八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

火事場の馬鹿力(潜在能力ってことです)

2007年03月30日 11時37分22秒 | 指導・育成のうんちく

人間、火事やとんでもない災厄に遭遇すると、考えられない力を発揮することから、こうした諺が生まれています。危機的場面で、人間が100%以上の力を発揮しているように見えますが、科学的に考えれば、100%以上の力を発揮できるはずもなく、むしろ普段100%の力を発揮するのが難しく、潜在能力となっていると言った方が正しいと思います。

 

次の話は、野球ではなく、仕事についての研究です。それによると、ただ怒られない程度に働くだけなら、人間は持っている能力の60%程度しか使いませんが、仕事にやりがいを見出し、自発的にやる気をもって働くと、80~90%の能力が発揮されると言います(これを内発的動機づけと言います)。しかし、これは仕事だけでなく、みんなの勉強にだって言えることです。100点を取ったら好きなものを買ってあげるという条件(これは外発的動機づけです)を出されたら、その場では一生懸命ガンバルかもしれませんが、長続きはしません。ところが、問題を解く面白さをおぼえたり、学ぶこと自体に楽しさを見つけると(内発的動機づけ)、誰に言われなくても勉強するようになるでしょう。

 

野球だって同じことです。みんな、好きでドラゴンズに入ったのだから、本当はしっかり自分で自分の力を引き出せるはずです。管理人の息子も、管理人が入らないかと言った時はまるで興味がなさそうで、あの時無理やり入れていたら、きっと長続きはしなかったでしょう。その後、自分からやりたいと言って入団してからは、先日のインフルエンザの時以外、休まずに参加しています。しかし、入団してだんだん慣れが出てくると、好きで始めたことなのに、だんだん何となくやってしまうような中だるみも出てきます。そこで大切なのが、前にも書いた目標です。目標も一つ達成したら終わりではなく、一つの目標を達成したら、次の目標を目指すことです。そんなの無理だよと思うかもしれませんが、最初に言ったように、100%の力を常に出している人間なんて「絶対に」いません(イチローだって4割も打てないのです)。君たちは、まだまだ出していない力がそれはたくさんあるはずです(裏返して言うとどういうことかな…?)。

 

火事にならないと力が出ないということではなく、普段からしっかり力を出せるように、ガンバレ!ドラゴンズ!

コメント
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