八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

同じ轍を踏む

2010年01月19日 22時35分54秒 | 管理人のこと、雑感

“知らぬ間に違う道に迷い込み、気づいた時には後戻りできなくなっている”。最近読んだ伊坂幸太郎の中編小説はそんな冒頭で始まっていましたが、今の民主党はまさにそんな状況のような気がします。

 

民主党は好機になると自滅するという癖があり、偽メール問題はその典型例でした。昨夏ようやく自滅しようもないほどの流れに乗って政権を奪取しましたが、今回の小沢幹事長の政治資金管理団体の問題では小沢幹事長と歩調を合わせて突っ走り、まるで偽メール問題の時のような危うさを感じます

 

あの時も怪しげなメールに誰かが異を唱えればまだ引き返せたのに、自民党を攻める好機と勇んだ拙い執行部の暴走で気づいた時には後戻りできないところまで突き進み、深手を負いました。今回の件は、田中角栄、金丸信という二人の師匠の検挙を間近で見聞きし、法律の裏の裏まで知り尽くした小沢氏が正面対決しているのだから、よほど自信があるからだという見立ては出来るのでしょうが、歩調を合わせて同じ船に乗る必要はありません。公人である政治家は、疑わしきは罰せずは通じませんし、処分はしないまでも、結論が出るまでは静観すればいいものを、党を挙げて応援するというのは、非常に危うさを感じます

 

少なくとも、玄人筋の見方で、政治資金規正法のような(ざる法の)形式犯で身柄を取る(逮捕する)必要があるのか、横暴だと息巻いていますが、形式犯であろうとも故意に記載をしなかった犯罪事実があるのは間違いないところであり、少なくとも胸を張れるものではありません。国民が民主党に期待したのは、自民党のような体質ではないものであって、こうした問題が出てくること自体がマイナスですし、本当に言い訳できない資金だった場合、民主党も壊滅ですね

 

また、国民が民主党に期待したのは、自民党のように年功序列でしかものが決まらず、意見も言えない風土と逆のものでしょうが、今は誰も口をつぐんでしまっています。福田衣里子議員に有権者が期待したのは、強大な権力にも小さな体で立ち向かう姿勢だったと思いますが、恩があるとはいえ、何かしら意見があっても言わせなくさせてしまう風土は大いに問題があると思います。

 

優秀な人材であっても集団の中では、知らず知らずに合理的思考が出来なくなり、誤った結論を導くという例があります。優秀な首相補佐官たちを集めたはずのケネディ大統領が、一触即発のキューバ危機に陥ったの時の事例から“group-think”(直訳すれば集団思考。意味するところは「集団思考ゆえに起こす誤謬」)と呼ばれ、研究されていますが、今の民主党はまさにこの状況です。まさに正念場ですね。

 

今日のジョグ

 5km  26分22秒

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