すると、お互いのつるが込み合い、はびこって、そこへ雑草が茂るため、手を加えづらい無法地帯になっていた。
その区画外にはみだした部分を刈り取って整理したら、カボチャが実っていたのを発見。
カボチャは、雌花が咲いたときに雄花の花粉が虫や蜂によって媒介されて、それで結実がはじまる。
さつまいもとカボチャの茎葉に埋もれ、雑草に覆われていて、私の目が届かなくても、自然の摂理はきちんと働いているのである。

昨日、区画外にはみだした蔓と雑草を整理したら、実ったカボチャを3つ見つけた。
無保護、放任のため、どちらかというとうらなりカボチャなのである。
普通よりやや小ぶり、生育状況も良くないかもしれない。
その証拠には、へたが細く、弱々しい。
家内に聞くと、カボチャは、スープとか、いろいろ加工して使えるから大丈夫だという。
昨日、家内のお供でスーパーに買い物に行った。私の興味は、鮮魚のところと、野菜のコーナー。
野菜は自分のところの出来具合と比べてどうか、値段はどれほどか、に関心がある。
小さいカボチャを「坊っちゃんカボチャ」と名をつけて、1コ199円で売っていた。
それよりは、家で取ってきたうらなりのほうが、まだもっと立派で旨そうだったのに満足したのであった。
そういえば、夏目漱石の小説「坊ちゃん」は松山の中学校へ新米の先生、坊ちゃんが赴任して、いろいろ騒動がある物語だが、学校の先生の同僚で、うらなりという先生が登場してくる。