プロ入りか、系列の早稲田大への進学かが注目されていた清宮幸太郎選手が、今日、プロ志望届けを提出することを表明しました。プロ入りを表明すれば、過去最高の重複指名になるのではなどと報道されていますが、どうなるでしょうね。
私自身は、マスコミが騒ぎすぎで、清原和博、松井秀喜のような過去の高卒ルーキーと比べると、そこまでではないのではと思っているのですが、清宮選手が進学ではなく、プロ入りを表明したのは、良かったと思います。
以前、先輩でもある斎藤佑樹投手についても書きましたが、プロ入りする意思があり、チャンスがあるなら、早くプロ入りした方がいいと思うからです。プロから誘いがないなら仕方ないですが、プロ入りする力があれば、よりレベルの高いところで鍛えた方が当然成長の余地があるからです。
斎藤祐樹投手は、完全にその機を逸したのだと思います。ポテンシャルに違いはあったと思いますが、高校時代には対等に投げ合っていた田中将大投手は、先日日米通算150勝をあげました。対する斎藤投手は、10分の1にも満たない14勝です。この差のすべてが大学で4年間遠回りをしたためとは言えないかもしれませんが、私は結構大きいと思います。
そういう意味では、清宮選手の選択は正解だと思いますが、だからと言って、清宮選手のプロでの活躍が保証されたわけではありません。高校時代110本を超える本塁打を放ちましたが、相手投手のレベルもさまざまです。本当の高校一線級から打った印象はあまりありません。格段にレベルがあがり、木製バットになるプロでどこまで出来るのか。
清原の新人31本は今の時代では到底無理だと思いますが、松井の11本だって相当に高いハードルだと思います。そもそも高卒ルーキーがいかに一軍定着できるのかが最初の難関です。松井も開幕は二軍、その後一軍にあがるも再び二軍落ちし、後半に一軍定着し、何とか11本を打ったという感じです。
清宮も当然、プロの速球、変化球に当然苦しむと思いますし、レギュラー定着はそんなに簡単なことではないと思います。その時に、マスコミの騒ぎすぎのギャップに潰されないでほしいと思います。
プロに入ってからが、本当の勝負ですね。
清宮の陰に隠れてしまいましたが、今年の夏に注目を集めた広陵・中村、履正社・安田、横浜・増田など、高校生打者には逸材が揃っています。大谷翔平のメジャー行きが現実味を帯びる中、切磋琢磨して、プロ野球界を盛り上げてほしいですね。
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