八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ピッチャーは損な役割か?

2007年03月21日 11時28分31秒 | 散ドラ諸君への喝!

管理人はピッチャーをやったことはありませんが、本当にピッチャーは孤独で大変な仕事だと思います。次に大変なのは、キャッチャーでしょう。運動量では、ピッチャー・キャッチャーと他の野手では圧倒的な違いがあります。ほかのスポーツで、これだけ運動量が違うスポーツはちょっと思い当たりません。それでも子どもにとって憧れのポジションはピッチャーですし、どんなにピッチャーがすごくても野球は9人いないと成り立ちません。それが野球の面白いところです。

 

巨人のエースだった江川卓は、高校時代から「怪物」と呼ばれ、それはものすごいピッチャーでした。スピードガンでは150kmくらいでしたが、実際にはもっと速く感じられ、松坂よりもはるかに速く見えました。物理的にはあり得ないそうですが、本当に打者の手元でホップしているような速球で、なんであんな高い球を振るんだというようなボールで次々に三振を奪っていました。

 

しかし、高校時代の江川投手は自分だけが注目されて、チームの中で孤立をしていたようです。今の高校生はマスコミ慣れしていて、マー君もハンカチ王子も、高校時代の松坂も堂々とした受け答えをしています。彼らだけでなく、周りの選手も同じです。だから、彼らがどんなにすごくても、チームの中で浮いているようには見えません。しかし、江川投手の時代はまだ高校生までマスコミが追いかける時代ではなかったので、江川投手は自分のせいではないのに、チームで浮いてしまったようです。高校時代の江川投手は、甲子園でも一試合で20何個も三振をとったりもしましたが、遂に甲子園で優勝することはありませんでした。どんなにすごいピッチャーでも、27個の三振で完全試合をすることはできませんし、0点に抑えても、味方が点を取らなければ、勝つことはできないのです。

 

これを見ると、ピッチャーは損な役割と思えますが、大切なのは、誰が損だ得だということではなく、どうやったらチームが一丸となれるかということです。確かにピッチャーが大変なのは間違いありませんが、野球は9人いないと出来ないのです。この9人が一丸になることが大切なのです。外野手は球が飛んでくることが少なくても、内野ゴロのたびにカバーに走ります。報われることは少なくても、何十回に一回起きるときのためのカバーです。セカンド・ショートの返球カバーだってそうです。それだけではなく、試合に出ていない選手だって、応援・ベースコーチ・守備交代のキャッチボールなど、いろいろチームに貢献することはあるよね。高校野球では、レギュラーではない選手がキャプテンを務める例だって結構あります。これは、野球の技術だけではなく、チームを一つにする力を認められてのことです。

 

野球の面白さと大変さは、このチームが一つになれるかということでもあると思います。今年の新チームは、新6年生が少なくて大変だけど、どれだけチームを一つに出来るかで、まったく違う結果が出るかもしれません!ガンバレ!新チーム!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スクラップブック | トップ | 「バッテリー」を観ました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

散ドラ諸君への喝!」カテゴリの最新記事