※スチルと詳細なネタばれがあります。
未プレイの方は、ご注意下さい。
プレイ感想が長くなってしまったので、前後編に分けさせて頂きます。
<藤堂終章>
【最後の新選組隊士として ~藤堂の妻~】
「雪村の故郷で、穏やかに暮らす藤堂と雪村。藤堂は、自分とは違う道を辿った龍之介が今どうしているか気になっていた。」
千鶴と平助が会津で暮らし初めてから、数ヶ月が経っていました。
平助は文机に向かって何かを書いているようで、部屋に入って来た千鶴にも気が付きません。
千鶴が声を掛けると、平助は慌てふためきます。
・・・これは、もしかして!
『随想録』に出てくる、例の手紙を書いているのですか!?(;゜д゜)ゴクリ
千鶴は千姫からの手紙の返事を書く為に、平助から筆と墨を借りようとしていました。
千姫は何かと千鶴を気に掛けてくれていて、頻繁に手紙のやり取りをしているそうです。
・・・千姫、優しいな~。
あれ?
確か平助ルートって、千姫とちー様がくっつくんだよね!?щ(゜ロ゜щ) オーマイガーッ!!
今回の千姫の手紙には、長いこと行方不明だった網道が見つかったと書かれていました。
・・・そういえば、平助ルートでは最後迄、網道が出てこなかったんだよね。(´・ω・`)
ちなみに、千鶴が網道を探す為に京を訪れてから、五年が経っているということです。
・・・ということは、今の千鶴は二十歳くらい?
網道は倒幕派に捕まり、長年軟禁状態にあったようです。
網道が無事だと分かり、嬉しさのあまり千鶴が涙を浮かべると、平助が肩を抱き寄せてくれます。
・・・へえ~。
平助ルートの網道って、良い人(?)のままなのね。(´∀`)
平助も網道の行方を掴めなかったことに責任を感じていたようで、一緒に喜んでくれます。
千姫から千鶴の所在を聞いた網道が、近い内に訪ねてくるらしいと平助に伝えると、途端に慌て始めます。
「や、やべっ!網道さんが来るなら、ちゃんと挨拶とか考えねえと駄目じゃん!」
千鶴が呑気に「ご馳走を作らなくちゃ」と張り切るのを見て、平助は溜め息を吐きます。
「いや、おまえはそれでいいんだけど、オレにはもっと深い意味があるっつーか・・・!」
千鶴が首を傾げると、平助は必死に告げます。
「だ、だからその・・・!絶対幸せにしてみせますから、お嬢さんをオレにくださいって奴!」
・・・。(´∀`)ニヤニヤ
そうだよね~。
父親の承諾なしに、事実婚している状態だもんね~。(*ノε`*)ノシ
千鶴は真っ赤になりますが、やがて微笑みながら平助の手を取ります。
「大丈夫。心配しなくても私はもう幸せだし、父様もちゃんと祝福してくれると思う。だって平助君は――私が選んだ人だから」
千鶴の言葉に、今度は平助が真っ赤になります。
「・・・お、おまえなあ。オレを何回惚れ直させたら気が済むんだよ?」
・・・万年、バカップルだね~。
見ているこっちが恥ずかしくなってきます。|д゜*)
とりあえず千姫に返事を書こうと、千鶴は文机に向かいます。
何か伝えたいことはあるかと平助に問うと、平助は何かを考え込むような表情をした後、ぽつりと呟きます。
「――じゃあ、井吹。井吹龍之介って奴のことを耳にしたら教えてほしい」
平助は千鶴に、かつて新選組にいた龍之介のことを語ります。
「それからしばらく経つけど・・・。今あいつがどこで何をしてるかは、オレもよく知らない」
千鶴が「会って話がしたい?」と尋ねると、平助は懐かしそうに、それでいて何処か寂しそうに笑いながら首を横に振ります。
「ただ、オレとは違う道を辿ったあいつが、今、元気でやっているかどうか。・・・それだけ知りたいと思ったんだ」
・・・平助ーっ!
ううっ。
龍之介は江戸で、平助を見たのよ!(ノД`;)・゜・
千鶴は、龍之介の名前を手紙に綴ります。
夜になり、二人は床に着きます。
・・・総司と違って、布団は別々です(笑)!
故郷の水で少しずつ癒されているのか、羅刹の平助が夜に寝て昼に起きる生活をしていることを千鶴は嬉しく思っていました。
隣で寝ている平助の指先にそっと触れると、平助が目を覚まします。
そして、近藤、土方、総司達の夢を見たと告げます。
「あの世の酒は美味くねえから、早くこっちに来ると損するぞってさ」
言葉に詰まりながら、千鶴は明るく振る舞います。
「・・・じゃあ平助君は、皆の分も長生きしなくちゃね。近いうちに父様も、こっちに来てくれるって言ってたし・・・。変若水の研究をしていた父様なら、平助君がもっと長生きできる方法を知ってると思うから」
そう言いながら、誰よりも早く羅刹として戦ってきた平助に残された時間は少ないと、千鶴にも分かっていました。
平助が優しく微笑み返してくれます。
「・・・うん、見つかって本当に良かった。網道さんならおまえの力になってくれる。網道さんが来てくれるなら、もし、オレがいなくなってもおまえも寂しく――」
「・・・寂しいよ」
続きを聞きたくなくて、千鶴は平助の手を握り締めます。
平助がすぐに謝ってくれますが、千鶴が肩を震わせているのを見て告げます。
「・・・そっち、行っていいか?」
・・・!?(゜∀゜;ノ)ノ
何かこう、リアルでドキッとしたよ(笑)!?(*´д`*)
千鶴の布団に入ってくると、平助は千鶴を抱き締めます。
千鶴は平助のぬくもりを感じ、胸に顔を埋めます。
平助が確かに生きている証である、鼓動が響いてました。
「あれだけ多くの人を斬ったオレに、今さら言う資格ないかもしれないけど・・・。死にたくないなあ。・・・千鶴を残して死にたくない」
・・・平助の「死にたくないなあ」という呟きに、涙が出そうでした!
吉野さん、上手すぎです!(´;ω;`)ブワッ
平助の何の曇りもない透明な笑顔を見て、千鶴は何も言えなくなります。
「おまえは生きろよ、千鶴。オレの分も、新選組の皆の分も。寂しくても、悲しくても、おまえはちゃんと、生きてくれ」
・・・こ、これは!
ある意味、残酷な言葉だと思います。
後を追うことを許さない――。
逃げることを許してくれない――。
千鶴からしてみたら、かなりキツい約束だと思います!(ノД`;)・゜・
「・・・うん」
平助の思いを受け止め、千鶴は確かに頷きます。
・・・千鶴って本当に優しい子です。
自分のわがままで、平助を困らせたくないと思ってるんだろうな・・・。(/_;)
千鶴は、自分は鬼だから生き残った他の新選組隊士の誰よりも長く生きるだろうと自覚していました。
(私は、最後に残される新選組隊士として、もっと皆のことを心に刻みたい。)
・・・タイトルの【最後の新選組隊士】って、千鶴のことだったのですね!Σ( ̄□ ̄)
「ねえ、平助君。新選組の昔の話、もっと私に聞かせてくれる?」
「あんまり楽しい話ばかりじゃないけど、それでもいいか?」
「うん。それでも私に残してほしい。あなたの知ってること、全部。・・・私は、あなたと新選組のことを一番よく知ってる人になりたいから」
千鶴は、かつての仲間達を思い出します。
「じゃあ、おまえの知らない新選組の話、全部語って聞かせてやるよ。おまえが寂しくないように、オレがいなくなってもおまえの中に居続けられるように」
・・・これもある意味、残酷だと思いました。(ToT)
千鶴は、新選組が浪士組と呼ばれていた頃の話を聞きます。
平助の存在をもっと感じたくて、千鶴は平助に身を寄せます。
「ねえ、平助君。・・・私、あなたに会えて良かった」
「・・・オレも、千鶴を好きで良かったよ」
きっと、これから先も、平助は自分の中に生き続ける――。
千鶴はそう感じて、これからも生き続けることを誓うのでした。
~了~
・・・だーっ!(ToT)
何、この悲しい終わり方は!?(ノД`;)・゜・
『黎明録』の平助の<終章>、哀しすぎるんですけどっ!?
<原田終章>
【続いていく未来 ~原田の妻~】
「仲間と戦うよりも、雪村と生きる道を選んだ原田。雪村は、彼がそのことで自分を悔いることがあるのではと不安になる。」
左之助ルートのラストで、龍之介達の前から逃げるようにして去った千鶴視点で始まります。
龍之介と左之助のことを考えていた千鶴の耳に、左之助の声が聞こえます。
驚いて振り返ると、どうやら走って追い掛けてきたらしい左之助の姿がありました。
気を遣う千鶴に、左之助は笑い掛けます。
「千鶴、おまえをひとりにしときたくねえんだよ。こんな美人に連れがいなけりゃ――どうせ若い男どもがこぞって誘いに来るぜ?しっかり見張らねえと心配でたまんねえよ」
・・・!( ゜Д゜)・∵. ブハッ
左之助の盲目フィルター、どんだけっ(笑)!
しかし、冗談口調で告げる左之助の心配事が別にあることを、千鶴には分かっていました。
千鶴を狙っていた鬼の事や、今も戦い続けている新選組の事――。
千鶴が気に掛けている事が山程ある事を知っていて、なるべく一人にしないよう気を遣ってくれているのでした。
・・・左之助、優しいな~。(*´ェ`*)
二人は手を繋ぎながら、一緒に晩ご飯を作る約束をします。
・・・チャーミーグリーンか(笑)!
更に千鶴は、いつも左之助の好きな料理ばかり作っていると、プレイヤーに惚気てくれます!
・・・ラブラブで良かったね!(*ノε`*)ノシ
二人は、江戸にある千鶴の実家で暮らしていました。
千鶴が考え込んでいると、左之助が気付いてくれます。
本当に今の暮らしで左之助に悔いはないのか、と考えてしまうと千鶴は打ち明けます。
しょんぼりと肩を落とす千鶴の頭を、左之助は撫でてくれます。
・・・夫婦になった今でも、頭を撫でてくれる左之助が素敵です!(*´д`*)
不意に左之助は、再会した龍之介のことを語り始めます。
新選組を抜けて舞妓と駆け落ちをしたと嬉しそうに語る左之助に、千鶴もつられて微笑み返します。
そして、新選組にいた頃から、「女のためにすべてを捨てる生き方」について考えてきたと告げます。
「心の底ではずっと憧れてたんだ。そういう道を選んだあいつらを羨んでた」
左之助は千鶴に優しく笑い掛けます。
「すべてを賭けられるくらい、惚れ込んじまう相手がこの世のどこかにいるなんて――あの頃の俺には信じられなかった。けど今ならわかる。・・・千鶴。おまえが、俺の【全部】だ」
それぞれの人生に、全てを賭ける【道】があることを思い、千鶴の目から涙が零れます。
左之助が他を捨てて迄、全てを賭けるのは【雪村千鶴】という存在――。
「これからの話もしようぜ。俺たちの命は、ここで終わったわけじゃないんだからよ」
左之助が千鶴の肩を抱き寄せて告げてくれます。
嬉しくて止めどなく流れる千鶴の涙を、左之助は優しく拭ってくれます。
「過去を振り返るのも悪かないが、ふたりの未来はまだ続いていくんだから、気を抜いてる暇なんてねえだろ?」
「じゃあ、左之助さんは私たちの未来がどこに続いてるんだと思いますか?」
何の気なしに千鶴がそう口にすると、左之助は揺るぎない声音で即答します。
「行き先は水平線の向こう、遙か彼方にある俺たちがまだ見ぬ大陸。・・・なんてのはどうだ?」
「・・・・・・」
突然のことに千鶴が何も言えないでいると、左之助は言を続けます。
「なあ、千鶴。夢物語に聞こえるだろうが、待っててくれ。絶対に俺が叶えてやる。惚れた女のためだからな」
その言葉に、左之助は自分を守る為に海を渡ろうとしていることに千鶴は気付きます。
何処迄も深い左之助の愛情を思い、一度は止まりかけた千鶴の目から再び涙が溢れます。
「千鶴。これからはもう、おまえが鬼って立場に縛られる必要のない場所で生きていこう」
二人でなら何処でだって幸せに生きていける――。
千鶴はそう確信するのでした。
~了~
・・・左之助ーっ!(ノД`;)・゜・
本当に、何処迄も良い男です!
左之助の<終章>が、夢いっぱいで終わって良かったです!
やっぱり左之助は羅刹になってないから、千鶴と平穏に生きていけるのが良いです!
<終章>
【共に歩く、新たな道 ~風間の妻~】
「雪村を迎えに来たはずの風間だが、未だ江戸に留まっている。彼は、雪村の覚悟が決まることを待っているのだと言う。」
・・・いやっほーい!☆-ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
「十六夜挿話」のラストを飾るのは、ちー様の<終章>です!
か、「風間の妻」ですってよ!
ちょっと、奥さん!聞きました!?(*ノε`*)ノシ
千景が千鶴を迎えに来てから、数ヶ月が経っていました。
・・・ちー様、千鶴の家でどうやって過ごしているの?
まさか、ヒモとか?(;゜д゜)ゴクリ
・・・初っ端から、ちー様の立ち絵に吹かせて頂きましたーっ(笑)!(゜∀゜;ノ)ノ
何で、そんなに派手な着物なの!?(ノ∀`;)・゜・
キンキラすぎる・・・。
もしかして、その格好で患者さんの前に出てるとか?
さぞ場違いで、失笑を買っているんじゃ・・・!(´;ω;`)ブワッ
「お母さん、あの人の着物・・・」
「見ちゃいけません!」
子供が指さすのを母親が慌てて止める・・・という光景が浮かびました(笑)。
馴染んでいる千景を見て、千鶴は思わず問い掛けます。
「――あの、風間さん。いったいいつになったら西に行くんですか?」
「ほう。どうやらおまえは、一刻も早く俺と祝言を挙げたいとみえる」
・・・プラス思考のちー様が素敵です!(*´д`*)
力一杯否定する千鶴に、千景は笑います。
「そう急くな。今はせいぜい江戸に名残でも惜しんでおくがいい。どのみち鬼の地に着けば、おまえは俺のことしか考えられなくなるのだから」
自信たっぷりに告げると、千景は診療所の戸締まりを始めます。
・・・ちー様が戸締りしてる!(;゜д゜)ゴクリ
更に、千鶴の片付けを手伝ってくれます!!
千鶴曰く、「近所の人に若夫婦と勘違いされ始めたのは問題かも・・・」ということです。
・・・ちー様、「周囲から固める作戦」ですね!(´∀`)b
人の話を聞かない強引な千景に向かって、千鶴は告げます。
「・・・。私、風間さんのそういう強引なところが嫌いです」
・・・千鶴、ついでに「その格好も・・・」と言ってやった方が、ちー様の為じゃ・・・。|ω・`)
ち、違うよ!?ちー様!
好きだからこそ、心を鬼にして言ってるんだよ!?
その着物で一緒に並びたくないな~とか、歩きたくないな~とか・・・そんなこと思ってないよ!?Σ(|||▽||| )
千鶴が恨みがましく告げると、千景は悲しい顔をします。
「・・・そう、か。おまえはそれ程までにこの俺のことが嫌いか」
・・・えっ!Σ( ̄□ ̄)
え、演技だよね・・・?
千景の予想外の反応に、千鶴は驚きます。
「え?あ、あの、そういうわけじゃ」
「では、俺のことを愛しているのか?」
・・・ちー様、両極端すぎっ!\(゜∀゜)
「それはその・・・。嫌いではない、というか」
千鶴がもごもごと言い訳すると、千景が寂しそうに告げます。
「俺が聞きたいのは、俺のことを愛しているか、嫌っているかの二択だ」
・・・だから、両極端な二択だっつーの(笑)!
「事ここに至っても俺を拒絶すると言うのなら、俺はおまえのことを諦めよう」
・・・こ、これは!
ちー様、押して駄目なら引いてみる戦略ね!
またの名を、「捨てられた子犬作戦」ですね!(`・ω・´)
信じられない千景の言葉に、千鶴は千景の瞳を覗き込みます。
「ほ、本気でいってるんですか・・・!?」
「本気に決まっているだろう。俺は嘘など言わん」
もし、千景が去って行ってしまったら、自分はまた一人になってしまう・・・。
蝦夷から江戸に戻って、一人で千景との約束を思っていた日々を思い出し、千鶴の胸に寂しが蘇ります。
「か、風間さんのことは・・・。どちらかというと・・・・・・好きです・・・・・・」
「・・・本当か?」
「だ、だから、その・・・。・・・あ、愛しています・・・!」
・・・千鶴、まんまと千景の手の上で踊らされています。(´∀`)
「・・・俺を愛しているのだな?確かにこの耳で聞き届けたぞ」
先程迄の憂えた表情は消え、千景はにやりと笑います。
騙されたと知った千鶴は、顔を真っ赤にしながら千景を無視して後片付けを始めます。
すると、千景の呟きが聞こえます。
「――俺が待っているのは、おまえの覚悟だ」
千景の言葉を聞いて振り返る千鶴に、千景は龍之介のような『在りし日の影を追う亡霊』達のことを話します。
そして、千鶴の目を覗き込みます。
それは、千景の無言の問い掛けでした。
自分もその「亡霊」なのだろうか・・・。
答えられない千鶴に、千景は言を継ぎます。
「西の鬼は既に薩摩藩の手を離れ、人里離れた隠れ里へと居を移した。俺は鬼の頭領として、皆の暮らしを守っていかなければならん。やるべきことがいくつもある。おまえも俺と来るならば、頭領の妻として課せられることは多い。・・・そして、亡霊にその役目は務まりはしない」
・・・隠れ里ってことは、日本国内ということでしょうか。
物凄い山奥で、見つからない場所なんでしょうか。(o・ω・o)
「・・・未だ前を向く覚悟がないならば、おまえを連れて行くわけにはいかん」
千景は冷たく言い放つと、千鶴に背を向けます。
千景の背を見た途端、千鶴は弾かれたように千景の背にすがりつきます。
・・・このちー様、格好良い!!(*゜∀゜)=3
「・・・あなたは、意地悪です。そして横暴です。私がどれだけ新選組のことを大切に思っているかを知っていて、そんなことを言うんですから」
千鶴は新選組のことを思い出しながら、震える声で告げます。
「あなたは私に、それさえ許さないというんですか・・・?」
その言葉に、千景はフッと笑います。
「あるいは、そうかもしれん。俺は存外嫉妬深いようだ」
・・・嫉妬深くて独占欲が強いちー様、素敵です!(*´д`*)キュン
何処か自嘲気味に笑う千景に、千鶴は首を横に振ります。
「新選組と共に過ごした日々は、私にとって大切な思い出です。だから、何を言われようとも彼らのことを忘れることはできません」
「・・・・・・そうか」
・・・「・・・そうか」と答えた、ちー様が何となく寂しそうです!(´・ω・`)
「ですが、今の私には、あなたと離れることも考えられない」
千鶴は胸がいっぱいになり、千景の背に頬を強く押し付けます。
「・・・私は、彼らの思い出に縋るのではなく、抱えたまま、あなたと添い遂げます」
・・・千鶴、言ったーっ!ヽ(*`□´*)/
千鶴の言葉に、千景は驚いたような、それでいて感心したような笑みを浮かべます。
「欲が深いな、我が妻は」
・・・ちー様、嬉しいだろうな~。(*´ェ`*)
「それくらいでなければ、あなたの相手は務まりません」
千鶴は微笑を浮かべながら、千景に答えます。
「だから・・・連れて行ってください。あなたと共に――」
その時、二人の周りに春の風が舞い込みます。
「・・・もうじき桜が咲くな」
「そうですね・・・」
きっと、これからも桜を見る度に、桜のように散っていった『彼ら』のことを思い出すだろうと千鶴は胸の内で考えます。
「・・・そろそろ、江戸を発つか」
「・・・西に、向かうんですか?」
千景の言葉に、千鶴は尋ねます。
「ああ。ここに来たときから、江戸を発つなら桜の咲く時期にしようと決めていた」
・・・ちー様、優しいな。(/_;)
千鶴も微笑みながら、頷き返します。
「はい。桜の咲く中、出かけましょう――」
桜の咲く道を二人で歩く姿を想像しながら、千鶴はこれから一緒に生きていく人の肩に寄り添うのでした。
~了~
・・・いい話じゃないかーーーっ!(ノД`;)・゜・
実は、しっとりした大人の雰囲気漂う二人に驚きました(笑)!
『薄桜鬼』本編のちー様エンドのその後・・・という感じで、大変満足です!!
おめでとう!
ひたすら待ってたのが報われて良かったね!ちー様!\(^o^)/
【全体感想】
各攻略キャラの感想でも散々突っ込ませて頂きましたが、とにかく主人公である龍之介の性格が残念でした。(´・ω・`)
龍之介次第で、今作の『黎明録』はもっと良くなっただろうと思います。
万人に受け入れられる主人公作りは難しいと思いますが、乙女ゲーで敢えて男主人公にしたのですから、そこはもっとプレイヤーを意識して制作側には頑張って貰いたかったです。
結論:
乙女ゲームに男主人公は微妙だと思う。
そして、『薄桜鬼 黎明録』のジャンルは「乙女ゲーム」ではなく、「一般ゲーム」扱いだと思う。
『薄桜鬼~新選組奇譚~』以上のボリュームで、黎明期の新選組に起きた事件を史実を元に詳細に描いていたと思います。
(ちなみに、『薄桜鬼~新選組奇譚~』のプレイ期間は約2週間、総プレイ時間は約41時間でした)
ゲーム内に病名は出てきませんが、芹沢が梅毒だったことまで詳細に扱っているのですから、充分「一般ゲーム」の「歴史ADV」でも通用すると思います。
「乙女ゲーム」にしてしまったことで、私にはただの「キャラゲー」に思えてしまいました。
まあ、実際にキャラが人気あるから、乙女ゲーとして売れるのでしょうが(笑)。
以上で『薄桜鬼 黎明録』のプレイは終了です。
総プレイ時間は145時間40分、
プレイ期間は約三ヶ月ですが(2010/11/07プレイ開始、2010/11/26ブログアップ開始)、実際のプレイ日数を数えたら約40日でした!
総プレイ時間にはメモを取っていた時間も含まれておりますので、恐らく実際のプレイ時間は半分程だと思います(笑)。
・・・それでも、70時間以上か~。orz
約三ヶ月というドラマ一本分の長さのプレイ感想になってしまった『薄桜鬼 黎明録』にお付き合い頂き、
本当にありがとうございましたーっ!m(__)m
暫くゲームは封印し、この三ヶ月で溜まりに溜まった諸々を消化しようと思います。
それではまた、次のゲームのプレイ感想迄暫く間が空くと思いますが、何かアップした際はよろしければ覗いてやって下さい。
P.S.
ささやかなお礼を用意させて頂いてますので、あともう一回『薄桜鬼 黎明録』記事にお付き合い頂ければと思います!
未プレイの方は、ご注意下さい。
プレイ感想が長くなってしまったので、前後編に分けさせて頂きます。
<藤堂終章>
【最後の新選組隊士として ~藤堂の妻~】
「雪村の故郷で、穏やかに暮らす藤堂と雪村。藤堂は、自分とは違う道を辿った龍之介が今どうしているか気になっていた。」
千鶴と平助が会津で暮らし初めてから、数ヶ月が経っていました。
平助は文机に向かって何かを書いているようで、部屋に入って来た千鶴にも気が付きません。
千鶴が声を掛けると、平助は慌てふためきます。
・・・これは、もしかして!
『随想録』に出てくる、例の手紙を書いているのですか!?(;゜д゜)ゴクリ
千鶴は千姫からの手紙の返事を書く為に、平助から筆と墨を借りようとしていました。
千姫は何かと千鶴を気に掛けてくれていて、頻繁に手紙のやり取りをしているそうです。
・・・千姫、優しいな~。
あれ?
確か平助ルートって、千姫とちー様がくっつくんだよね!?щ(゜ロ゜щ) オーマイガーッ!!
今回の千姫の手紙には、長いこと行方不明だった網道が見つかったと書かれていました。
・・・そういえば、平助ルートでは最後迄、網道が出てこなかったんだよね。(´・ω・`)
ちなみに、千鶴が網道を探す為に京を訪れてから、五年が経っているということです。
・・・ということは、今の千鶴は二十歳くらい?
網道は倒幕派に捕まり、長年軟禁状態にあったようです。
網道が無事だと分かり、嬉しさのあまり千鶴が涙を浮かべると、平助が肩を抱き寄せてくれます。
・・・へえ~。
平助ルートの網道って、良い人(?)のままなのね。(´∀`)
平助も網道の行方を掴めなかったことに責任を感じていたようで、一緒に喜んでくれます。
千姫から千鶴の所在を聞いた網道が、近い内に訪ねてくるらしいと平助に伝えると、途端に慌て始めます。
「や、やべっ!網道さんが来るなら、ちゃんと挨拶とか考えねえと駄目じゃん!」
千鶴が呑気に「ご馳走を作らなくちゃ」と張り切るのを見て、平助は溜め息を吐きます。
「いや、おまえはそれでいいんだけど、オレにはもっと深い意味があるっつーか・・・!」
千鶴が首を傾げると、平助は必死に告げます。
「だ、だからその・・・!絶対幸せにしてみせますから、お嬢さんをオレにくださいって奴!」
・・・。(´∀`)ニヤニヤ
そうだよね~。
父親の承諾なしに、事実婚している状態だもんね~。(*ノε`*)ノシ
千鶴は真っ赤になりますが、やがて微笑みながら平助の手を取ります。
「大丈夫。心配しなくても私はもう幸せだし、父様もちゃんと祝福してくれると思う。だって平助君は――私が選んだ人だから」
千鶴の言葉に、今度は平助が真っ赤になります。
「・・・お、おまえなあ。オレを何回惚れ直させたら気が済むんだよ?」
・・・万年、バカップルだね~。
見ているこっちが恥ずかしくなってきます。|д゜*)
とりあえず千姫に返事を書こうと、千鶴は文机に向かいます。
何か伝えたいことはあるかと平助に問うと、平助は何かを考え込むような表情をした後、ぽつりと呟きます。
「――じゃあ、井吹。井吹龍之介って奴のことを耳にしたら教えてほしい」
平助は千鶴に、かつて新選組にいた龍之介のことを語ります。
「それからしばらく経つけど・・・。今あいつがどこで何をしてるかは、オレもよく知らない」
千鶴が「会って話がしたい?」と尋ねると、平助は懐かしそうに、それでいて何処か寂しそうに笑いながら首を横に振ります。
「ただ、オレとは違う道を辿ったあいつが、今、元気でやっているかどうか。・・・それだけ知りたいと思ったんだ」
・・・平助ーっ!
ううっ。
龍之介は江戸で、平助を見たのよ!(ノД`;)・゜・
千鶴は、龍之介の名前を手紙に綴ります。
夜になり、二人は床に着きます。
・・・総司と違って、布団は別々です(笑)!
故郷の水で少しずつ癒されているのか、羅刹の平助が夜に寝て昼に起きる生活をしていることを千鶴は嬉しく思っていました。
隣で寝ている平助の指先にそっと触れると、平助が目を覚まします。
そして、近藤、土方、総司達の夢を見たと告げます。
「あの世の酒は美味くねえから、早くこっちに来ると損するぞってさ」
言葉に詰まりながら、千鶴は明るく振る舞います。
「・・・じゃあ平助君は、皆の分も長生きしなくちゃね。近いうちに父様も、こっちに来てくれるって言ってたし・・・。変若水の研究をしていた父様なら、平助君がもっと長生きできる方法を知ってると思うから」
そう言いながら、誰よりも早く羅刹として戦ってきた平助に残された時間は少ないと、千鶴にも分かっていました。
平助が優しく微笑み返してくれます。
「・・・うん、見つかって本当に良かった。網道さんならおまえの力になってくれる。網道さんが来てくれるなら、もし、オレがいなくなってもおまえも寂しく――」
「・・・寂しいよ」
続きを聞きたくなくて、千鶴は平助の手を握り締めます。
平助がすぐに謝ってくれますが、千鶴が肩を震わせているのを見て告げます。
「・・・そっち、行っていいか?」
・・・!?(゜∀゜;ノ)ノ
何かこう、リアルでドキッとしたよ(笑)!?(*´д`*)
千鶴の布団に入ってくると、平助は千鶴を抱き締めます。
千鶴は平助のぬくもりを感じ、胸に顔を埋めます。
平助が確かに生きている証である、鼓動が響いてました。
「あれだけ多くの人を斬ったオレに、今さら言う資格ないかもしれないけど・・・。死にたくないなあ。・・・千鶴を残して死にたくない」
・・・平助の「死にたくないなあ」という呟きに、涙が出そうでした!
吉野さん、上手すぎです!(´;ω;`)ブワッ
平助の何の曇りもない透明な笑顔を見て、千鶴は何も言えなくなります。
「おまえは生きろよ、千鶴。オレの分も、新選組の皆の分も。寂しくても、悲しくても、おまえはちゃんと、生きてくれ」
・・・こ、これは!
ある意味、残酷な言葉だと思います。
後を追うことを許さない――。
逃げることを許してくれない――。
千鶴からしてみたら、かなりキツい約束だと思います!(ノД`;)・゜・
「・・・うん」
平助の思いを受け止め、千鶴は確かに頷きます。
・・・千鶴って本当に優しい子です。
自分のわがままで、平助を困らせたくないと思ってるんだろうな・・・。(/_;)
千鶴は、自分は鬼だから生き残った他の新選組隊士の誰よりも長く生きるだろうと自覚していました。
(私は、最後に残される新選組隊士として、もっと皆のことを心に刻みたい。)
・・・タイトルの【最後の新選組隊士】って、千鶴のことだったのですね!Σ( ̄□ ̄)
「ねえ、平助君。新選組の昔の話、もっと私に聞かせてくれる?」
「あんまり楽しい話ばかりじゃないけど、それでもいいか?」
「うん。それでも私に残してほしい。あなたの知ってること、全部。・・・私は、あなたと新選組のことを一番よく知ってる人になりたいから」
千鶴は、かつての仲間達を思い出します。
「じゃあ、おまえの知らない新選組の話、全部語って聞かせてやるよ。おまえが寂しくないように、オレがいなくなってもおまえの中に居続けられるように」
・・・これもある意味、残酷だと思いました。(ToT)
千鶴は、新選組が浪士組と呼ばれていた頃の話を聞きます。
平助の存在をもっと感じたくて、千鶴は平助に身を寄せます。
「ねえ、平助君。・・・私、あなたに会えて良かった」
「・・・オレも、千鶴を好きで良かったよ」
きっと、これから先も、平助は自分の中に生き続ける――。
千鶴はそう感じて、これからも生き続けることを誓うのでした。
~了~
・・・だーっ!(ToT)
何、この悲しい終わり方は!?(ノД`;)・゜・
『黎明録』の平助の<終章>、哀しすぎるんですけどっ!?
<原田終章>
【続いていく未来 ~原田の妻~】
「仲間と戦うよりも、雪村と生きる道を選んだ原田。雪村は、彼がそのことで自分を悔いることがあるのではと不安になる。」
左之助ルートのラストで、龍之介達の前から逃げるようにして去った千鶴視点で始まります。
龍之介と左之助のことを考えていた千鶴の耳に、左之助の声が聞こえます。
驚いて振り返ると、どうやら走って追い掛けてきたらしい左之助の姿がありました。
気を遣う千鶴に、左之助は笑い掛けます。
「千鶴、おまえをひとりにしときたくねえんだよ。こんな美人に連れがいなけりゃ――どうせ若い男どもがこぞって誘いに来るぜ?しっかり見張らねえと心配でたまんねえよ」
・・・!( ゜Д゜)・∵. ブハッ
左之助の盲目フィルター、どんだけっ(笑)!
しかし、冗談口調で告げる左之助の心配事が別にあることを、千鶴には分かっていました。
千鶴を狙っていた鬼の事や、今も戦い続けている新選組の事――。
千鶴が気に掛けている事が山程ある事を知っていて、なるべく一人にしないよう気を遣ってくれているのでした。
・・・左之助、優しいな~。(*´ェ`*)
二人は手を繋ぎながら、一緒に晩ご飯を作る約束をします。
・・・チャーミーグリーンか(笑)!
更に千鶴は、いつも左之助の好きな料理ばかり作っていると、プレイヤーに惚気てくれます!
・・・ラブラブで良かったね!(*ノε`*)ノシ
二人は、江戸にある千鶴の実家で暮らしていました。
千鶴が考え込んでいると、左之助が気付いてくれます。
本当に今の暮らしで左之助に悔いはないのか、と考えてしまうと千鶴は打ち明けます。
しょんぼりと肩を落とす千鶴の頭を、左之助は撫でてくれます。
・・・夫婦になった今でも、頭を撫でてくれる左之助が素敵です!(*´д`*)
不意に左之助は、再会した龍之介のことを語り始めます。
新選組を抜けて舞妓と駆け落ちをしたと嬉しそうに語る左之助に、千鶴もつられて微笑み返します。
そして、新選組にいた頃から、「女のためにすべてを捨てる生き方」について考えてきたと告げます。
「心の底ではずっと憧れてたんだ。そういう道を選んだあいつらを羨んでた」
左之助は千鶴に優しく笑い掛けます。
「すべてを賭けられるくらい、惚れ込んじまう相手がこの世のどこかにいるなんて――あの頃の俺には信じられなかった。けど今ならわかる。・・・千鶴。おまえが、俺の【全部】だ」
それぞれの人生に、全てを賭ける【道】があることを思い、千鶴の目から涙が零れます。
左之助が他を捨てて迄、全てを賭けるのは【雪村千鶴】という存在――。
「これからの話もしようぜ。俺たちの命は、ここで終わったわけじゃないんだからよ」
左之助が千鶴の肩を抱き寄せて告げてくれます。
嬉しくて止めどなく流れる千鶴の涙を、左之助は優しく拭ってくれます。
「過去を振り返るのも悪かないが、ふたりの未来はまだ続いていくんだから、気を抜いてる暇なんてねえだろ?」
「じゃあ、左之助さんは私たちの未来がどこに続いてるんだと思いますか?」
何の気なしに千鶴がそう口にすると、左之助は揺るぎない声音で即答します。
「行き先は水平線の向こう、遙か彼方にある俺たちがまだ見ぬ大陸。・・・なんてのはどうだ?」
「・・・・・・」
突然のことに千鶴が何も言えないでいると、左之助は言を続けます。
「なあ、千鶴。夢物語に聞こえるだろうが、待っててくれ。絶対に俺が叶えてやる。惚れた女のためだからな」
その言葉に、左之助は自分を守る為に海を渡ろうとしていることに千鶴は気付きます。
何処迄も深い左之助の愛情を思い、一度は止まりかけた千鶴の目から再び涙が溢れます。
「千鶴。これからはもう、おまえが鬼って立場に縛られる必要のない場所で生きていこう」
二人でなら何処でだって幸せに生きていける――。
千鶴はそう確信するのでした。
~了~
・・・左之助ーっ!(ノД`;)・゜・
本当に、何処迄も良い男です!
左之助の<終章>が、夢いっぱいで終わって良かったです!
やっぱり左之助は羅刹になってないから、千鶴と平穏に生きていけるのが良いです!
<終章>
【共に歩く、新たな道 ~風間の妻~】
「雪村を迎えに来たはずの風間だが、未だ江戸に留まっている。彼は、雪村の覚悟が決まることを待っているのだと言う。」
・・・いやっほーい!☆-ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
「十六夜挿話」のラストを飾るのは、ちー様の<終章>です!
か、「風間の妻」ですってよ!
ちょっと、奥さん!聞きました!?(*ノε`*)ノシ
千景が千鶴を迎えに来てから、数ヶ月が経っていました。
・・・ちー様、千鶴の家でどうやって過ごしているの?
まさか、ヒモとか?(;゜д゜)ゴクリ
・・・初っ端から、ちー様の立ち絵に吹かせて頂きましたーっ(笑)!(゜∀゜;ノ)ノ
何で、そんなに派手な着物なの!?(ノ∀`;)・゜・
キンキラすぎる・・・。
もしかして、その格好で患者さんの前に出てるとか?
さぞ場違いで、失笑を買っているんじゃ・・・!(´;ω;`)ブワッ
「お母さん、あの人の着物・・・」
「見ちゃいけません!」
子供が指さすのを母親が慌てて止める・・・という光景が浮かびました(笑)。
馴染んでいる千景を見て、千鶴は思わず問い掛けます。
「――あの、風間さん。いったいいつになったら西に行くんですか?」
「ほう。どうやらおまえは、一刻も早く俺と祝言を挙げたいとみえる」
・・・プラス思考のちー様が素敵です!(*´д`*)
力一杯否定する千鶴に、千景は笑います。
「そう急くな。今はせいぜい江戸に名残でも惜しんでおくがいい。どのみち鬼の地に着けば、おまえは俺のことしか考えられなくなるのだから」
自信たっぷりに告げると、千景は診療所の戸締まりを始めます。
・・・ちー様が戸締りしてる!(;゜д゜)ゴクリ
更に、千鶴の片付けを手伝ってくれます!!
千鶴曰く、「近所の人に若夫婦と勘違いされ始めたのは問題かも・・・」ということです。
・・・ちー様、「周囲から固める作戦」ですね!(´∀`)b
人の話を聞かない強引な千景に向かって、千鶴は告げます。
「・・・。私、風間さんのそういう強引なところが嫌いです」
・・・千鶴、ついでに「その格好も・・・」と言ってやった方が、ちー様の為じゃ・・・。|ω・`)
ち、違うよ!?ちー様!
好きだからこそ、心を鬼にして言ってるんだよ!?
その着物で一緒に並びたくないな~とか、歩きたくないな~とか・・・そんなこと思ってないよ!?Σ(|||▽||| )
千鶴が恨みがましく告げると、千景は悲しい顔をします。
「・・・そう、か。おまえはそれ程までにこの俺のことが嫌いか」
・・・えっ!Σ( ̄□ ̄)
え、演技だよね・・・?
千景の予想外の反応に、千鶴は驚きます。
「え?あ、あの、そういうわけじゃ」
「では、俺のことを愛しているのか?」
・・・ちー様、両極端すぎっ!\(゜∀゜)
「それはその・・・。嫌いではない、というか」
千鶴がもごもごと言い訳すると、千景が寂しそうに告げます。
「俺が聞きたいのは、俺のことを愛しているか、嫌っているかの二択だ」
・・・だから、両極端な二択だっつーの(笑)!
「事ここに至っても俺を拒絶すると言うのなら、俺はおまえのことを諦めよう」
・・・こ、これは!
ちー様、押して駄目なら引いてみる戦略ね!
またの名を、「捨てられた子犬作戦」ですね!(`・ω・´)
信じられない千景の言葉に、千鶴は千景の瞳を覗き込みます。
「ほ、本気でいってるんですか・・・!?」
「本気に決まっているだろう。俺は嘘など言わん」
もし、千景が去って行ってしまったら、自分はまた一人になってしまう・・・。
蝦夷から江戸に戻って、一人で千景との約束を思っていた日々を思い出し、千鶴の胸に寂しが蘇ります。
「か、風間さんのことは・・・。どちらかというと・・・・・・好きです・・・・・・」
「・・・本当か?」
「だ、だから、その・・・。・・・あ、愛しています・・・!」
・・・千鶴、まんまと千景の手の上で踊らされています。(´∀`)
「・・・俺を愛しているのだな?確かにこの耳で聞き届けたぞ」
先程迄の憂えた表情は消え、千景はにやりと笑います。
騙されたと知った千鶴は、顔を真っ赤にしながら千景を無視して後片付けを始めます。
すると、千景の呟きが聞こえます。
「――俺が待っているのは、おまえの覚悟だ」
千景の言葉を聞いて振り返る千鶴に、千景は龍之介のような『在りし日の影を追う亡霊』達のことを話します。
そして、千鶴の目を覗き込みます。
それは、千景の無言の問い掛けでした。
自分もその「亡霊」なのだろうか・・・。
答えられない千鶴に、千景は言を継ぎます。
「西の鬼は既に薩摩藩の手を離れ、人里離れた隠れ里へと居を移した。俺は鬼の頭領として、皆の暮らしを守っていかなければならん。やるべきことがいくつもある。おまえも俺と来るならば、頭領の妻として課せられることは多い。・・・そして、亡霊にその役目は務まりはしない」
・・・隠れ里ってことは、日本国内ということでしょうか。
物凄い山奥で、見つからない場所なんでしょうか。(o・ω・o)
「・・・未だ前を向く覚悟がないならば、おまえを連れて行くわけにはいかん」
千景は冷たく言い放つと、千鶴に背を向けます。
千景の背を見た途端、千鶴は弾かれたように千景の背にすがりつきます。
・・・このちー様、格好良い!!(*゜∀゜)=3
「・・・あなたは、意地悪です。そして横暴です。私がどれだけ新選組のことを大切に思っているかを知っていて、そんなことを言うんですから」
千鶴は新選組のことを思い出しながら、震える声で告げます。
「あなたは私に、それさえ許さないというんですか・・・?」
その言葉に、千景はフッと笑います。
「あるいは、そうかもしれん。俺は存外嫉妬深いようだ」
・・・嫉妬深くて独占欲が強いちー様、素敵です!(*´д`*)キュン
何処か自嘲気味に笑う千景に、千鶴は首を横に振ります。
「新選組と共に過ごした日々は、私にとって大切な思い出です。だから、何を言われようとも彼らのことを忘れることはできません」
「・・・・・・そうか」
・・・「・・・そうか」と答えた、ちー様が何となく寂しそうです!(´・ω・`)
「ですが、今の私には、あなたと離れることも考えられない」
千鶴は胸がいっぱいになり、千景の背に頬を強く押し付けます。
「・・・私は、彼らの思い出に縋るのではなく、抱えたまま、あなたと添い遂げます」
・・・千鶴、言ったーっ!ヽ(*`□´*)/
千鶴の言葉に、千景は驚いたような、それでいて感心したような笑みを浮かべます。
「欲が深いな、我が妻は」
・・・ちー様、嬉しいだろうな~。(*´ェ`*)
「それくらいでなければ、あなたの相手は務まりません」
千鶴は微笑を浮かべながら、千景に答えます。
「だから・・・連れて行ってください。あなたと共に――」
その時、二人の周りに春の風が舞い込みます。
「・・・もうじき桜が咲くな」
「そうですね・・・」
きっと、これからも桜を見る度に、桜のように散っていった『彼ら』のことを思い出すだろうと千鶴は胸の内で考えます。
「・・・そろそろ、江戸を発つか」
「・・・西に、向かうんですか?」
千景の言葉に、千鶴は尋ねます。
「ああ。ここに来たときから、江戸を発つなら桜の咲く時期にしようと決めていた」
・・・ちー様、優しいな。(/_;)
千鶴も微笑みながら、頷き返します。
「はい。桜の咲く中、出かけましょう――」
桜の咲く道を二人で歩く姿を想像しながら、千鶴はこれから一緒に生きていく人の肩に寄り添うのでした。
~了~
・・・いい話じゃないかーーーっ!(ノД`;)・゜・
実は、しっとりした大人の雰囲気漂う二人に驚きました(笑)!
『薄桜鬼』本編のちー様エンドのその後・・・という感じで、大変満足です!!
おめでとう!
ひたすら待ってたのが報われて良かったね!ちー様!\(^o^)/
【全体感想】
各攻略キャラの感想でも散々突っ込ませて頂きましたが、とにかく主人公である龍之介の性格が残念でした。(´・ω・`)
龍之介次第で、今作の『黎明録』はもっと良くなっただろうと思います。
万人に受け入れられる主人公作りは難しいと思いますが、乙女ゲーで敢えて男主人公にしたのですから、そこはもっとプレイヤーを意識して制作側には頑張って貰いたかったです。
結論:
乙女ゲームに男主人公は微妙だと思う。
そして、『薄桜鬼 黎明録』のジャンルは「乙女ゲーム」ではなく、「一般ゲーム」扱いだと思う。
『薄桜鬼~新選組奇譚~』以上のボリュームで、黎明期の新選組に起きた事件を史実を元に詳細に描いていたと思います。
(ちなみに、『薄桜鬼~新選組奇譚~』のプレイ期間は約2週間、総プレイ時間は約41時間でした)
ゲーム内に病名は出てきませんが、芹沢が梅毒だったことまで詳細に扱っているのですから、充分「一般ゲーム」の「歴史ADV」でも通用すると思います。
「乙女ゲーム」にしてしまったことで、私にはただの「キャラゲー」に思えてしまいました。
まあ、実際にキャラが人気あるから、乙女ゲーとして売れるのでしょうが(笑)。
以上で『薄桜鬼 黎明録』のプレイは終了です。
総プレイ時間は145時間40分、
プレイ期間は約三ヶ月ですが(2010/11/07プレイ開始、2010/11/26ブログアップ開始)、実際のプレイ日数を数えたら約40日でした!
総プレイ時間にはメモを取っていた時間も含まれておりますので、恐らく実際のプレイ時間は半分程だと思います(笑)。
・・・それでも、70時間以上か~。orz
約三ヶ月というドラマ一本分の長さのプレイ感想になってしまった『薄桜鬼 黎明録』にお付き合い頂き、
本当にありがとうございましたーっ!m(__)m
暫くゲームは封印し、この三ヶ月で溜まりに溜まった諸々を消化しようと思います。
それではまた、次のゲームのプレイ感想迄暫く間が空くと思いますが、何かアップした際はよろしければ覗いてやって下さい。
P.S.
ささやかなお礼を用意させて頂いてますので、あともう一回『薄桜鬼 黎明録』記事にお付き合い頂ければと思います!
play感想…全部のキャラに萌…(笑)全部ドキドキで読んでましたw
それにしても総司と平助ゎ悲しいなぁ(´・ω・`)特に平助ッ!もっと未来に希望を持って話をしてほしかった…!(総司もか…。)
…ドキドキ萌ゎ、全部♥(総司達ゎ悲しい部分もありますが。)sakuraさんの載せてくれるスチルと文を読んでるだけなのにキュンキュンが止まりませんでした!!ww
皆スチルのデレっぷりが半端なかった♪…早く黎明録がやりたくなってしましました。ちー様にささやかれたいッ!各キャラに音声つきで‟千鶴”って呼ばれたいですね(*´ェ`*)
sakuraさんのおかげで前よりももっと、黎明録をやりたくなりました!薄桜鬼バンザイです☆
7行目の文の‟やりたくなってしましました”…‟やりたくなってしまいました”の間違いですorzすみませんw
薄桜鬼 黎明録 全クリアおめでとうございます\(^o^)/
お疲れ様でした。。
龍之介…そんなにダメ主人公だったんですね(汗)
アニメ薄桜鬼を観て、面白かったのでゲームの内容が知りたくなりサイトを漁り、たどり着いたのがこちらでした。
sakura様のプレイ日記は本当に楽しくて、ここ数ヵ月は更新されてるかチェックしてから寝る日々になっていました(笑)
早期更新を期待していましたが、これで終わりかと思うととても残念です(・ω・`)
楽しいプレイ日記をありがとうございました!
本当に本当に、お疲れ様ですm(__)m
黎明録は主人公が男ということもあり、内容をわかりかねていたので、こんなにも詳細に内容を記して頂けて嬉しかったです
しかも、面白いツッコミや、なるほどと思う感想がたくさんで、よんでいてとても楽しかったです。
わたしは本命の沖田以外あんまり興味がないのですが(気に障ったらすみません)、最後の平助と千鶴のシーン(?)はぐっときました!
しかし無印の頃から思っていましたが、平助ルートの千鶴は凄くはっきりした性格ですね。笑
改めて、長時間プレイお疲れ様でした。それから、ありがとうございました!
しばらくゲームはお休みとのことですが、次のゲーム感想日記を気長にお待ちしております
とはいえお体を大切に…!
では失礼します
コメントありがとうございます。
>お疲れさまでした。
ありがとうございます!
こちらこそ長期間のプレイ感想に、最後迄お付き合い下さり感謝しております。
お疲れさまでした!m(__)m
>全部のキャラに萌
『薄桜鬼』はそれぞれのキャラが、とても素敵で魅力的だと思います。
>総司と平助ゎ悲しいなぁ
総司ラストは何となく心の準備をしていましたが、まさかあの平助がこんなに寂しい終わり方だとは予想していませんでした!
>未来に希望を持って
死ぬことを前提にした会話がツライです。
平助には、「死にたくない」ではなく「精一杯生きたい」と言って欲しかったです。
>皆スチルのデレっぷり
まさに、いちゃラブスチルです。(*´ェ`*)
>ちー様にささやかれたいッ!
分かります。
ちー様の気だるそうなお声の存在感は凄いと思います!
>各キャラに音声つきで"千鶴"って呼ばれたい
ドキドキしますよね!
>前よりももっと、黎明録をやりたくなりました!
ネタバレ満載のプレイ感想ですが、そう仰って頂けると嬉しいです!(´;ω;`)ブワッ
お時間と機会がありましたら、是非プレイしてみて下さい!
>7行目の文・?やりたくなってしまいました”の間違い
了解です!
わざわざ、ありがとうございました。
いつも温かいコメントを書き込んで下さり、本当にありがとうございました!m(__)m
励みにして、プレイ感想を続けることが出来ました。
次のゲームのプレイ感想迄暫く間が空くと思いますが、これからも少しでもゲームの楽しさと萌えをお伝え出来たらと思っています。
この度はコメントを書き込んで頂き、ありがとうございます。
>突然のコメントをお許しください。
いえ!そんな!滅相もありません!
こちらこそ、お忙しい中コメントを書き込んで下さり、ありがとうございます。m(__)m
>全クリアおめでとうございます\(^o^)/
ありがとうございます!
>ダメ主人公
プレイする人によって感じ方が違うかもしれませんが、龍之介の性格を許容することは私には出来ませんでした。orz
>アニメ薄桜鬼
映像が綺麗ですよね!
土方ファンには垂涎物のアニメだと思います(笑)。
>ゲームの内容が知りたくなりサイトを漁り、たどり着いたのがこちらでした。
『薄桜鬼』人気は本当に凄いですので、サイトもたくさんあったと思います。
数多くの『薄桜鬼』サイトの中から、このようなブログを見つけて頂きありがとうございました!
>プレイ日記は本当に楽しくて、
毎回ツッコミが激しかったと思いますが、そう仰って頂けると大変嬉しいです!
>ここ数ヵ月は更新されてるかチェックしてから寝る日々になっていました(笑)
数ヶ月もお付き合いして下さったと知り、嬉しくて舞い上がりそうです!ヽ(´∀`*)ノ
更新時間が毎回遅いのと長文感想ということで、就寝時間が遅くなってしまったことと思います。
いつも、ありがとうございました!
>これで終わりかと思うととても残念です
皆さまを三ヶ月もお付き合いさせてしまい心苦しく思っていましたが、終わりだと思うと寂しく感じてきました。(´・ω・`)
>本当に本当に、お疲れ様です
こちらこそ、毎回長文のプレイ感想に最後迄お付き合いして頂き、ありがとうございました!
お疲れさまでした!m(__)m
コメントありがとうございます。
>お疲れ様でした!
ありがとうございます!
・・・皆さまの優しさに涙が出そうです。(ToT)
>黎明録は主人公が男ということもあり、内容をわかりかねていた
詳細なネタバレ感想でしたが、少しでもお役に立てたなら本望です。
>面白いツッコミや、なるほどと思う感想がたくさんで、よんでいてとても楽しかったです。
ゲームをプレイしながら感想を書いていますので、つい本音がだだ漏れになってしまうようです(笑)。
ストーリーの紹介だけでなく、きちんと自分の感想を書こうと意識しておりますので、そう仰って頂けると大変嬉しいです。
>本命の沖田以外あんまり興味がないのですが(気に障ったらすみません)、
総司は大人気ですよね!
いじめっ子だった総司が、段々と千鶴に落ちていく様子が好きです。
「人の好みは十人十色」だと思っていますので、全然大丈夫です!
お気遣い頂き、ありがとうございます。
私も、大本命はちー様ですから(笑)。
>最後の平助と千鶴のシーン
まさか、平助で泣かされるとは予想していませんでした。
>平助ルートの千鶴は凄くはっきりした性格
いつも平助が悩んでいるので、千鶴がはっきりしないとならないのでしょうか。
千鶴に殴られたメインキャラって、平助ただ一人だったと思います(笑)。
>ありがとうございました!
こちらこそ、長期間のプレイ感想にお付き合いして下さり、ありがとうございました!
ゲームのプレイ感想はひとまずお休みですが、雑記等を載せることもあると思いますので、よろしければ思い出した時にでも覗いて下さると嬉しいです。
ホントは、いっぱーーーい感想があるのですが、長くなり過ぎそうなので…やめます。
各キャラの終章、ようやく乙女ゲーぽくて安心しました(笑)
これからもゲーム攻略、頑張ってくださいね♪
攻略記事、すごく楽しみにしております!
…まさかの土方妻妊娠。子供は性別に関係なく美形。男子には厳しい父親。
斎藤、沖田、藤堂夫妻にも愛の手を!(笑)
ちー様は心配しなくても良いだろう…