ここに、安倍晴明神社があって、陰陽師 安倍晴明の生地と伝えられている。
私は、40年以上前のことになるか、大阪で銀行員をしていた。その頃、阿倍野区に王子支店というのがあり、そこにいたことがある。
支店の向かいに、仁徳天皇が創建したとされる王子神社というのがあった。
王子神社は熊野大社の末社とされ、その直ぐそばに安倍晴明神社があって、王子社が管理していた。
大体、阿倍野区というのは、安倍氏という土地の豪族の地という意味があり、王子神社は古い、晴明通も古い、安倍晴明神社も古いのである。
さてその安倍晴明という人物、陰陽道、天文道の第一人者として、花山天皇、一条天皇、藤原道長など平安期の朝廷に重用された。
歴史文献にも大鏡、今昔物語、宇治拾遺物語、十訓抄などに、その超能力ぶりがでてくる。父は安倍保名といい、母は泉州信田の白狐という言い伝えがあるそうだが、まゆつば。
呪術を使い、為政者の危険を事前に予知し、巧みに防御策を講ずるので、尊敬されていた由、当時は、占いや祈祷でまつりごとが動かされていたのであった。
京都の一条堀川に晴明の屋敷あとが、晴明神社として残っており、嵐山、渡月橋のほとりには彼の墓所がある。
近くは、夢枕獏という作家が陰陽師の物語を書いたり、劇画や映画、TVにもなった。
私は、40年前の記憶を懐かしみ、当時の王子界隈を思い出しているのであった。
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