先日、早稲田大学野球部の應武監督の特集をTVでやっていました。斎藤佑樹について書いた時に、プロに比べて大学では練習量が少ないと書きましたが、應武監督は不合理とも思えるような猛練習を課すことで有名な監督なんだそうです。
崇徳高校でセンバツ大会優勝-近鉄3位指名を断り、早稲田大学進学-卒業後、新日鉄広畑に入社、ソウルオリンピックに出場-引退後、新日鉄君津監督に就任し、松中(ソ)、渡辺俊(ロ)など数多くのプロ選手を育て、2005年早稲田大学監督に就任と、経歴だけ見ると輝かしい球歴で野球エリートのようですが、顔は真っ黒に日焼けし野武士や漁師のような風貌です。
新日鉄君津時代は、館山で試合に負けた時、選手に君津までの道のり50kmを歩いて帰らせたそうです。50kmといえば、素人なら走って5時間、歩けば12~3時間はかかります。普通に考えれば、しごきとしか思えませんが、単なるしごきで6人ものプロ選手が誕生し、都市対抗の常連となるわけはありません。しごきと猛練習の違いは何なのでしょうか。
應武監督がインタビューで語っていたのは、「プロなどに行った時に、これだけ練習したんだ、この練習に比べたらまだ大丈夫、耐えられると思ってもらえればいいんだ」というようなことを語っていました。つまり、選手のためを思ってのことなのか、どうなのかが、しごきと猛練習の違いなのでしょうね。負けて優勝を逃した早慶戦の模様が流れていましたが、劣勢の終盤、ケガで苦しんだ選手などいわくある選手を続々代打で投入し、それらの選手が結果を出し塁上で涙ぐみ、それを見る應武監督もまた涙ぐんでいました。この選手と監督の涙のシンクロがしごきと練習の違いを一番はっきりを分からせてくれたように思います。しかし、結局は負けて、全員がまたまた涙でした。この場面での斎藤佑樹の涙は広く報道されましたが、実はその前の伏線があり、単なる負けの悔しさではなく、こうした監督と選手の思いを叶えられなかったことに対する涙だったということです。ここまで選手を思いながら、厳しさを貫くことも、半端な気持ちではとても出来ないと思いました。
私は應武監督のような猛練習はとても出来ませんが、気持ちは同じような気持ちは持ちたいと思います。
今日のジョグ
5km 26分31秒
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