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荒野に叫ぶアイツの部屋

生き物絡みの仕事しながら空手やったり、漫画描いたり模型作ったり海の生物求めて津々浦々旅したりする男ばるぱんさーのブログ。

つぶやき

闘いの時来たり!技は芦原喧嘩空手

2014-04-15 20:55:37 | 空手

先日は待ちに待った某空手道選手権!!
同門の皆と共に早朝から出発。
昨年と同じく、初級の部重量級で出場。
今回、重量級は合計12名。自分はシードなので三勝すれば優勝だ。

まず、一回戦。
相手が微妙に高いインローキックを打って来て、その度に金玉をかすめ、直撃では無いものの微妙に痛かったが、辛くも勝利を納めた。
その後、二回戦を前にして急に恐ろしくなってしまった。
こんな痛くて苦しいことをまだまだやらなきゃいけないのか?

そんな気持ちを振り切って臨んだ二回戦。
圧力は相手が上だったが、なんとか勝った。

遂に決勝戦だ。
昨年の試合で当たった方が応援に来てくれた。
そうだ。全力でぶん殴りあったら、みんなダチ公なんだ。

決勝の相手はでかい!強い!速い!
それでも頑張ったが、力及ばず負けた…。

だが、準優勝だ。
今回、対戦した方々ともなるべく話をした。
皆、空手だけやってるだけでなく、家庭や仕事を持ち、大変な思いをしながらも稽古に励んでいる。
だから面白いのだ。

賞状とトロフィーを頂く。
陰気なクソオタだった自分が、まさかこのような武道の大会で好成績を残せるとは夢にも思わなかった。
だが、自分一人の力で勝てたんじゃない。
先生や、共に荒稽古を乗り越え支えてくれた友、応援してくれた人々、そして生命を託して死んでいった生き物達のおかげで勝てたんだ。


高みを目指して、学び、変わる!

2013-04-25 21:18:45 | 空手

 

4月21日。

遂に今日は試合だ!
朝五時に家を出て、友人の車で会場へ向かう。
思えば空手の試合に出るのも実に16年ぶりだ。
と言っても高校の頃にやってた伝統派と、今やってるフルコンではルールが全く違い、別の競技と言っても良い。
例えるならそう。
「放課後恋愛クラブ」と「放課後マニアクラブ」くらい違う!

二時間ほどで会場に到着。
長かった。
この試合に出ると決め、二ヶ月間、吐きそうになるほど過酷な稽古を乗り越えて来た。
仕事や家庭でも大変なことも沢山あった。
実はこの試合の数日前、心身ともにあまり良い状態ではなかった。
仕事が急に忙しくなり、二週間ぶっ続けで働くことになり、更に以前からの親類のおかしい野郎とのゴタゴタに振り回され、ちょっと俺もおかしくなってた。
そんな時に仕事でヘマをやらかし、上司に糞のように叱られた。

あぁもうやだ。
知らね。
この仕事も、めんどくせえ親類も着いて来れねえような何処か遠くに行っちまおうか?
なんてひねくれた。


続々と会場に集まる参加選手たち。
荒武者のような奴等かと思ったが、案外皆、普通の人だ。
だが、皆それぞれ、他人には言えぬ怒りや悲しみを隠しながら空手に打ち込み、今日、この場所に集まったのだな。

着替えて皆とアップする。
午後になって遂に俺の出番が来た。
新人の部・重量級。
とてつもなく巨大な奴等がひしめき合ってるのかと思ったが、割と普通の人がほとんどだ。
トーナメントを順調に勝ち進んだ場合、最大で四人を倒さなければならない。
四人か…。
容易く勝てはしないだろう。
だが、容易く殺られはしないぞ!

一回戦。
相手は俺と同じような背格好の男だ。
ヘッドギアを着けてて顔は窺い知れないが、年も俺と同じ位か?
先生と友人らに激励され、コートに入る。
正面に、礼。
主審に、礼。
お互いに、礼。


はじめ!!

ああああああああああああ!!
ぐあああああぅおおおおお!!

互いに親の仇のように容赦なく激しく殴る。蹴る。
痛みを感じている暇さえない。
アドレナリンが出ているんだろうな。

途中、そんなつもりはなかったが、思いっきり相手の顔面をぶん殴ってしまい、警告を取られてしまった!
いかん。
これでは判定の時に相手に有利になってしまう…

「上段狙って行け!上段!」
セコンド席から先生が。

そうだ!俺には上段蹴りがある!
この試合、顔面への突きは反則だが、ノーガード時の上段蹴りは技ありとなる。
ほどよく間合いが開けた所で上段蹴り!
しかし、浅かった!
その後も上段蹴りを狙っていくが相手も流石に警戒しはじめた。
そうこうしているうちに足が上がらなくなってきた。
スタミナ切れだ。
なんか急にあちこち痛いような気がしてきた。
だが、俺だけじゃない。
相手も明らかに動きが鈍くなってきた。
殺れる。
今なら殺れる!
なのに手足が上がらん!?

そんな時に時間切れ。
判定に。


最初に警告を取られたため、俺の判定負け。





………よし!!
何も出来ずに負けたのではない!
全力で闘って負けたのだ。悔いはない!
試合には負けたが、過去の惰弱な自分には勝てたのだ!!

負けることは恥ではない。
輝くために地道に頑張る人々を妬み憎み、己との闘いから逃げ続け、結局何も出来なくなって、それを誰かのせいにすることこそが最大の恥なのだ!!


しばらく経って、全身が急に痛みだし、激しい吐き気と咳に襲われた。
特に左の肋骨と左脚が痛む。
アドレナリンが切れたのか。

痛む片足を引きずりながら観客席に戻る途中、さっきまで殺す気でぶん殴り合ってた筈の対戦相手の男がこちらに気付き、笑顔で駆け寄ってきた。
互いに手を取り合い、健闘を称えあう。
年は三十前後か?
この男はこの二ヶ月間、何を思い鍛練に励んだのだろう?
どんな仕事をしているのだろう?
どんな家族が、友がいるのだろう?
知りたい。この男が何者なのか。
色々話したかったが、間もなく二回戦らしく、笑顔で一礼し、コートに走っていった。
ありがとう。でも次は勝つ!!



試合を乗り越え、なんか気が楽になった。
これを乗り越えた俺だ。
今、抱えている厄介事も、これから現れるだろう困難も、だいたいのことはなんとか出来るだろ。


ウキャウキャ!獣拳武装

2012-01-28 17:11:41 | 空手

2月から晴れて芦原会館に正式入門する俺。
正直言って不安が無くも無い。
だが、みんな家庭や仕事もあり、都合や体調によっては長く休む事もあったり、また、中学、高校みたいに稽古来なかったらシメなんてことは無い。
気楽に、怪我しないように、でも稽古中は真剣に行こう。

防具類を買おうと、スポーツ用品のカタログを開いてみた。

キャプテン沢田ってこんなヒトじゃなかったっけ?

おっさんの頭部が付属したらイヤ。

内心このヒト、俺って忍者っぽいとか思ってるぞ。

中学2年生の頃の俺だったら肩を痛めたからってこれ見よがしにガクランの上にコレ着て学校行きそう。
敵から攻撃を受けても白い丸いのが空中に浮き上がって変なバリアを張り、
「無駄だ!!俺のプラネイトディフェンサーは電磁なんとかバリアを発生させ、あらゆる攻撃を跳ね返す!!」
なんて妄想すんだろうな。


闘いの時来たり! 技は芦原空手

2012-01-12 21:03:59 | 空手

 

昔から一緒に柔道や空手をやってきた友人らが数年前から芦原会館の道場に通っている。
妹のみいぼうもまた、昨年から都内の芦原の道場に通い始めた。

空手か・・・高校の三年間、和道会でなんとか初段を取り、専門学校でも剛柔流で一年やった。
俺も芦原会館に・・・
でも怪我して仕事に穴開けたりしてもあれだし、たまに自宅でサンドバッグ蹴る位にしておくことにしていた。


20代後半、ふとしたことから生きる自身を無くし、他人と揉めたくないからとひたすらに文句を言わないお人好しのバカを演じることにした。
だが、それがいけなかった。

常に八つ当たりの相手を探しているような外道どもから四六時中見下され、隙有れば金を騙し取ってやろうと企むクズ野郎には良いように金をくれてやって、それでも友達だから等とニコニコしていた。
そんなだから自分がやってる事を信じられず、判断を常に他人に任せ、身動き取れない糞プラモのような男に成り下がっていった。

これってシーシェパードをはじめとする世界の悪に見下されても唯々諾々と従う今の日本そのものではないか。

そう考え、去年からは外道どもに敢然と立ち向かい、完膚なきまでに叩きのめすようにした。

強くなりたい。
易々と屈伏されない男になりたい。
腕っぷしだけでなく、俺という生物の根幹から鍛えたい。
そう思い、友人らの通う道場の門を叩いた。

芦原会館はさほど積極的には大会を行わない。
道場の先生は、各自の仕事や家庭を優先しつつ、体を壊さない程度に気楽にやって欲しいと言ってくれた。

年に一回、高校の空手部のOB会の時位しか出番の無かった空手着に袖を通す。
高校の名前が書かれた刺繍は布を縫い付けて隠してある。
当たり前だが、帯は白帯からやり直しだ。

稽古が始まった。
まずは基本稽古。
これまでの流派とは立ち方や作法が違い、戸惑う。
次に移動基本。
後ろ回し蹴り等、知らなかった技も多く、よたよたと壊れたゾイドのようによれけたりもした。
ミット打ち。
先生がミットを持ち、二分間ひたすら突き蹴りをする。
最後に組手。
前蹴りを捌いて背後に回って肘、ローキックを脚でガードし反撃に転じる等、実戦的な技を習う。

この歳になって今更気付いた。
十代の頃は、空手は試合に勝てなきゃ意味がないとか、俺は空手やってんだぜと肩で風切ったり、厨二病的な感情に惑わされて大切な事に気付けなかった。
空手は、武道は過酷な鍛練に耐え抜く事で心身を練磨し、痛みを知ることで他者へのいたわりを知ることが大切だったのだ。



武道も、漫画や美術もだ。
それなりに大人になって現実が見れるようになってから始めるものなんじゃないだろうか?