先日、2日ばかり暖かい日がありましたが、また冬に逆戻りし、今日も朝から冷たい雨です。
雨男とか、雨女なんてことに、統計的な意味はまったくないということはよく分かっていますが、思えば、娘たちの代は、小学校の頃から学校行事、子供会行事と何かにつけよく雨に祟られた記憶があります。
高校受験の時も中央線の遅れで試験開始が2時間遅れ、合格発表には雪に降られ、去年の修学旅行直前には大震災に見舞われ日程短縮と新幹線からバスへの変更で乗り切るなど、何かとハプニング続きでした。
そして、今日の卒業式も冷たい雨で、ストーブでも入っているだろうと高をくくっていましたが、何もありませんでした。半数くらいはコートを羽織ったまま式に臨んでいました
。
しかし、式自体は、校風そのままに、厳かな中にも和やかさがにじみ出ている良い式でした。何ていうのか、形式的な式で終わるのを潔しとせずどこかで笑いをとろうとするのですが、完全な悪ふざけには流れず規律はしっかり守り、最後の校歌、大地讃頌は全力で見事に歌い上げるなど何事にも一生懸命な姿で締めくくりました。
本当に学校生活が楽しかったことが分かりましたし、誰も冷めておらず、半分以上が泣きながら退場していきました。歳をとってあちこち体にガタが来ている私ですが、涙腺の方ももろくなっているのか、涙しているよその子たちを見て、本当にもらい泣きをしそうになりました
。
生徒、来賓が退場した後、担任の先生方が戻ってきて、代表の先生の挨拶の中で、「本当に心配の要らない生徒たちでした」と言って頂きましたが、逆に言うと、生徒を信頼してくれる先生たちがいたからこそ、生徒たちもしっかり規律を守りながら思い切り遊ぶことが出来たのだと思います。ともすれば、がちがちに縛られがちな学生時代に、自由と義務というものの本質を身をもって学べたのではないかと感じました。
雨の卒業式というのも、記憶に残すための天の配剤だったかもしれません。桜にはまだ早い時期ですからね。

にほんブログ村