※ゲーム画像とスチルと詳細なネタばれがあります。
未プレイの方は、ご注意下さい。
主人公と一部のキャラについては、本音でツッコンでいます。
ご了承下さい。
プレイ感想が長くなってしまったので、前後編に分けさせて頂きます。
<土方六章>(前編)
七月二日。
龍之介が監察方の仕事にも慣れ始めてきた頃、土方に呼ばれます。
土方の部屋を訪れると山崎がいるだけで、土方の姿がありません。
山崎に所在を尋ねると、
「押し借りをしている不逞浪士を捕縛しに行かれたということだが――」
と告げられた途中で、隊服に返り血を浴びた土方と山南が帰ってきます。
・・・ぎゃっ!
土方はまだ良いとして、山南の眼鏡にも血が付いているのは、はっきり言って(似合いすぎていて)怖いです・・・!((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
剣戦の末、惜しくも取り逃がしてしまったそうですが、土方と山南は浪士組の名を語って押し借りをする不逞浪士に苦い表情を浮かべていました。
その場にいる全員が、浪士組の悪評を広める結果になってしまっている芹沢の存在を危険視していました。
七月四日。
大阪で資金調達をするという芹沢に、龍之介が同行することになります。
・・・あれ?
他ルートであったっけ?(o・ω・o)
初イベントだよね?
芹沢が町中でどの商家に入ろうかと思案していると、近藤が情報提供をしてきます。
・・・えっ!
近藤も来ているの!?Σ( ̄□ ̄)
しかも、近藤が商家の情報を提供するなんて!
・・・土方と何か打ち合わせをしているのかしら。
芹沢は驚きながらも、近藤が告げた商家に向かいます。
龍之介と近藤は、芹沢が素直に頷いてくれたことに胸を撫で下ろします。
やはり、近藤が進んで情報提供したのは、裏があったようです。
大阪に来る前に、龍之介と土方と近藤で打ち合わせをしていたのでした。
『鴻池』という店なら、以前、土方と山南が不逞浪士を捕まえたこともあり、店の主人に事前に根回しすることが可能だと告げます。
同行する龍之介と近藤で芹沢を『鴻池』に誘導して、店の主人に「土方を通して欲しい」と言わせることで、金を巻き上げることを回避させようと考えます。
店に到着すると、芹沢は早速、資金の協力を店主に告げます。
店主は打ち合わせ通り、「土方さんを通すように言われております」と告げますが、芹沢は意に介する様子もなく、
「土方が何をほざいていようが、壬生浪士組では局長の俺の一存が全てだ」
と引こうとはしません。
近藤も慌てて制しますが、芹沢は聞く耳を持ちません。
そして、店主の襟首を掴みながら脅迫すると、無理矢理、金を用意させます。
龍之介に、選択肢が表示されます。
「芹沢さんに意見する」
「手出しはしない」
・・・いや。
どう考えても今迄の例から見て、「手出しはしない」だと思うのですが・・・。(o・ω・o)
え。・・・違うの?
でも、確かにこのまま黙って様子を見ているだけでは、いつものチキン龍之介のままだしな・・・。
土方と打ち合わせしてきたということだし、ここは思い切って、
「芹沢さんに意見する」
を選びたいと思います!
龍之介は今、チキンから漢(おとこ)になります!(`・ω・´)キリッ
「芹沢さん、何考えてるんだよ!あの人、怯えてたじゃないか!『殺す』って脅して金を巻き上げるなんて――不逞浪士と、どこが違うっていうんだよ?」
・・・ひえ~っ!
龍之介、言ったー!(;゜д゜)ゴクリ
しかし、予想通り、意見した龍之介に向かって、芹沢の鉄扇が振り下ろされます。
更に、龍之介の言葉が芹沢の逆鱗に触れたようで、幾度も鉄扇で打ちのめされます。
「おやめください、芹沢さん!!」
近藤の怒号が響き、芹沢を止めてくれます。
そこに、お金の入った箱を持った店主が現れ、怯えながら差し出してきます。
芹沢は箱を受け取ると、満足そうに店を後にしようとします。
すると、近藤が芹沢を呼び止め、連名で借用書を作成して欲しいと告げます。
芹沢は面倒そうに借用書に自分の名前を書くと、さっさと店を出て行きます。
残された近藤は店主に向かって、
「・・・本日はご迷惑をおかけして、本当に申し訳ない」
「時間はかかるかも知れませんが、今回お借りした金は必ず返します」
そう告げると、深々と頭を下げます。
近藤の誠意溢れる態度に感じ入った店主は、「返済は余裕が出来た時で構わない」と告げてくれます。
店を出た龍之介が、
「近藤さんって、すごいんだな。あの芹沢さんに借用書を書かせちまうなんて」
と近藤に告げると、
「・・・出発前、あれだけトシが浪士組の今後の為に知恵を絞ってくれているのを見ていたからな。芹沢さんを止められる――芹沢さんと同じ局長という立場の俺が、見て見ぬふりなどできんよ」
と答えるのでした。
・・・土方と近藤って、相思相愛だと思う。(*´д`*)
総司が嫉妬しても仕方ないです。
数日後、夕餉の席で、今後は会津藩から給金が出ることを近藤が告げます。
皆、思わぬ朗報に沸き立ちますが、土方は浮かぬ顔をしていました。
食後、土方に呼び出された龍之介と山崎は、土方の部屋に向かいます。
すると、土方と近藤の留守中に、何か変わったことはなかったかと尋ねられます。
特に気付いたことはなかったと二人が答えると、
「・・・そうか、それならいい」
と答えます。
何故かやけに疲れている様子の土方に、龍之介は「何かあったのか?」と逆に尋ねます。
すると、土方は溜め息を吐きながら答えます。
「・・・芹沢さんが原因なんだよ」
どうやら、芹沢の押し借り紛いの資金稼ぎが会津藩の幹部達の耳に入ったらしく、かなり立腹しているらしいと告げてきます。
「今後は会津から扶持を払うから、強盗まがいの押し借りはするんじゃねえって命令されたんだ」
・・・なるほど。
そういう理由で、急に給金が出るようになった訳ですね。(o・ω・o)
「・・・頭が二人いるってのも、厄介だよな。芹沢さんの行動が、そのまま浪士組の意志だって判断されちまう」
土方はそう呟くと、苦い表情で髪を掻きむしるのでした。
ある日、山崎と監察方の打ち合わせをしながら、龍之介は監察方の仕事について山崎に問います。
「おまえは、武士になりたかって言ってただろ?本当にやりたかったのは、こういう仕事じゃなかったんじゃないのか」
すると、山崎は答えます。
「・・・世の中に、職業の貴賎などあるまい」
・・・いや、そういうことを言っているんじゃないよねっ!?\(゜∀゜)
そんなこと言ったら、鍼医者じゃなく武士になりたかった言ってた君はどうなるのさ?┐(´д`)┌
「他の人間がどう思おうと・・・自分で自分の仕事を誇る気持ちさえあればいい。俺が手に入れた情報で、敵方の間者の正体を暴くことができるかも知れないし・・・。不逞浪士の潜伏場所をつかんで、彼らに苦しめられる京の人々を救うことができるかも知れない」
・・・立派です、山崎。
自分に言い聞かせているようにも思えますが・・・。(o・ω・o)
そこに、大阪の相撲部屋の親方が屯所を訪ねてきます。
龍之介は親方を八木邸の土方の部屋に案内します。
土方に頼まれ龍之介がお茶を出しますが、
「おい井吹、何だよこりゃ?渋みが出ちまってるわ、真夏なのに熱いわで、飲めたもんじゃねえだろうが」
土方から散々な酷評を受けます(笑)。
そして、親方との会話から、土方は上手く京都相撲との合併興業の話をまとめるのでした。
・・・ふむふむ。
土方ルートだと、親方とのやり取りが詳しく分かるのですね。
親方が帰ると土方は、「これから京都相撲の連中と知り合いになって、合併興業の話をまとめる」と龍之介に明かします。
堂々と親方と話をしていた土方に驚く龍之介に対して、選択肢が表示されます。
「抜け目のない男だな」
「まるで詐欺師だな」
・・・いや、流石に「詐欺師」扱いはマズイでしょう!((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
「抜け目のない男だな」
を選びます。
龍之介がそう告げると、土方の友好度が上がりました。
「ま、交渉事の基本ってのは、何を言えば相手が喜ぶかを知って、相手を喜ばせてやることだからな。相手を騙して金をせしめるってのは、素人のやり方だ。頭のいい奴ってのは相手も自分も喜ぶ商売をするんだよ」
土方は苦笑しながら告げます。
・・・どうしよう。
やっぱり、土方が「詐欺師」に見えてきた。(o・ω・o)
その後、龍之介は急いで山崎と島田に声を掛けると、再び土方の部屋に向かいます。
・・・あれ。
そういえば山崎は、龍之介の部屋でずっと待たされていたんだよね。
何だかんだで龍之介も土方と親方の話に同席していたし、結構長いこと待ちぼうけ食らってたってことよね。
忘れ去られていて、可哀想に・・・。(´・ω・`)
あれ?
・・・っていうか龍之介、同席する必要なかったんじゃ!?Σ( ̄□ ̄)
物凄くさり気なくを装って、堂々と盗み聞きしていたの?
相撲興業を浪士組が取り仕切ることになったと聞き、山崎と島田も戸惑います。
しかし、土方の「絶対に興業を成功させて、活動資金を得る」という熱意に二人も動かされます。
「・・・こんな商人みてえな真似、絶対にしたくねえって思ってたんだがな。背に腹は代えられねえ。俺は・・・俺にできることを、死に物狂いでやるしかねえんだ」
土方は自嘲気味に笑いながらも、強い決意を込めた声音で呟きます。
龍之介は正式な隊士ではない為、今回の興業の手伝いには参加しないようです。
その後の山崎は京都相撲との繋がりを持つ為、毎日のように京と大阪を忙しく駆け回っているようで、龍之介と監察方の情報交換の最中に眠ってしまいます。
龍之介は山崎を心配して、興業が終わる迄は自分一人で監察方の仕事をすると告げます。
山崎は驚きますが龍之介の気遣いに気付いたのか、自分が負担している仕事を少し龍之介に回すのでした。
それから何とか山崎が京都相撲との伝手を作ったようで、その後の合併興業の話も順調に進みます。
ある日、大名の護衛をするという芹沢達に同行して、龍之介は大阪へ向かいます。
護衛は無事に終わり、土方と近藤と斎藤の三人は話し合いがあると言って、何処かへ行ってしまいます。
芹沢の側には、龍之介と新八が残されます。
新八が宿へ行こうと芹沢に告げますが、芹沢は花街で酒を飲もうと誘ってきます。
龍之介と新八の必死の説得で、宿に芸妓を呼ぶことで芹沢も納得します。
暫くすると、宿の部屋に芸妓達がやって来ます。
芹沢は芸妓達が現れると、機嫌良く酒を飲み始めます。
龍之介と新八は、とりあえず胸を撫で下ろすのでした。
しかし、酒が回ってきたのか、芹沢が芸妓達に着物を脱いで舞を舞えと命令します。
芸妓達が「うちら、娼妓とちゃいますし」「恥ずかしいわ~」と冗談めかして断ったり、新八も間に入って何とか穏便に済ませようとしますが、芸妓達が断ったことが芹沢には気に入らなかったらしく、足元の膳を蹴り飛ばし怒り出します。
龍之介が急いで芹沢を止めようすると、
「おまえは急いで土方さん達を呼んで来てくれ!ここは、俺が引き受けるからよ!」
新八から告げられます。
龍之介は急いで土方達が話し合いをしているという店へ向かい土方達を呼び出すと、すぐに宿へと戻ります。
部屋に戻ると、宿の番頭と芸妓二人が芹沢に向かって正座をさせられていました。
芹沢は、芸妓達の髪を切ることで今回の件は許してやると告げていました。
髪を切られたらお座敷に上がれないと、二人は涙を流しながら必死に芹沢に許しを乞います。
しかし、芹沢は番頭や芸妓達の言葉に怒りを露わにします。
「この女共は、壬生浪士組の局長を侮辱したのだぞ!!このまま捨て置くことなど、できるはずがなかろうが!」
龍之介は芹沢の意味不明な言葉に、思わず耳を疑います。
先に、芸を売る芸妓に向かって「着物を脱げ」等と言って彼女達を侮辱したのは芹沢の方なのに、責任転嫁をする芹沢の態度が信じられず、龍之介は呆然とします。
近藤と新八も必死に止めますが、芹沢は聞く耳持たずと言った態度で酒を煽ります。
そして、楽しそうに信じられない言葉を口にします。
「断髪は・・・そうだな、土方、貴様と犬にやってもらおうか」
戸惑う龍之介とは対照的に、土方は落ち着いていました。
そして、土方は無言で刀を抜きます。
土方が刀を抜いたことに驚く龍之介でしたが、芹沢は龍之介にも刀を抜くよう命じてきます。
選択肢が表示されました。
「命令に従う」
「断る」
・・・ええっ!
ど、どうしよう・・・!Σ(゜Д゜|||≡|||゜Д゜)オロオロ
本音は「断る」を選びたいのですが、土方が抜刀したということは何か策があるのかもと期待して、
「命令に従う」
を選びたいと思います。
・・・本当に髪を切ることになったら、どうしよう。
やだな・・・。(´・ω・`)
龍之介は言われた通り刀を抜くと、土方の方を見ます。
土方は芸妓のかんざしを抜き取ると、芸妓の頭を押さえます。
「・・・動くんじゃねえ。髪だけじゃなくて、首までザックリいっちまうぜ」
土方は最後迄芹沢を睨みながら、芸妓の髪を切り落とします。
・・・ええっ!Σ(゜д゜lll)
本当に髪を切っちゃったよ・・・!?
愕然とする龍之介に向かって、土方が告げます。
「・・・何してやがる?井吹。さっさと芹沢さんの命令に従え」
土方の友好度が上がりました。
友好度画面の土方の判子が五つになりました!
・・・シーンがシーンなだけに、素直に喜べない。(´・ω・`)ショボーン
龍之介は心の中で謝りながら、必死に詫びる芸妓の髪を切り落とします。
・・・ええっー!!
切っちゃったーっ!(;゜д゜)ゴクリ
恐らくは、この芹沢に対する憎悪が、後の粛正に繋がる布石の一つなのかもしれません。
そうは思っても、二人の芸妓が不憫です!(´;ω;`)ブワッ
「ふはははははっ――!!余興としては、なかなかだったな。この髪は、いい肴になりそうだ」
芹沢の哄笑が静まり返った部屋に響き渡ります。
芹沢以外は、誰もが沈んだ表情で俯くばかりでした。
数日後。
芹沢の根付けがなくなる事件が発生します。
龍之介が山崎から預かった書類を土方に渡そうと八木邸を訪れると、隊士達が佐伯という隊士が芹沢の名を騙って金を借りているらしいと話しているのを聞きます。
龍之介がすかさず話を聞こうとしますが、二人は途端に焦り出し「ただの噂話だし」と誤魔化そうとします。
「・・・噂話でも構わないんだ。もしかしたら、隊内に間者がまぎれてるかも知れないからな。怪しい行動を取ってる隊士がいたら、調べて土方さんに報告しなきゃならない。話してくれ」
龍之介が頼み込むと、佐伯という隊士が最近やたらと金回りがいいことと、芹沢局長の名を騙って金を借りてるらしいという噂が流れていることを教えてくれます。
・・・って、龍之介の台詞に驚いたのは、私だけではないのでは!?Σ(|||▽||| )
「間者がまぎれている」とかって簡単に、平隊士に対して言っちゃって良いの!?
もしかしたら、その隊士が間者かもしれないし、間者と繋がっていたら警戒されるんじゃないの?
はっきり言って、正直なのとバカなのは違うと思う。(´д`)
芹沢の名を騙って金を借りているという事も無視出来ない事実ですが、それよりも勝手に金策をするのは隊規違反になるのではないかと龍之介は考えるのでした。
土方に佐伯のことを報告して暫くすると、佐伯が捕縛されます。
そして、芹沢の名を騙って金を借りるだけでなく、芹沢の根付けを盗んで金に換えていたことが分かります。
その夜、土方達が芹沢の部屋に集まって、佐伯の処遇を決める話し合いがなされます。
当然、芹沢は切腹を主張します。
部屋の片隅で震えている佐伯を見て、芹沢は言い放ちます。
「このような輩には、切腹させてやるほどの価値もない。首を斬り落としてやれば充分だ」
芹沢の睨みに佐伯が震え上がる中、新見が佐伯を変若水の実験体にするのはどうかと提案してきます。
それを聞いた山南は血相を変えて反対します。
しかし、芹沢は佐伯に近付くと、勝手に選択を迫ります。
腹を詰めれば死ぬだけだが、薬を飲めば生き残れるかもしれないという芹沢の言葉に、佐伯は薬を飲むことを選びます。
「芹沢さん、あんた――!!一人で、何を勝手に決めてやがるんだよ!」
土方の言葉を無視し、芹沢は新見に変若水を持って来させると佐伯に渡します。
佐伯は薬の正体を知らないまま、意を決して瓶の中身を一気に飲み干します。
次の瞬間、佐伯は苦悶の声を上げながら、畳の上を転がります。
暫くすると、佐伯の髪は白くなり、目が赤い羅刹に変じます。
しかし、理性はまだ残っているようで、自分の変化に戸惑う佐伯が話し掛けてきます。
羅刹に理性が残っていることに驚く土方と山南でしたが、新見は薬が成功したと大喜びします。
しかし、力を手に入れた佐伯は、そのまま屯所から逃げ出してしまいます。
土方に命じられた龍之介が、急いで幹部達を召集します。
その後、佐伯の捜索に当たりますが、羅刹化した佐伯を見つけることは出来ませんでした。
数日経っても、佐伯はまだ見つかっていませんでした。
龍之介が山崎と町での情報収集から戻ってくると、隊士達が隊士の佐々木と恋人のあぐりが死んだことを話していました。
確認する為に、龍之介と山崎は急いで現場へ向かいます。
竹林の中で、佐々木とあぐりは息絶えていました。
無数に傷跡があるにも関わらず出血は驚く程少ないことを見て、龍之介と山崎は佐伯の仕業ではないかと考えます。
二人は急いで屯所に戻り、このことを土方に報告します。
しかし、それからも依然として佐伯の行方は掴めないまま、相撲の合併興業の開催日になります。
興業は大成功に終わり、浪士組の評判も上がっていました。
親方も終始ご機嫌な様子で、浪士組の為にお礼興業をしたいと告げてきます。
土方と一緒に親方を見送りながら、土方があまり喜んでいないことを不思議に思った龍之介が問うと、ぼそりと告げます。
「・・・まだ、全然追いついちゃいねえよ。ようやく、あの人の背中が見えてきたぐらいだ」
龍之介が何のことか分からずに首を傾げていると、「・・・いや、何でもねえ」と土方は告げ、お礼興業の場所を借りに壬生寺へと歩いて行きます。
土方の背中を見ながら、土方が告げる「あの人」とは芹沢のことなのだろうと龍之介は考えるのでした。
そこに山崎が駆け付けてきて、土方の所在を尋ねてきます。
龍之介が何かあったのかと問うと、佐伯と思われる人物が島原に潜伏しているらしいと告げます。
・・・あれ?
興業の後は、芹沢の火付け事件じゃなかったっけ?(o・ω・o)
龍之介はとっさに、小鈴のことを思い出します。
山崎も龍之介の様子に気付いたようで、小鈴の事を気遣ってくれます。
龍之介は、急いで島原へ向かいます。
島原に着いた龍之介は、妓夫に小鈴の置屋の場所を聞きます。
置屋に辿り着いた龍之介は、女将に頼んで小鈴を呼んで貰います。
・・・良く呼んでくれたな~。(o・ω・o)
すぐに現れた小鈴は、龍之介を見て驚きます。
元気な小鈴を見て龍之介は安心しますが、一人で出歩くなと忠告します。
すると小鈴から、最近、島原界隈で辻斬り事件が頻繁に起こっているらしいことを聞きます。
死体の様子から、龍之介は佐伯の仕業ではないかと考えます。
龍之介は急いで屯所に戻り、そのことを土方に報告するのでした。
翌日の昼間。
島原で佐伯を捕縛し、殺害します。
土方達が去った後、遠巻きに見ていた野次馬達が「壬生狼」と蔑む声を聞きながら、龍之介と山崎はやり切れない思いを抱くのでした。
未プレイの方は、ご注意下さい。
主人公と一部のキャラについては、本音でツッコンでいます。
ご了承下さい。
プレイ感想が長くなってしまったので、前後編に分けさせて頂きます。
<土方六章>(前編)
七月二日。
龍之介が監察方の仕事にも慣れ始めてきた頃、土方に呼ばれます。
土方の部屋を訪れると山崎がいるだけで、土方の姿がありません。
山崎に所在を尋ねると、
「押し借りをしている不逞浪士を捕縛しに行かれたということだが――」
と告げられた途中で、隊服に返り血を浴びた土方と山南が帰ってきます。
・・・ぎゃっ!
土方はまだ良いとして、山南の眼鏡にも血が付いているのは、はっきり言って(似合いすぎていて)怖いです・・・!((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
剣戦の末、惜しくも取り逃がしてしまったそうですが、土方と山南は浪士組の名を語って押し借りをする不逞浪士に苦い表情を浮かべていました。
その場にいる全員が、浪士組の悪評を広める結果になってしまっている芹沢の存在を危険視していました。
七月四日。
大阪で資金調達をするという芹沢に、龍之介が同行することになります。
・・・あれ?
他ルートであったっけ?(o・ω・o)
初イベントだよね?
芹沢が町中でどの商家に入ろうかと思案していると、近藤が情報提供をしてきます。
・・・えっ!
近藤も来ているの!?Σ( ̄□ ̄)
しかも、近藤が商家の情報を提供するなんて!
・・・土方と何か打ち合わせをしているのかしら。
芹沢は驚きながらも、近藤が告げた商家に向かいます。
龍之介と近藤は、芹沢が素直に頷いてくれたことに胸を撫で下ろします。
やはり、近藤が進んで情報提供したのは、裏があったようです。
大阪に来る前に、龍之介と土方と近藤で打ち合わせをしていたのでした。
『鴻池』という店なら、以前、土方と山南が不逞浪士を捕まえたこともあり、店の主人に事前に根回しすることが可能だと告げます。
同行する龍之介と近藤で芹沢を『鴻池』に誘導して、店の主人に「土方を通して欲しい」と言わせることで、金を巻き上げることを回避させようと考えます。
店に到着すると、芹沢は早速、資金の協力を店主に告げます。
店主は打ち合わせ通り、「土方さんを通すように言われております」と告げますが、芹沢は意に介する様子もなく、
「土方が何をほざいていようが、壬生浪士組では局長の俺の一存が全てだ」
と引こうとはしません。
近藤も慌てて制しますが、芹沢は聞く耳を持ちません。
そして、店主の襟首を掴みながら脅迫すると、無理矢理、金を用意させます。
龍之介に、選択肢が表示されます。
「芹沢さんに意見する」
「手出しはしない」
・・・いや。
どう考えても今迄の例から見て、「手出しはしない」だと思うのですが・・・。(o・ω・o)
え。・・・違うの?
でも、確かにこのまま黙って様子を見ているだけでは、いつものチキン龍之介のままだしな・・・。
土方と打ち合わせしてきたということだし、ここは思い切って、
「芹沢さんに意見する」
を選びたいと思います!
龍之介は今、チキンから漢(おとこ)になります!(`・ω・´)キリッ
「芹沢さん、何考えてるんだよ!あの人、怯えてたじゃないか!『殺す』って脅して金を巻き上げるなんて――不逞浪士と、どこが違うっていうんだよ?」
・・・ひえ~っ!
龍之介、言ったー!(;゜д゜)ゴクリ
しかし、予想通り、意見した龍之介に向かって、芹沢の鉄扇が振り下ろされます。
更に、龍之介の言葉が芹沢の逆鱗に触れたようで、幾度も鉄扇で打ちのめされます。
「おやめください、芹沢さん!!」
近藤の怒号が響き、芹沢を止めてくれます。
そこに、お金の入った箱を持った店主が現れ、怯えながら差し出してきます。
芹沢は箱を受け取ると、満足そうに店を後にしようとします。
すると、近藤が芹沢を呼び止め、連名で借用書を作成して欲しいと告げます。
芹沢は面倒そうに借用書に自分の名前を書くと、さっさと店を出て行きます。
残された近藤は店主に向かって、
「・・・本日はご迷惑をおかけして、本当に申し訳ない」
「時間はかかるかも知れませんが、今回お借りした金は必ず返します」
そう告げると、深々と頭を下げます。
近藤の誠意溢れる態度に感じ入った店主は、「返済は余裕が出来た時で構わない」と告げてくれます。
店を出た龍之介が、
「近藤さんって、すごいんだな。あの芹沢さんに借用書を書かせちまうなんて」
と近藤に告げると、
「・・・出発前、あれだけトシが浪士組の今後の為に知恵を絞ってくれているのを見ていたからな。芹沢さんを止められる――芹沢さんと同じ局長という立場の俺が、見て見ぬふりなどできんよ」
と答えるのでした。
・・・土方と近藤って、相思相愛だと思う。(*´д`*)
総司が嫉妬しても仕方ないです。
数日後、夕餉の席で、今後は会津藩から給金が出ることを近藤が告げます。
皆、思わぬ朗報に沸き立ちますが、土方は浮かぬ顔をしていました。
食後、土方に呼び出された龍之介と山崎は、土方の部屋に向かいます。
すると、土方と近藤の留守中に、何か変わったことはなかったかと尋ねられます。
特に気付いたことはなかったと二人が答えると、
「・・・そうか、それならいい」
と答えます。
何故かやけに疲れている様子の土方に、龍之介は「何かあったのか?」と逆に尋ねます。
すると、土方は溜め息を吐きながら答えます。
「・・・芹沢さんが原因なんだよ」
どうやら、芹沢の押し借り紛いの資金稼ぎが会津藩の幹部達の耳に入ったらしく、かなり立腹しているらしいと告げてきます。
「今後は会津から扶持を払うから、強盗まがいの押し借りはするんじゃねえって命令されたんだ」
・・・なるほど。
そういう理由で、急に給金が出るようになった訳ですね。(o・ω・o)
「・・・頭が二人いるってのも、厄介だよな。芹沢さんの行動が、そのまま浪士組の意志だって判断されちまう」
土方はそう呟くと、苦い表情で髪を掻きむしるのでした。
ある日、山崎と監察方の打ち合わせをしながら、龍之介は監察方の仕事について山崎に問います。
「おまえは、武士になりたかって言ってただろ?本当にやりたかったのは、こういう仕事じゃなかったんじゃないのか」
すると、山崎は答えます。
「・・・世の中に、職業の貴賎などあるまい」
・・・いや、そういうことを言っているんじゃないよねっ!?\(゜∀゜)
そんなこと言ったら、鍼医者じゃなく武士になりたかった言ってた君はどうなるのさ?┐(´д`)┌
「他の人間がどう思おうと・・・自分で自分の仕事を誇る気持ちさえあればいい。俺が手に入れた情報で、敵方の間者の正体を暴くことができるかも知れないし・・・。不逞浪士の潜伏場所をつかんで、彼らに苦しめられる京の人々を救うことができるかも知れない」
・・・立派です、山崎。
自分に言い聞かせているようにも思えますが・・・。(o・ω・o)
そこに、大阪の相撲部屋の親方が屯所を訪ねてきます。
龍之介は親方を八木邸の土方の部屋に案内します。
土方に頼まれ龍之介がお茶を出しますが、
「おい井吹、何だよこりゃ?渋みが出ちまってるわ、真夏なのに熱いわで、飲めたもんじゃねえだろうが」
土方から散々な酷評を受けます(笑)。
そして、親方との会話から、土方は上手く京都相撲との合併興業の話をまとめるのでした。
・・・ふむふむ。
土方ルートだと、親方とのやり取りが詳しく分かるのですね。
親方が帰ると土方は、「これから京都相撲の連中と知り合いになって、合併興業の話をまとめる」と龍之介に明かします。
堂々と親方と話をしていた土方に驚く龍之介に対して、選択肢が表示されます。
「抜け目のない男だな」
「まるで詐欺師だな」
・・・いや、流石に「詐欺師」扱いはマズイでしょう!((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
「抜け目のない男だな」
を選びます。
龍之介がそう告げると、土方の友好度が上がりました。
「ま、交渉事の基本ってのは、何を言えば相手が喜ぶかを知って、相手を喜ばせてやることだからな。相手を騙して金をせしめるってのは、素人のやり方だ。頭のいい奴ってのは相手も自分も喜ぶ商売をするんだよ」
土方は苦笑しながら告げます。
・・・どうしよう。
やっぱり、土方が「詐欺師」に見えてきた。(o・ω・o)
その後、龍之介は急いで山崎と島田に声を掛けると、再び土方の部屋に向かいます。
・・・あれ。
そういえば山崎は、龍之介の部屋でずっと待たされていたんだよね。
何だかんだで龍之介も土方と親方の話に同席していたし、結構長いこと待ちぼうけ食らってたってことよね。
忘れ去られていて、可哀想に・・・。(´・ω・`)
あれ?
・・・っていうか龍之介、同席する必要なかったんじゃ!?Σ( ̄□ ̄)
物凄くさり気なくを装って、堂々と盗み聞きしていたの?
相撲興業を浪士組が取り仕切ることになったと聞き、山崎と島田も戸惑います。
しかし、土方の「絶対に興業を成功させて、活動資金を得る」という熱意に二人も動かされます。
「・・・こんな商人みてえな真似、絶対にしたくねえって思ってたんだがな。背に腹は代えられねえ。俺は・・・俺にできることを、死に物狂いでやるしかねえんだ」
土方は自嘲気味に笑いながらも、強い決意を込めた声音で呟きます。
龍之介は正式な隊士ではない為、今回の興業の手伝いには参加しないようです。
その後の山崎は京都相撲との繋がりを持つ為、毎日のように京と大阪を忙しく駆け回っているようで、龍之介と監察方の情報交換の最中に眠ってしまいます。
龍之介は山崎を心配して、興業が終わる迄は自分一人で監察方の仕事をすると告げます。
山崎は驚きますが龍之介の気遣いに気付いたのか、自分が負担している仕事を少し龍之介に回すのでした。
それから何とか山崎が京都相撲との伝手を作ったようで、その後の合併興業の話も順調に進みます。
ある日、大名の護衛をするという芹沢達に同行して、龍之介は大阪へ向かいます。
護衛は無事に終わり、土方と近藤と斎藤の三人は話し合いがあると言って、何処かへ行ってしまいます。
芹沢の側には、龍之介と新八が残されます。
新八が宿へ行こうと芹沢に告げますが、芹沢は花街で酒を飲もうと誘ってきます。
龍之介と新八の必死の説得で、宿に芸妓を呼ぶことで芹沢も納得します。
暫くすると、宿の部屋に芸妓達がやって来ます。
芹沢は芸妓達が現れると、機嫌良く酒を飲み始めます。
龍之介と新八は、とりあえず胸を撫で下ろすのでした。
しかし、酒が回ってきたのか、芹沢が芸妓達に着物を脱いで舞を舞えと命令します。
芸妓達が「うちら、娼妓とちゃいますし」「恥ずかしいわ~」と冗談めかして断ったり、新八も間に入って何とか穏便に済ませようとしますが、芸妓達が断ったことが芹沢には気に入らなかったらしく、足元の膳を蹴り飛ばし怒り出します。
龍之介が急いで芹沢を止めようすると、
「おまえは急いで土方さん達を呼んで来てくれ!ここは、俺が引き受けるからよ!」
新八から告げられます。
龍之介は急いで土方達が話し合いをしているという店へ向かい土方達を呼び出すと、すぐに宿へと戻ります。
部屋に戻ると、宿の番頭と芸妓二人が芹沢に向かって正座をさせられていました。
芹沢は、芸妓達の髪を切ることで今回の件は許してやると告げていました。
髪を切られたらお座敷に上がれないと、二人は涙を流しながら必死に芹沢に許しを乞います。
しかし、芹沢は番頭や芸妓達の言葉に怒りを露わにします。
「この女共は、壬生浪士組の局長を侮辱したのだぞ!!このまま捨て置くことなど、できるはずがなかろうが!」
龍之介は芹沢の意味不明な言葉に、思わず耳を疑います。
先に、芸を売る芸妓に向かって「着物を脱げ」等と言って彼女達を侮辱したのは芹沢の方なのに、責任転嫁をする芹沢の態度が信じられず、龍之介は呆然とします。
近藤と新八も必死に止めますが、芹沢は聞く耳持たずと言った態度で酒を煽ります。
そして、楽しそうに信じられない言葉を口にします。
「断髪は・・・そうだな、土方、貴様と犬にやってもらおうか」
戸惑う龍之介とは対照的に、土方は落ち着いていました。
そして、土方は無言で刀を抜きます。
土方が刀を抜いたことに驚く龍之介でしたが、芹沢は龍之介にも刀を抜くよう命じてきます。
選択肢が表示されました。
「命令に従う」
「断る」
・・・ええっ!
ど、どうしよう・・・!Σ(゜Д゜|||≡|||゜Д゜)オロオロ
本音は「断る」を選びたいのですが、土方が抜刀したということは何か策があるのかもと期待して、
「命令に従う」
を選びたいと思います。
・・・本当に髪を切ることになったら、どうしよう。
やだな・・・。(´・ω・`)
龍之介は言われた通り刀を抜くと、土方の方を見ます。
土方は芸妓のかんざしを抜き取ると、芸妓の頭を押さえます。
「・・・動くんじゃねえ。髪だけじゃなくて、首までザックリいっちまうぜ」
土方は最後迄芹沢を睨みながら、芸妓の髪を切り落とします。
・・・ええっ!Σ(゜д゜lll)
本当に髪を切っちゃったよ・・・!?
愕然とする龍之介に向かって、土方が告げます。
「・・・何してやがる?井吹。さっさと芹沢さんの命令に従え」
土方の友好度が上がりました。
友好度画面の土方の判子が五つになりました!
・・・シーンがシーンなだけに、素直に喜べない。(´・ω・`)ショボーン
龍之介は心の中で謝りながら、必死に詫びる芸妓の髪を切り落とします。
・・・ええっー!!
切っちゃったーっ!(;゜д゜)ゴクリ
恐らくは、この芹沢に対する憎悪が、後の粛正に繋がる布石の一つなのかもしれません。
そうは思っても、二人の芸妓が不憫です!(´;ω;`)ブワッ
「ふはははははっ――!!余興としては、なかなかだったな。この髪は、いい肴になりそうだ」
芹沢の哄笑が静まり返った部屋に響き渡ります。
芹沢以外は、誰もが沈んだ表情で俯くばかりでした。
数日後。
芹沢の根付けがなくなる事件が発生します。
龍之介が山崎から預かった書類を土方に渡そうと八木邸を訪れると、隊士達が佐伯という隊士が芹沢の名を騙って金を借りているらしいと話しているのを聞きます。
龍之介がすかさず話を聞こうとしますが、二人は途端に焦り出し「ただの噂話だし」と誤魔化そうとします。
「・・・噂話でも構わないんだ。もしかしたら、隊内に間者がまぎれてるかも知れないからな。怪しい行動を取ってる隊士がいたら、調べて土方さんに報告しなきゃならない。話してくれ」
龍之介が頼み込むと、佐伯という隊士が最近やたらと金回りがいいことと、芹沢局長の名を騙って金を借りてるらしいという噂が流れていることを教えてくれます。
・・・って、龍之介の台詞に驚いたのは、私だけではないのでは!?Σ(|||▽||| )
「間者がまぎれている」とかって簡単に、平隊士に対して言っちゃって良いの!?
もしかしたら、その隊士が間者かもしれないし、間者と繋がっていたら警戒されるんじゃないの?
はっきり言って、正直なのとバカなのは違うと思う。(´д`)
芹沢の名を騙って金を借りているという事も無視出来ない事実ですが、それよりも勝手に金策をするのは隊規違反になるのではないかと龍之介は考えるのでした。
土方に佐伯のことを報告して暫くすると、佐伯が捕縛されます。
そして、芹沢の名を騙って金を借りるだけでなく、芹沢の根付けを盗んで金に換えていたことが分かります。
その夜、土方達が芹沢の部屋に集まって、佐伯の処遇を決める話し合いがなされます。
当然、芹沢は切腹を主張します。
部屋の片隅で震えている佐伯を見て、芹沢は言い放ちます。
「このような輩には、切腹させてやるほどの価値もない。首を斬り落としてやれば充分だ」
芹沢の睨みに佐伯が震え上がる中、新見が佐伯を変若水の実験体にするのはどうかと提案してきます。
それを聞いた山南は血相を変えて反対します。
しかし、芹沢は佐伯に近付くと、勝手に選択を迫ります。
腹を詰めれば死ぬだけだが、薬を飲めば生き残れるかもしれないという芹沢の言葉に、佐伯は薬を飲むことを選びます。
「芹沢さん、あんた――!!一人で、何を勝手に決めてやがるんだよ!」
土方の言葉を無視し、芹沢は新見に変若水を持って来させると佐伯に渡します。
佐伯は薬の正体を知らないまま、意を決して瓶の中身を一気に飲み干します。
次の瞬間、佐伯は苦悶の声を上げながら、畳の上を転がります。
暫くすると、佐伯の髪は白くなり、目が赤い羅刹に変じます。
しかし、理性はまだ残っているようで、自分の変化に戸惑う佐伯が話し掛けてきます。
羅刹に理性が残っていることに驚く土方と山南でしたが、新見は薬が成功したと大喜びします。
しかし、力を手に入れた佐伯は、そのまま屯所から逃げ出してしまいます。
土方に命じられた龍之介が、急いで幹部達を召集します。
その後、佐伯の捜索に当たりますが、羅刹化した佐伯を見つけることは出来ませんでした。
数日経っても、佐伯はまだ見つかっていませんでした。
龍之介が山崎と町での情報収集から戻ってくると、隊士達が隊士の佐々木と恋人のあぐりが死んだことを話していました。
確認する為に、龍之介と山崎は急いで現場へ向かいます。
竹林の中で、佐々木とあぐりは息絶えていました。
無数に傷跡があるにも関わらず出血は驚く程少ないことを見て、龍之介と山崎は佐伯の仕業ではないかと考えます。
二人は急いで屯所に戻り、このことを土方に報告します。
しかし、それからも依然として佐伯の行方は掴めないまま、相撲の合併興業の開催日になります。
興業は大成功に終わり、浪士組の評判も上がっていました。
親方も終始ご機嫌な様子で、浪士組の為にお礼興業をしたいと告げてきます。
土方と一緒に親方を見送りながら、土方があまり喜んでいないことを不思議に思った龍之介が問うと、ぼそりと告げます。
「・・・まだ、全然追いついちゃいねえよ。ようやく、あの人の背中が見えてきたぐらいだ」
龍之介が何のことか分からずに首を傾げていると、「・・・いや、何でもねえ」と土方は告げ、お礼興業の場所を借りに壬生寺へと歩いて行きます。
土方の背中を見ながら、土方が告げる「あの人」とは芹沢のことなのだろうと龍之介は考えるのでした。
そこに山崎が駆け付けてきて、土方の所在を尋ねてきます。
龍之介が何かあったのかと問うと、佐伯と思われる人物が島原に潜伏しているらしいと告げます。
・・・あれ?
興業の後は、芹沢の火付け事件じゃなかったっけ?(o・ω・o)
龍之介はとっさに、小鈴のことを思い出します。
山崎も龍之介の様子に気付いたようで、小鈴の事を気遣ってくれます。
龍之介は、急いで島原へ向かいます。
島原に着いた龍之介は、妓夫に小鈴の置屋の場所を聞きます。
置屋に辿り着いた龍之介は、女将に頼んで小鈴を呼んで貰います。
・・・良く呼んでくれたな~。(o・ω・o)
すぐに現れた小鈴は、龍之介を見て驚きます。
元気な小鈴を見て龍之介は安心しますが、一人で出歩くなと忠告します。
すると小鈴から、最近、島原界隈で辻斬り事件が頻繁に起こっているらしいことを聞きます。
死体の様子から、龍之介は佐伯の仕業ではないかと考えます。
龍之介は急いで屯所に戻り、そのことを土方に報告するのでした。
翌日の昼間。
島原で佐伯を捕縛し、殺害します。
土方達が去った後、遠巻きに見ていた野次馬達が「壬生狼」と蔑む声を聞きながら、龍之介と山崎はやり切れない思いを抱くのでした。
ホント…土方が芸妓の髪を切るところが怖いッッ(汗))土方のそんな顔…見たくなかったナ。悲しくなっちゃうぜ★
でゎ、また来ますねー^^次楽しみにしてます!!
コメントありがとうございます。
>バカと正直
・・・ですよね。(´・ω・`)
むしろ噂に興味あるフリをして彼等の話に乗った方が、もっと細かいことも聞けるのにと思いました。
>チキン
龍之介にしては頑張ったのに、「漢」にはなれませんでした。
また、次の機会があるかもしれません。
コメントありがとうございます。
返信が遅くなり、大変申し訳ありませんでした!m(__)m
>山南さん
そう言われてみると、スチルに山南は登場していませんでした(笑)!
>土方が芸妓の髪を切るところ
まさか、本当に髪を切るとは思いませんでした。
土方のことだから、他に策があるかと期待していました。
現在はプレイの方を優先していますが、<土方七章>(終章)もなるべく早くアップする予定です!