荒野に叫ぶアイツの部屋

生き物絡みの仕事しながら空手やったり、漫画描いたり模型作ったり海の生物求めて津々浦々旅したりする男ばるぱんさーのブログ。

この世界に神はいない。

2009-02-15 20:11:35 | Weblog
中学生の頃、柔道部だったわし。
登校途中、近所の畑の片隅でヒトの生首らしきものを見つけてしまった。
ぎゃああああ!!バラバラ殺人じゃああ!!と思ったら美容師が練習に使うソフビ製のヒトのアタマだった。
面白そうなんで拾って学校に持っていった。
授業が終わり、部室に生首を持って行き、ロッカーの上に置いた。
いつの頃からかソレは「餓眠様(漫画「うしおととら」に登場する首だけの妖怪)」と呼ばれ、柔道部の守護神として拝め奉られるようになった。
餓眠様に祈れば強くなれる。怪我をしなくなる等、おかしな民間信仰が生まれた。
でもなんかムシャクシャするときは餓眠様をボールに見立ててサッカーしたり、木刀で殴打したり、後頭部を木刀で突き刺して振り回す等していたが、餓眠様はMなのか祟りとかはなかった。

そんなこんなで地区大会の日が来た。地区でもそれなりに強かった俺達だが、ライバル校にはいつもあと一歩というところで負けていた。
試合の前日、皆で餓眠様に祈った。ライバル校に勝てますように・・
そして試合当日。団体戦で順調に勝ち進んだ俺達は遂に決勝戦でライバル校と対決することになった!!・・・が、あろうことかライバル校の強豪二人組みが居ない?なんでも一人がジュースの缶のプルタブ踏んで足の裏が裂け、さらに雑菌が入って入院。もう一人がモノモライで休みなのだそうな。
難なく粉砕し、見事地区大会優勝を果たした!!これも皆、餓眠様のおかげ・・・か?

ある日、餓眠様が先生に見つかっちゃった。
先生「なんじゃこりゃ!!」
わし「はっ!餓眠様です。餓眠様は柔道部の守護神で・・」
先生「ムーミンだかなんだか知らねえが、こんな気色悪い物、捨てて来い!!」
しぶしぶ後者裏の焼却炉に餓眠様を葬る俺達。
許せ餓眠様。これから先は俺達が俺達の力で闘い抜く!!
そう思い、焼却炉の扉を閉めた。

翌日、いつものように授業を終え、部室に来ると・・・

いる・・・・。確かに焼却炉の灰の中に葬った筈の餓眠様が何事も無かったかのようにロッカーの上から俺達を見下ろして・・・・


超自然現象
それを証明する多くの伝承が
古来より東西にわたって受け継がれている
この一行はこれからもこのような
未知の世界への旅を続けるであろう
たとえあなたが信じようと信じまいと・・・・




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