さんらいずの徒歩鉄備忘録

過去の鉄道写真を中心に撮影時の出来事、旅行記、その他いろいろなメモ書きです

ジャパニーズ ル・マン展(トヨタTS020編)

2010-08-03 22:17:02 | F1関係
続き。

最後はトヨタTS020です。
もうおわかりですね。参戦した年代順に書きました。
その方がマシンの進化もわかると思って。


解説パネル。
初参戦は1998年なので、先の日産R390GT1とも競っていました。
確かこの年は良いとこまで行ってトラブルでリタイアしちゃったんじゃなかったかな・・・。
で、翌99年、雪辱を期して、参戦。2年連続のフロントロウ独占など、メルセデス、アウディと激しいバトルを繰り広げました。
そもそも最初にこのマシンを見たライバル達は「カウルを被ったF1」と呼び、「こんなんだったら何でもアリじゃないか!」と大ブーイングだったらしいです。
それくらい革新的なスタイルだったんですね。
まぁ、序盤のメルセデス、アウディとのスプリントレース並のポジション争いのせいか、本命の1,2号車がリタイア。「バックアップのバックアップ」と言われちゃってた3号車が2位表彰台を獲得!片山右京、鈴木利男、土屋圭市の3人がドライブ。
日本人最高位を更新しました。
また、右京さんはファステストラップを記録。流石「カミカゼ右京」です。(笑)


フロントビュー。


左側。他の2台と全然違いますよね。完全に空力マシンと化してます。


右側。


よりサイドビュー。


リアビュー。
おぉ、マルボロがスポンサーだったんだ。初めて気付いた・・・。(^^;
F1を見るようになって、マシンのスポンサーロゴにも目がいく様になりました。
ル・マンはフランスのサーキットなので、タバコ広告は禁止です。
なので、当然この「ノンタバコ」マークですね。


リアを真っ正面から。
このアングルだと本当にF1マシンを彷彿とさせますね。
リアウィングの形とかは特に。


リアウィング周辺の3次曲面。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、こういったところも空力に力を入れた証拠ですね。
この数年後にトヨタはF1に参戦したので、ある意味F1参戦への狼煙的なマシンとも言えるかもしれません。


確かこの99年はメルセデスのマシンが空中で1回転しながらコースアウトして大クラッシュ!残った同型車も即リタイア!という前代未聞のシーンをTVで見てました。
ただ、これが元で、大手のメーカーが続々と撤退し、アウディの独壇場となってしまい、TV中継もいつしか無くなってしまった・・・。(泣)

これらのマシンが出てたとき、ちょうどTVにかじりついてみてたので、とても懐かしく、また実物を見られて大興奮の展示でした。

出かけられない鬱憤が少しは晴れました。(^0^)/

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (よしひろ)
2010-09-01 00:15:06
お久。
毎日暑いねぇ。
夏休み最後の日は意地で小湊行ったけど、あれ以来ダレて何処にも行けなくなっちゃった(笑)
早く涼しくなるといいんだけど、、、
 
R390にTS020ですか。
あの頃のルマンは夢があったねぇ。日本人としても。
僕も当時、良く中継を見ていたけどね。
F1といい、今のモータースポーツにかつての「ときめき」を感じられなくなってしまったのは、エコカーに代表されるメーカーの車作りに対する姿勢がここ数年で大きく変わってしまったからなのかなぁ。
時代の流れで仕方のない事とは言え、何か寂しいねぇ…
返信する
Unknown (さんらいず)
2010-09-04 21:42:22
こっちは7月の中頃から全く出て行ってないねぇ。
全くと言っていいほどやる気が起きない・・・。

メーカーの姿勢もそうだけど、消費者も「技術があることが当たり前」でどうやって技術が発展していくかってことをわかってないのが一番の原因な気もするよ。

24時間、300km/hで走り続けられるものを作れる技術があるから市販車を余裕で作れるってのがわかってないなぁと思う。
極限状態で物質が実際にどうなるかってのを知ってなきゃそうならないようにするには?ひいては安全な製品なんて出来るわけがないのにね。

それに技術者だって人間だから効率ばっかり追い求めてちゃモチベーションを保つのも大変なのをわかんないのかねぇ、と。

やっぱり鉄道もそうだけど、ヨーロッパはもはや「文化」としての価値を見いだされてるからメルセデスみたく不景気でも意地で参戦したりとかもするのかも。
日本人には鉄道も車も所詮は「外国から入ってきた道具、機械」でしかないのかもね。
日本人だって職人文化があって道具やものに思い入れがあるはずなんだけどね・・・。
返信する

コメントを投稿