夢のあと

sakuraと申します。ゲームのプレイ感想と読書感想を書いています。

「エーデルブルーメ」 プレイ感想

2008年05月11日 | らぶ☆どろ & エーデルブルーメ
連休の最終日にプレイを始めました(>_<)!

いつもの様に、キャラ攻略毎に感想を載せようかと思ったのですが・・・。

初回プレイなのに6時間掛からず(下手したら4時間位だったかも)、
2週目以降は、どのキャラも1~2時間程で終わってしまった為、
まとめてキャラ感想を載せることにしました。

しかし・・・。
このゲームは密林の評価や感想にあるように、
ストーリーボリュームが薄すぎっΣ( ̄□ ̄)!

このゲーム会社の初期の作品、
『星の降る刻』を彷彿とさせる内容でした。
最近の良作品が目立つ乙女ゲーラッシュの中でも、
類を見ない駄作に分類されるかも・・・。

設定やキャラ、声優さんが凄く良いのに、
シナリオがダメダメな所為で全てが共倒れになってしまった感が否めません。

声優さんが、すっごく良い演技してるのに勿体なさすぎる・・・(/_;)。

特に、小西さんや諏訪部さんの吸血鬼の演技が垂涎物ですっ!!

まず、ストーリー中に時代背景や設定の説明が一切ありません。

「貴族」=「吸血鬼」

という説明がありません。

「シュトラール」「ダンケルハイト」

等の詳しい説明もありません。
「ダンケルハイト」に関してはコンラッドが軽く説明してくれましたが、
この世界の中の「ダンケルハイト」の立ち位置が良く分かりません。
解説書にも用語の説明はありません。
いっそ、ゲーム中のオプションにでも用語説明があれば違ったかもしれません。

私は、発売前に乙女ゲーム雑誌等で情報をチェックしていたので予備情報がありましたが、
そういうものを一切読まない方達が初めてプレイしたら、
混乱すること必須のキャラ設定とストーリーでした。

キャラ設定は予備知識で補えたとしても、
細かいストーリーはネタばれなしだったのでプレイしていても、
「意味不明」
でした。

ただ、本当にシナリオだけが残念だったのです!
もっと一人一人の細かな描写があれば、
『緋色の欠片』に劣らない作品になったであろうに・・・!

それぞれのキャラ感想です。


~ジェラルド・ヴィルベルヴィント~

お声は、小西克幸さんです。
冷静沈着な、これぞ貴族!みたいな方です(笑)。

一人称は、「余」です。
・・・どこかのお殿様?

ある日の晩、主人公が16歳になったら花嫁にするとジェラルドが村中に公言します。
その所為で村中が混乱し、主人公を排斥しようとする動きが出てきます。

・・・全ての諸悪の根源です(笑)。

主人公の元にだけ来てコッソリと告げに来るとか、
宣言するんだったら「彼女に手を出すことは許さない」とか、
きちんと脅してくれてれば主人公に災難が掛かることもなかっただろうに・・・(-.-)。

ちょっと困った人です。
ボンボンっぽいから配慮が足りないのか(笑)?

主人公の前世(?)アルトメイデンとの関係も、イマイチはっきりしません。
(最初に名前を聞いた時、ウィンナーの「アルトバイエルン」が浮かびました。
 以後、その名前を聞く度に「ああ、美味しいよね~」と画面に向かって同意してました)

彼の城を訪れると二人の肖像画が飾ってあるのですが、
ジェラルドは彼女のことを明言しません。
主人公が想像で、「自然に考えれば奥さん?」みたいな表現があっただけです。

ジェラルドの好意を上げていき、
彼の花嫁になることを同意しても最後はハッピーエンドではありません。

終章で、キルヒリッターのコンラッドを中心に、
二人の住む城に追手(?)が迫ります。

争いを好まないジェラルドの判断で、
二人は永い眠りに付くことにします。

二人一緒に棺に入り、物語は終わります。

・・・はいっ!?(゜o゜)
どういうことっ!?

ええと、・・・何がしたいのかな?

ってか、これってハッピーエンドなのっ!?
プレイヤーを無視して、二人が幸せそうに寄り添いながら棺に入ってるから、
ハッピーエンドなんだろうけどさ~。
ちょっとね~?

ちなみに、何周かしてみても同じエンディングでした。


~コンラッド・バートリ~

中央教会から派遣された異端審問官です。
吸血鬼を狩る、キルヒリッターでもあります。
まあ、教会の騎士みたいな感じですか?

初回プレイは彼にしました。

初めは、ジェラルドか幼馴染の二人かな~と思っていたのですが、
彼の登場で一気に彼に傾きました(笑)。
ツンとしていて綺麗で、見事にストライクゾーンに当たったのです!

コンラッドの好意を上げていくと、自警団に襲われた時に助けてくれます。
クールに撃退してくれる彼の姿に、キュンキュン来ます(>_<)!

初回プレイの所為か、
そんなに親しくなるイベントもないのに、突然抱き締めてくれます。
まあ、「無事で良かった」みたいな感じですが。

そして、突然、終章。

・・・えっ?

二人が裸のまま(?)寄り添いながら、暖炉の前で毛布に包まっています。
「すまない。君に苦労を掛けて」
みたいなことをコンラッドが呟いて終わります。

・・・経緯が全く分からないのですが?

・・・きっと、初回プレイだから途中がショートカットされたのね。

などと自分に言い聞かせ、他のキャラを数人プレイし終えてから、
再度コンラッドルートをプレイしました。

おおーーーっ!
初回プレイでは発生しなかったイベントが、いくつか発生しました!

これか!
このゲームの謳い文句でもある、
繰り返しプレイすることで起きるイベントがあるってヤツね!

最後も良いんじゃない?
ジェラルドの申し出を断った主人公が、
しばらく村から離れて一人旅に出ようとした時にコンラッドが付いて来てくれます。

「あなたの魂を見守る役目と、旅の途中で異端に狙われるかもしれない」

二人で馬に乗りながら、まだ見ぬ土地と明日を目指して旅立つ・・・。

うわっ!
このゲームしては、なんか珍しくまとまった終わり方だ!

途中の謎は謎のまま放置されているのですが、
コンラッドのルートに関しては綺麗にまとまっている・・・。

コンラッド、グッジョブ(>_<)b!


~ヴィクトル・フリードリヒ~

主人公の幼馴染の一人で村はずれに住んでいる。

プレイを始めると、一番最初に出会うキャラです。

彼を狙い始めると、主人公のことを色々気にかけてくれる優しい子だと分かります。
ツンデレです。
雨の中、主人公を心配して教会の玄関先で見張りをしてくれます。

幼い時に主人公とヴィクトル、もう一人の幼馴染オーギュストで、
森で迷子になったことがあります。
その時に異端に襲われたことがきっかけで、村の中で浮いた存在になっているようです。

主人公が自警団に襲われた時に、狼の姿になったヴィクトルが助けてくれます。
幼い時に異端に襲われた所為で、彼もまた異端になってしまったようです。

でも、異端になってもヴィクトルには自我があります。
これって、彼が「シュトラール」の素質があるってこと?

村長と口論になり、主人公を庇ったヴィクトルは村長を誤って殺してしまいます。
それをリチャードに見付かった二人は村から逃げます。

何年か過ぎ、村から遠く離れた森の中で暮らす主人公とヴィクトルの間に、
二人の子供が授かり穏やかに暮らしていました。

そんな中、事件が起こります。

街に買い物に来ていた主人公の耳に、森で何かあったとという会話が聞こえてきます。
胸騒ぎを覚えた主人公は急ぎ帰る途中で、リチャードに遭遇します。
ヴィクトルを殺したが、子供達には手出しをしていないと言うリチャード。
仇を討ったリチャードは、二度と主人公にも会うことはないだろうと、
主人公を見逃してくれます。

小屋に帰ると子供達は無事で主人公に駆け寄ってきたが、
ヴィクトルが血まみれでピクリとも動かない。
泣き崩れる主人公。

・・・うわっ。
まさか、アンハッピーエンドなの?
後味が悪いな~。
・・・と、思っていたら。

ヴィクトルが主人公の名前を呼びます。
驚く主人公だったがヴィクトル曰く、
「銀の剣じゃなきゃ、殺せない」
とのこと。
ヴィクトルの正体を知らないリチャードは、
普通の剣で致命傷を与えたと思って止めを刺さなかったらしい。

ヴィクトルに抱き付く主人公。
「おい。血が付いちまうぞ」
と困りながらも嬉しそうなヴィクトル。

お見事!なハッピーエンドでした!ヽ(^o^)丿

色々と細かなツッコミはあるけど・・・(-_-)。
だってさ・・・。

仮にも主人公シスターなんだから、
いくら事故とは言え、
人を殺した後に逃げちゃ駄目だろっ!!

きっと、この二人はまた住む場所を転々としながら、
ささやかな日常の幸せを営んでいくんだろうな~。


~オーギュスト・ミュラー~

ヴィクトルと同じく、主人公の幼馴染です。
ヴィクトルと主人公より、年齢が少し上の様です。

序盤は、学校の先生らしく、思慮深く穏やかな印象でした。
・・・が、彼をストーカーしていく内に徐々に豹変していきます。

ヴィクトルと同様に、やはり幼い時に異端に襲われたことがきっかけで、
少しずつオーギュストの中で何かが目覚め始めます。

でも、主人公が自警団の牢の中で一晩を過ごした時に、
彼が花を持って訪ねて来てくれますが、
主人公の様に「何か変だわ」とは私は思いませんでした。

・・・なんか、無理矢理「変」と思う選択肢が出てきたような?

主人公は彼の中に少しずつですが、
「狂気」という魔物が片鱗を現し始めたことを警戒し始めます。

それは、主人公が自警団に襲われたことをきっかけに、
オーギュストを支配してしまいます。

突然、血に飢えた「ダンケルハイト」の様に人々を殺し始めます。

主人公の育ての親でもあるシスター長バージニアを、
主人公の目の前で手に掛けます。

一度は落ち着きを取り戻したかのようなオーギュストでしたが、
無意識の内に異端の力を振るう自分に発狂します。
しかし、そんな彼を見離せない主人公。

最後は、二人の世界で生きて行くことを決心します。


・・・すっごいラストだよね。これ。
思いっきりアンハッピーエンドなんですが?

まさか、オーギュストのラストがこんなんだとは、
誰も想像出来なかったよな~。

救いがなさすぎるのですが・・・。
本当に良いの?こんな終わり方で。
普通これは、バッドエンドの終わり方だよね?

同じ幼馴染のヴィクトルと比べて、可哀想すぎ・・・(ToT)。


~バラージュ・フォン・イシュトヴァーン~

お声は諏訪部順一さんです。
冒頭でも述べましたが、すっごく良いです!
コンラッドの仲間達を襲った時の彼の演技が、超絶に良いです!
ゾクゾクします。

声って大事なんだな~と、つくづく感心させられました。
はは~。orz(敬服)

ジェラルド同様、彼もアルトメイデンとの関係が謎のまま終わります。
ジェラルドの一人称が「余」だったのに対して、
彼の一人称は「我」です。

・・・すごい世界だ。

唯一、実は何気に、彼が物語のキーパーソン?みたいな終わり方です。

最期の時に、バラージュが主人公に告げます。

「我の血を分け与えた。これで永遠の輪廻から解き放たれる」

・・・はい~?
再び、どういうこと~っ?

そして最後に、

「闇の血を取り入れたことによって、少女の輪廻は終わりを告げた。
 (中略)もしかしたら、これはあなたの魂の記憶かもしれない」

一昔前の少女漫画風というか、
乙女ゲーはこんな感じの文で締めくくれば間違いとないと思っている?
みたいな「あんた誰!?」の台詞で終わります。

兎に角!消化不良です!

バラージュは何がしたかったの?
そして、アルトメイデンとの関係は!?

・・・脳内で想像しても、非倫理的な関係しか思い付きません(笑)。

ただ、バラージュが主人公のことを「姫」と呼ぶのは美味しかったかも(笑)。


~リチャード・カンテミール~

お声は、愛しの(笑)谷山紀章さんですっ(>_<)!!
『金色のコルダ』の月森蓮より、高い声を出しています。

声はすっごく、好きなのに~。
・・・リチャードは好きになれない(-.-)。

元々、ナンパ風なキャラは好きになれないのですが、
磨きをかけてバカそうな感じとヘタレっぷりが更に・・・。

・・・すみません。
正直に告白します。

・・・攻略してません。

スチルと声の為と自分に言い聞かせても、
珍しく食指が動きませんでした。



以上で『エーデルブルーメ』のプレイは終了です。
まあ、プレイ時間が短かったので、さくっと終わったのは良かったです。
6月は『遙か4』と『ソラユメ』も発売されますし、
次々と積みゲーをプレイしていかないとねっ!
次は何に入ろうかな~。


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2 コメント

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お疲れ様でした~。 (ちづる)
2008-05-12 08:26:33
連休の最後にプレイしたんですか。
他のゲームに比べるとプレイ時間が極端に短いような(汗)
ボリュームがないのは悲しいですね(泣)
リチャードは、いつか攻略するんでしょうか?(笑)
お疲れ様でした。更新待ってます♪
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☆ちづる さま (sakura)
2008-05-16 14:49:37
こんにちは。
リチャードの攻略は・・・、不明です(笑)。
このまま攻略しないかもしれません(笑)。
絵や設定等に期待していた分、プレイ時間が短かったのは残念です。
同会社から「緋色の欠片3」が発売されるのですが、
かなり心配です。
「エーデルブルーメ」の二の舞にならないことを、祈りたいと思います。
ありがとうございました。
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