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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/12/5

2019-12-07 |  ├びわこ学園
十二月に入ってすぐの晴天の日に、びわこ学園でのこの月1回目の活動を行いました。
寒さが増していく中にありますが、各病棟さんにはまだ大きく体調を崩しておられる方はおられないようでした

今回、第1と第2病棟では、クリスマスにちなんだ歌や絵本を多く取り入れました。
また第2病棟では、クリスマスツリーに、サンタさんや靴下などを飾り付けて頂きました

第3病棟では、前回準備していた、お地蔵さんに秋の実りをお供えして頂くクラフトを行いました。
秋の果物(折紙)を選ぶ時に、皆さんがはっきりとご自分の意思を示してくださる姿が、とても嬉しかったです



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、あいさつ活動から参加させて頂きました。
活動の時に皆さんが一緒に唄われる、12月の歌は「あわてんぼうのサンタクロース」でした。
私たちも、それぞれがミニタンバリンや音のなるミニ楽器を鳴らしながら唄わせて頂きました

女性の部屋からもお一人、飛び入りで参加されました。
以前ご一緒した利用者さんだったので、久しぶりにお会いできてとても嬉しかったです。

そして、あいさつ活動の後は、それぞれ前回ご一緒した利用者さんと過ごさせて頂きました。


【活動の内容と様子】Uさん
Uさんは、寝ておられて、あいさつ活動の時に職員さんが起こそうとされましたが、そのまま寝ておられました。
「あわてんぼうのサンタクロース」を唄う時は、薄目を開けたりされて、聞いておられるのかな〜と感じました。

その後も、寝ておられるようなUさんの側で、天気やクリスマス等の日常的な話をしました。
そしてクリスマスにちなんだ、少し長めの「もみの木のねがい」を、ゆっくりゆっくり読ませて頂きました
起きられたように感じたので「赤鼻のトナカイ」を唄い、続けて起きておられるようだったので何回か唄いました
そしてまた「あわてんぼうのサンタクロース」も、何回か唄いました。

今日も、側でご一緒に過ごさせて頂いたな〜と感じる時間でした。
ご一緒している時間はとても心地良く、また時々聞こえてくる、もう一人の担当の歌声も心地良かったです
その担当の声はUさんにも心地良いかな〜と思い、時々、その担当の歌声に合わせて口ずさんだりもしました。


【活動の内容と様子】Kさん
Kさんは、起きておられて、両指を口の中に入れたり出したりされていました。
挨拶をした後は、外は寒くなり紅葉も散り始めていることや、クリスマス会のことなど話しました。

今日は、クリスマスにちなんだ絵本を選んできていましたが、お好きと聞いた「紅葉」を唄いました。
でも今日はそんなにお好みではないようだったので、「クリスマスのねがい」を読みました。
目は見えられてなくても、何か感じて頂けたらいいなと、静かに丁寧に読みました

絵本を読み終わると、眠られそうだったので、穏やかに心地良く過ごして頂きたいと思い〜
「里の秋」「きよしこの夜」を、静かに、繰り返して唄いました。
少しでも暖かいものを感じて頂けたらと、肩や腕に手を置きながら、唄いました。

するとKさんは、口から手を出して心地良さそうに眠られていかれました。
静かで穏やかな時間が流れていくのを、Kさんとご一緒に過ごさせて頂いたような時間でした。



【活動の感想】
・あいさつ活動の時におられた職員さんは、いつも、丁寧に繊細に利用者さんのことを感じ取ろうとされている。
一つ一つのことに対して、ゆっくりゆっくりと、変化や様子を見ながら、確かめながら進めていかれる
私たちにも心遣いされるその姿勢は、本当に学ばせて頂くことばかりである。




第2病棟

担当:ちはる、さいは、アン

今回は、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん11名、職員さん2名がおられました。

他のグループからも2名の方が参加してくださっていました。
準備している間、皆さんがいつものように待っていてくださり、一番奥のKZさんは手を振ってくださいました

今回は、一人一人の利用者さんのその時々の気持ちを感じて対応し、無理なく楽しく過ごして頂きたいと思い、
三人で、穏やかに落ち着いていることを大切にしようと、心を合わせて準備しました。

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「ジングルベル」
*〔紙芝居〕「もりのクリスマスパーティー」
*〔絵本読み〕「キラキラ天使のクリスマス」
*〔触れる感じる〕 クリスマスツリーに飾り付け
 [ベルひいらぎくつした雪だるまサンタさん ]から、1~3個選んで貼って頂く
 飾りはに入れて、担当二人で回る
*〔歌を唄う〕「きよしこの夜」

皆さんがゆっくりとされているご様子だったので、それに合わせて紙芝居はゆっくりと読み進めていきました

クリスマツリーの飾り付けでは、迷わずにサンタさんを選び満面の笑みで貼られる方じっくり見て選ばれる方
2つ貼ってもやる気まんまんで3つ貼って下さった方など、それぞれ自由に楽しまれていました

【活動の様子】
〔紙芝居〕
・今回は相談して、担当三人で読むことにした。
・じ〜っと見てくださっている方、聞き入っておられる様子の方もおられた。
・いつも眠っておられるようなMYさんが、今日は最初からしっかり目を開けて見ておられた
〔絵本読み〕
・皆さんが静かに聞いてくださっている感じで、大きな目を開けて、じっと見つめながら聞いている方もおられた。
〔触れる感じる〕
・ショートステイの方は、順番が待ち切れない様子で、職員さんからの「まだやで~、次と違うで~」などの、
親しみのある言葉に、うんうんとニコニコ笑いながら頷かれていた
・順番が待ち遠しいようで、覗き込まれたり、横にいた私の腕を握ってこられる方もおられた。
・自分で選んで貼られた後に、いつものように、手の平でペタペタとされる方もおられた
・目が不自由な方に「靴下もありますよ〜」と言うと、片足をピョコンと上げてくださった。
いつも靴下と聞くと足を動かされるそうで、手に持ってゆっくり触って頂いてから貼ってもらった

【活動の感想】
・今日は皆さんが、全体的に穏やかで落ち着いておられたように感じた。
お陰でその雰囲気を壊さないようにしながら、私たちもゆっくり余裕を持って行うことができた気がする。
・活動後に、活動の全体に対してと、メンバー同士に対して、感じたことや気づいたことをシェアする時間を持っている。
今回からさらに、率直に言い合えるようになったことは、とても嬉しい。今後に活かしていきたい。





第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、ガンバグループさんと過ごさせて頂きました。
部屋へ行くと、利用者さん8名、職員さん1名、看護士さん1名がおられました

今回はクレヨングループさんでの活動とお聞きしていましたが、当日の朝にガンバグループさんに変更になりました。
予定していた紙芝居は、前回もガンバグループさんに聞いて頂いたもので、同じものでよいかと少し戸惑いました。
でも、前回もとても楽しんで頂いたので、もう一度楽しんでもらってもいいか〜ということになりました。

いつもの様に半円に並んでくださっている皆さんの前で、始めさせて頂きました

【活動の内容】
*紙芝居 「みいちゃんの秋」
・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
「どんぐりころころ」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*クラフト お地蔵さまにお供えを
 台紙に貼った [ お地蔵さまの絵 ] を見せて、お供えする秋の実り [ 柿・りんご・栗 ] を選んで頂く
 (誤食の可能性があるので、貼るのは私たちが行う)
*絵本を読む 「秋は林をぬけて」「わたしのワンピース」「まいにちがプレゼント」
*歌を唄う
 「どんぐりころころ」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
 「証城寺の狸囃子」「琵琶湖周航の歌」

前回とても楽しんで頂いた、同じ紙芝居を読み出すと〜
途端に足をピコピコされたりすぐに「おおー」と声をだされたり皆さんが嬉しさを表現しておられました

「どれをお地蔵様にお供えされますか〜?りんごですか〜?柿ですか〜?」と、お聞きしながら2回まわりました。
視線で選んでくださる方目をパチパチして教えてくださる方足をピコピコして意思表示される方などおられました

【活動の様子】
〈紙芝居〉
・前回と同じように楽しんでくださったが、今回の方がより一体感のようなものを感じた
〈クラフト〉
お一人お一人がしっかりとご自分の方法で意思を伝えてくださっていた。
・いつも足を動かして意思表示されるTDさんからは、今回ははっきりとした力強い意思を感じた
〈絵本を読む〉
・皆さんの所へ移動しながら読むと、目で追って集中してくださっている方もおられた。

【活動の感想】
・紙芝居も絵本も、“皆さんが感じておられることを感じながら”読むことを、担当二人で心掛けた。
これは自分の思いだけで読み切っていかないようにと、二人で心に留めたことである。
それぞれ読んでいる時に、お互いにそこに気持ちを置いているのが感じられた。
・ゆっくり回らせて頂いていると、今まで気づかなかった様子(意思表示など)に気づくことができた
これからも、さらにお一人お一人へと繊細な気持ちを向けて、様々なことに気づいていきたい。
・予定していた内容が終了した時に時間が残っていたので、少し多めに歌を唄った。
でも、終了後に担当二人ともが、内容が盛り沢山になったような気がした。今後に繋げていきたい。




今年も、もうすぐクリスマスという時期になった。
何か時節的なイベントは、利用者さんが喜ばれるように感じるので、ついつい盛り沢山になってしまいがちとなる。
一つ一つを丁寧に大切を、心に留めて活動していこうと改めて思う

今回、第3病棟の職員さんから、ベッドで横になられていることが多いグループへの活動のお誘いを受けた。
「もう随分、ボランティアをして頂き、慣れてきてくださったので、お願いしようと思いました。」
「お任せしても大丈夫と、信頼しています。」

この言葉をお聞きして、職員さん達がこのグループさんをどんなに大切に思っておられるかに胸が打たれた

ほとんどベッドで過ごされている方々に、ほんの少しでも、私たちが行くことを楽しみにして頂けるように〜
担当二人で話し合いながら、また、第1病棟の担当に話を聞きながら、出来ることを一つ一つ積み重ねていきたい。



(活動の練習風景です 皆んながけっこう真剣です)