八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

東大野球部、15年ぶりに勝ち点!

2017年10月09日 23時55分12秒 | プロ野球・高校野球

今まで何度か「東大に入るより、プロ野球選手になる方が難しい」と書いてきました。数で言えば、東大に入学するのが3,000名で、プロ野球選手になるのが毎年80名ほどです。まったく違う分野ですし、希望する倍率も違うとはいえ、人口に対する単純な確率から言えば、プロ野球の方が難易度が高いからです。

 

しかし、「東大に入って、六大学野球で勝ち点をあげるのは、プロ野球選手になるより難しい」と言ってもいいのではないかと思います。昔ほどではないとはいえ、東京六大学野球と言えば、今でもプロ野球への人材の供給源です。これまで六大学からプロの世界で活躍した選手を挙げたら、枚挙に暇がありません。古くは、水原、三原(さすがに古すぎるか)、長嶋茂雄、田淵幸一、山本浩二、星野仙一、江川卓、岡田彰布、高橋由伸、和田毅、鳥谷敬などなど。今年も慶應の岩見選手は本塁打を量産し、プロから注目されています。そんな世界で勝ち点を挙げることと、日本の最高学府の頭脳を兼ね備えることの難易度は、さすがに比べるものも見つかりません。 

 

その東大も、今年はエースの宮台投手がドラフト候補です。そもそも、この一、二年、東大の勝ち点奪取を期待させていたのは、この東大レベルを超えるスーパーエースがいればこそです。しかし、今年の東大がすごいのは、単なる宮台頼みではないことではないでしょうか。

 

私も全然リアルな試合は観られていませんが、新聞などの情報を観る限り、今季は宮台も結構打ちこまれています。それを他の投手がカバーしたり、打線が点をとったりして、いい試合に持ち込んでいます。勝ち点を挙げた法大戦も、打線が奮起し、後半連投で出た宮台が失点しながら、何とか逃げ切った展開です。

 

しかし、これこそが本当のチームビルディングなのではないかと思います。

 

セレクションで全国から有力選手を集める他大学に対し、圧倒的な頭脳がなければ入学できない大学が対抗するには、単なる努力ではどうなるものではありません。そこには、何かを期待させるタレントが必要です。それが、宮台投手でした。しかし、一人の有力選手がいたからといって、どうなるものでもありません。2試合勝たなければ、勝ち点は得られないからです。

 

これまでも、何度か東大勝ち点か?!と期待されながらも、それをなし得なかったのは、2勝を挙げることが難しかったからです。まぐれや、一人の活躍で1勝することが出来ても、2勝を挙げることは、まぐれでは出来ないことだからです。

 

今回東大が勝ち点を挙げたことは(それも2連勝で)、宮台選手に触発された他の選手の成長にあるのではないかと思います。今シーズンは必ずしも宮台選手が圧倒的な成績を残しているわけではありません。しかし、チームは、宮台選手を中心に戦っており、それがチームのモチベーションになっていたようでもあります。つまり、宮台という選手により、他の選手がひょっとしたらやれるのかもという気になり、それがいつしか、俺たちがやらねばということで、チーム力を上げていったのではないかと思います。

 

こう言っては失礼ですが、東大のようなチームが勝つには、時折現れるスーパースターとそれに触発される周囲の成長によって生まれる、非常に稀有な条件が必要なのだと思います。しかし、だからこそ、その勝利の味は格別ではないかと思います。おめでとうございます!東大野球部!

 

 


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