ほぼ一年ぶりに球審を務めました。昨年は12月8日でやはり学長杯でした(「久しぶりの球審!」)。公式戦としては、恐らく7戦目の球審です。
霜がおりてグランドがぬかるんでいたため、10時の予定が、10時40分スタートになりました。
この試合がまた接戦となり、なかなか緊張感のある試合でした。
八王子長房の投手は小柄ながら制球がよく、対する東京ビアーズは大柄で、制球にはバラツキがあるものの強い球を投げます。両投手の投げ合いでゼロ行進が続きました。先制のチャンスは、八王子長房が先に迎えました。足の速い先頭バッターが三塁まで進んで、内野ゴロで本塁突入。キャッチャーをかわしてホームインかと思われましたが、タッチにいった手はベースに触れていません。再びタッチにいくところを捕手がタッチ、アウトの判定を下しました。ルールブックに「審判員に対する一般的指示」というのがあります。その中に「あらゆるプレイについて、もっとも良い位置をとれ」というものがあります。それを実感したプレイでした。
このピンチを防いだ東京ビアーズが、レフトへのヒットで先制点をあげるも、裏には二塁への送球ミスを後ろにそらして長房に点を献上して同点となり、5回も無得点で、時間も残りわずかとなり、特別延長なども頭をよぎり始めます。
すると、6回に東京ビアーズの主軸がセンターオーバーの長打を放ち、2点を追加。一気に形勢は東京ビアーズに傾きました。6回表を終わって、残り時間は15分弱。6回で最終回になるか、7回までいくか、微妙なところです。6回裏、長房が相手のミスに乗じて1点を返すが、1点止まり。しかし、時間はまだ1時間25分。7回に突入です。
7回表は無得点に終わり、東京ビアーズが裏の八王子長房の攻撃をしのいで、最後は三振に切ってとり、勝利しました。東京ビアーズの投手はガッツポーズ、集合すると、「初勝利だ…」とつぶやきました。そう聞こえましたが、こっちは「え、まさか」と思いました。両チームが揃った時に、「引き締まった良い試合でした」と声をかけましたが、それくらい良い試合でした。中でも、両投手の出来が素晴らしかったです。そんなチームが初勝利???これで初勝利なら、散ドラなんて、いつになったら勝てるの?という感じです。
しかし、ジャッジをしながら、ベンチ裏の東京ビアーズ保護者と思われる声が聞こえてきましたが、曰く「今日は試合の形になっているね」、「〇〇(投手の子と思われる)も、やれば出来るじゃないか」、「どうしちゃたんだ」などなどです。メンタル面やバックの乱れなどで、これまで勝利に恵まれなかったのかもしれませんが、いえいえ、どうして、とても良い投手でした。まだ、細かい制球はないですが、身体は大きいですし、中学に行ったら楽しみな選手です。
私も1年ぶりですが、無事、公式戦の主審を終えて、ほっとしました。
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