Sally's BLOG

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映画が先か、舞台が先か?(「RENT」と「MAMMA MIA!」)

2009-02-07 00:59:49 | 映画
「映画を観てから原作を読む?それとも原作を読んでから映画を観る?」

ふとした時に話題にのぼるこのフレーズ。
(ちなみに私は後者の原作先行型なのだけれど、それは別の話)
今私は、これに似ていて非なる疑問と葛藤を心に住まわせている・・・って程大げさじゃないけどさ。

タイトルを見てお分かりの通り、「レント」と「マンマ・ミーア!」どちらもミュージカルがヒットして映画化されたもの。
ストーリーとしては対極にあるのだけれど、不思議な縁を感じるこの2本。
以前から観たいと思っていた映画「RENT」を、先月とあるきっかけで(って、単に主演の森山未来ファンなだけですが)日本語のミュージカルで観ることに。
今年生誕150周年を迎えるプッチーニの「ラ・ボエーム」が下敷きになっているものの、命を謳い、愛を躍り、絶望と希望を描いた「現代の」青春群像に仕上がっておりました。
舞台と言う濃密な空間で、最少限の舞台展開で繰り広げられる、ミュージカルという催眠術にかけられた私は、シアターを出る頃には、集中したあと独特の浮遊感と陶酔感に包まれていたワケ。
「あー、やっぱり舞台で観るミュージカルはいいわねぇ~♪」なんて言いながら…。

で、今週。
あれは4年前、当時大阪で公演されていたのにも関わらず、ヨダレを垂らしつつも観ること叶わなかったミュージカル「MAMMA MIA!」を、映画館で遂に観たぁ~~!
ベッドの上でトランポリンジャンプをするメリルストリープをCMで見て、居ても立っても居られず、10年ぶり位で前売り券を購入して心待ちにしていた映画。
映画で観るミュージカルは好きだけど、ここまで台詞が歌なのは珍しい。
これがカタログミュージカル(既存の歌を組み合わせてストーリーにする)と言うやつか?!と、感心。
最近で言うと「オペラ座の怪人」や「CHICAGO」なんかは、歌に入る流れも自然で違和感が無かったんだけど、この「MAMMA MIA!」は違う。
わざとらしさがコッパズかしい位に発揮され、あまりの可笑しさに自分自身の顔までが、ギャグマンガのように変化するのを感じるし、舞台と言う特殊空間で行われる大げさな表情にアクションを、太陽から降り注ぐ自然光のもとに堂々と晒してくれる潔さに、気持ちよく笑わせてもらえる。
もう、映画館を出る頃には「あー、やっぱり映画で見るミュージカルは素敵ねぇ~♪」なんて言ってる訳である、ワタシャ。


そこでタイトルに戻るわけですナ。
「映画が先か?舞台が先か?」
歌は、やっぱり原詩で聴くのが素晴らしい。
言霊と言うのか、歌詞の持っている音や、曲との相性から、生命感がほとばしっているモノ、それが原詩。
訳詩が悪いわけではないが、ストーリーを伝えるという二次的要素に支配されてしまう部分が悲しい。
じゃ、舞台で原詩で聴けるのか?
それはかなりキツイだろう。
会話中で言葉をヒアリングするより、曲にのって歌う歌詞から意味を取る方が数倍困難で、私ごときにそれは叶わぬ夢と言ってもイイ。

↑こんなことを考えるにつけ、映画が先なのか、舞台が先なのか、やっぱりわからないという始末。
「結局、答えは出てないのかよっっ!!」(ぺチン!)と、言うことで…


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