パンピーが宇宙旅行をする時代におけるmedical problem。骨粗鬆症が進むのはよく知られていますが、頭蓋骨の骨密度は上昇します。また椎間板ヘルニアは悪化するようです。
N Engl J Med. 2019 Mar 14;380(11):1053-1060. doi: 10.1056/NEJMra1609012.
Space Medicine in the Era of Civilian Spaceflight.
この論文において筆者らはCRISPR-Cas9を用いたスクリーニングによって老化したmicrogliaにおけるCD22の発現上昇が、リガンドである α2,6-linked sialic acidによるmicrogliaのphagocytosis抑制を誘導することを明らかにした。その結果microgliaによるmyelin debrisなどのクリアランスが低下し、認知機能低下につながるとのこと。CD22抗体は老化による認知機能低下の治療薬になるか？？
Nature. 2019 Apr;568(7751):187-192. doi: 10.1038/s41586-019-1088-4. Epub 2019 Apr 3.
CD22 blockade restores homeostatic microglial phagocytosis in ageing brains.
認知機能の異常が見られた元NFLプレイヤー26名の脳をflortaucipir positron-emission tomography (PET)で調べたところ、正常者と比較して高度なTau蛋白の蓄積が見られた。ぶちかましをする大相撲の力士は大丈夫なのでしょうか？？
N Engl J Med. 2019 May 2;380(18):1716-1725. doi: 10.1056/NEJMoa1900757. Epub 2019 Apr 10.
Tau Positron-Emission Tomography in Former National Football League Players.
線維芽細胞や上皮細胞とは異なり、アメーバー様の細胞運動を行う白血球などの細胞では核（およびその周囲の微小管重合中心）が最も抵抗の少ない経路を検知して移動方向を決定する。きっと破骨細胞も同様ですね。これが破骨細胞の核の役割かも。
Nature. 2019 Apr;568(7753):546-550. doi: 10.1038/s41586-019-1087-5. Epub 2019 Apr 3.
Nuclear positioning facilitates amoeboid migration along the path of least resistance.
マウスを用いた研究で神経障害性疼痛の感じ方には性差があることが示された。男性（オス）ではmicrogliaが関与し、女性（メス）ではT細胞が関与する。T細胞欠損や妊娠によってメスにおいても疼痛の感じ方がオスに近くなる。
Nature. 2019 Mar;567(7749):448-450. doi: 10.1038/d41586-019-00895-3.
Why the sexes don't feel pain the same way.