私は、ここ何十年もの間、この駅を行ったりきたりしているのだが、それでも今、まるっきりおのぼりさんになってしまっているのだった。
ここにこんな記念物が展示されてあるのは、始めて見た。
と思った。ところが、今までここにこんな通路がなかったのだ。ここを私は始めて通るのに気がついたのである。
大正3年、東京駅丸の内駅舎は辰野金吾設計により完成、開業した。
それが戦災で焼けて、今までの駅舎は応急修理して使われてきた。
その建物が復元されて昨年、新装オープンしたのだ。
丸の内ステーションホテルも新装オープンした。
このホテルは、私、昔泊まったことがある。冬で、暖房は銀色のスチームだった。(ラジエーターみたいな蒸気暖房)
丸の内駅舎が変わったのは、大工事の変化のごく一部分に過ぎない。
本当は、駅舎と八重洲側の駅なか、駅そばの部分の大変貌があった。
地下街、レンタルスペースが目に見えない地の底で激増しているのだった。
その上、更にいうと、これから先、宇都宮線や高崎線、常磐線も東京駅始発に変わるのである。
上野駅というと、就職列車の昔から、東北方面にゆく始発駅として、独特の哀愁駅だった。
しかし、ついに上野も途中駅となって影が薄くなってしまうのだ。
ここにも、私は、昭和は遠くなりにけり、の感慨をおぼえるのだった。
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