昨日は地元の祭で神輿を担いだ。
ここ数年、諸般の事情により行われなかった祭。
祭が行われずとも古来よりのしきたりにより、形だけでも神輿に御神体を載せ町内を一周しなければならない。
そこで去年まではなんと!
荷台に神輿を搭載した軽トラが近所を爆走するというシュールな光景が見られた。
おそらくこのまま未来永劫祭は無い物と安心していた。
だって、いざ祭やるとなったら地区の役員は大変なのよ?
わざわざ他所の地区から手伝いに来てくれる人達に酒や料理を振る舞ったり、色々気を使うのだ。
更に御輿を担ぐと間違いなく体がやられる。
朝五時に神社に集合。
神輿を組み立てる。
なかなかの重労働なんだが俺より一回り上の年代の祭大好き軍団な方々が率先して作業してくれてしまうのでやる事無し。
仕方無く、近所の幼女と一緒にそこん家の犬のノミを取ってた。
十時に神輿完成!
何処からともなく神主さんが現れ、御神体と呼ばれる紙包みを神輿の中に入れ、祝詞を捧げる。
紙包みの中には御札と何やら棒状の物が入っているようだった。
そこで一時解散。
午後三時に神社に集合し祭開始。
家に帰り、ディケイド見て少し寝る。
午後三時。祭開始!
御輿出発!
ぐ?ああああ!無駄に背が高いんで担ぎ棒が肩に食い込んで痛え!
だが負けるか!うおりゃあああああ!
午後九時。無事町内を一周し神社に帰還。
再び神主が現れ、御神体を取り出し、神社に安置する。
手分けして御輿を解体して神社に収納して祭は終了。
その後、一緒に御輿を担いだ消防の仲間と居酒屋へ。
今日は特別だ!消防費から出すから皆、好きな物食えやという事になり、伊勢海老の刺身を頼んだ。
暫く経って豪勢に盛り付けられた皿が運ばれて来た。
皿の上には伊勢海老の上半身が載っており、なんとまだ活きている。
友人が、
「なんだこれ?超活きてる!」
と箸でつつくと脚と触覚を振り回しながら
「ブブブブブ!!」と叫び?威嚇してきた。
そこでふと、この近辺に現れる異常者の話になった。
タオル爺という常に首にタオルを巻いた当たり屋がおり、友人の一人が一度、野郎と一悶着あったらしい。
俺もまた警備だった頃、店の周辺で悪事の限りを尽くすタオル爺に手を焼かされ、どうにか事故に見せかけて暗殺出来ないものかと本気で考えたこともあった。
しかし、そのタオル爺。
数年前、当たり屋やろうとしてか若者グループの車に接触しようとして思いっきり轢き殺されてしまったそうなのだ。
その話で爆笑する一同。
そんな中、伊勢海老は徐々に衰弱し、さっきまで勢いよく動いていた触覚や脚も力なく垂れ下がっている。
同じヒトであるタオル爺の死を笑えるのに、今まさに息を引き取ろうとする伊勢海老を憐れんでいる俺。
成仏せえよ伊勢海老。次もまた伊勢海老やるんだとしても絶対にヒトやその他生き物に喰われることなく天寿を全うせえよ。
何処かで生まれた伊勢海老が今夜、皿の上で死んだ。
その生を取り込んで俺は生きる。
そして多分、そのうち、もしかしたら親になる。
この伊勢海老他、様々なモノを取り込んだ俺の生も子や孫に受け継がれる。
祭、色々大変だけどこれから先も未来永劫受け継がれればいいな。
ここ数年、諸般の事情により行われなかった祭。
祭が行われずとも古来よりのしきたりにより、形だけでも神輿に御神体を載せ町内を一周しなければならない。
そこで去年まではなんと!
荷台に神輿を搭載した軽トラが近所を爆走するというシュールな光景が見られた。
おそらくこのまま未来永劫祭は無い物と安心していた。
だって、いざ祭やるとなったら地区の役員は大変なのよ?
わざわざ他所の地区から手伝いに来てくれる人達に酒や料理を振る舞ったり、色々気を使うのだ。
更に御輿を担ぐと間違いなく体がやられる。
朝五時に神社に集合。
神輿を組み立てる。
なかなかの重労働なんだが俺より一回り上の年代の祭大好き軍団な方々が率先して作業してくれてしまうのでやる事無し。
仕方無く、近所の幼女と一緒にそこん家の犬のノミを取ってた。
十時に神輿完成!
何処からともなく神主さんが現れ、御神体と呼ばれる紙包みを神輿の中に入れ、祝詞を捧げる。
紙包みの中には御札と何やら棒状の物が入っているようだった。
そこで一時解散。
午後三時に神社に集合し祭開始。
家に帰り、ディケイド見て少し寝る。
午後三時。祭開始!
御輿出発!
ぐ?ああああ!無駄に背が高いんで担ぎ棒が肩に食い込んで痛え!
だが負けるか!うおりゃあああああ!
午後九時。無事町内を一周し神社に帰還。
再び神主が現れ、御神体を取り出し、神社に安置する。
手分けして御輿を解体して神社に収納して祭は終了。
その後、一緒に御輿を担いだ消防の仲間と居酒屋へ。
今日は特別だ!消防費から出すから皆、好きな物食えやという事になり、伊勢海老の刺身を頼んだ。
暫く経って豪勢に盛り付けられた皿が運ばれて来た。
皿の上には伊勢海老の上半身が載っており、なんとまだ活きている。
友人が、
「なんだこれ?超活きてる!」
と箸でつつくと脚と触覚を振り回しながら
「ブブブブブ!!」と叫び?威嚇してきた。
そこでふと、この近辺に現れる異常者の話になった。
タオル爺という常に首にタオルを巻いた当たり屋がおり、友人の一人が一度、野郎と一悶着あったらしい。
俺もまた警備だった頃、店の周辺で悪事の限りを尽くすタオル爺に手を焼かされ、どうにか事故に見せかけて暗殺出来ないものかと本気で考えたこともあった。
しかし、そのタオル爺。
数年前、当たり屋やろうとしてか若者グループの車に接触しようとして思いっきり轢き殺されてしまったそうなのだ。
その話で爆笑する一同。
そんな中、伊勢海老は徐々に衰弱し、さっきまで勢いよく動いていた触覚や脚も力なく垂れ下がっている。
同じヒトであるタオル爺の死を笑えるのに、今まさに息を引き取ろうとする伊勢海老を憐れんでいる俺。
成仏せえよ伊勢海老。次もまた伊勢海老やるんだとしても絶対にヒトやその他生き物に喰われることなく天寿を全うせえよ。
何処かで生まれた伊勢海老が今夜、皿の上で死んだ。
その生を取り込んで俺は生きる。
そして多分、そのうち、もしかしたら親になる。
この伊勢海老他、様々なモノを取り込んだ俺の生も子や孫に受け継がれる。
祭、色々大変だけどこれから先も未来永劫受け継がれればいいな。