体調不良&予選でクラッシュして負傷、そのままシーズンを終えてしまったというかわいそうな人。
ただ、手堅い走りが強みなのでちゃんとしたマシンに乗れば速いはず。
トヨタでの経験を開発に生かしてくれることでしょう。
今回の鈴鹿では左近、トゥルーリと3人で新興チームバトルを展開して楽しませてくれました。



ルーカス・ディ・グラッシ。
F1の下のカテゴリGP2から上がってきたブラジル人ルーキー。
マシンがすぐ壊れてしまうのでなかなか経験が積めないという悪循環。
初の鈴鹿では決勝直前のレコノサンスラップ(ピットからダミーグリッドに着くための走行)中に130Rでクラッシュしてしまい、なんとスタートできずに終わるというなんとも「やっちまった」結果に・・・。
見たの初めてですよ、こんなの。


さて、以上で全マシンを載せ終わりました。
ベッテルの2連覇で終わった鈴鹿。今シーズンの結果やいかに!?

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