🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/10/17

2019-11-02 |  ├びわこ学園

秋晴れに恵まれた、十月中旬にびわこ学園での活動を行いました。

さいわいにとっては二回目となる秋祭りでは、いつも関わらない方々と過ごさせて頂くことができました。
そして今回、第2病棟では、その時にご一緒した利用者さんに紙芝居や絵本やクラフトを楽しんで頂くことができました

いつもの皆さんともお会いしたいし、でも、新しい皆さんとご一緒することも心弾むものがあります
この親しみや喜びを、私たちだけでなく、利用者さんにも感じて頂けていたらいいなと思います。



第1病棟


担当:まさよ、エイミー

今日は、いつものように、それぞれお一人の方と過ごさせて頂きました。

いつも担当させて頂く方々の部屋へ、今日はどんな様子でおられるかなと思いながら向かいます。

寝ておられる時も多く、また起きておられる時もありますが、体調が悪い時もあります。
私たち二人が居させて頂くことが、何か、心地良いものであったらいいなと思って回を重ねさせて頂いています


【活動の内容と様子】Kさん
病棟へ行くと、しっかり起きておられたので、楽しいお話の「たびするおやま」を読みました。
そして久しぶりにKさんのピアノ絵本「きらきら星♪」を弾きながら唄いました

眠たそうに感じたので「紅葉♪」を唄うと、スーっと眠りに入っていかれそうでした。
「紅葉」は心地が良いのかなと思い、何度か唄わせて頂きました

途中で何かの音に反応されて、はっきり起きられたので、少し長めの「100年たったら」を読みました。
ゆっくり顔を見ながら読んでいると、あくびをされました。初めてのことで、寛いで頂けたかなと感じました

次に「でんでんむしのかなしみ」を読み、最後に楽しいお話をと思い「おむすびころりん」を読みました。
その絵本には楽しい歌が入っていて、続けて最後に「大きな栗の木の下で♪」を、唄いました。
どちらの歌も、楽しい気持ちになって頂けたらいいなと思いながら、ゆっくり歌わせて頂きました

今日は、看護師さんを呼ぶ機械が、一度も鳴りませんでした
Kさんの様子も、最初から最後まで、ほとんど変わらずに穏やかそうに見えました。


【活動の内容と様子】Uさん
Uさんは鼻水が出ておられて、大丈夫とのことでしたが、今日は静かに過ごして頂くことを心がけました
とてもよく眠っておられたので、ご挨拶の後は、手に触れさせて頂きそのまま暫く過ごしました。

ずっと眠っておられましたが「私のもみじ」を読んで「ゆりかごのうた♪」を唄いました。
その後も、手を触れさせて頂き、Uさんと静かな時間を過ごさせて頂きました。
そして次の「きんいろあらし」を読み終えると、痰が詰まってこられたので吸引の処置を受けられました。

その後は、完全に目が覚められたので「歌を唄わせて頂きますね」と言って、「365歩のマーチ♪」を唄いました。
目をぱっちりと開けられいて、一瞬、口元が緩み笑っておられるような、初めて見せて頂く表情をされました

続けて「上を向いて歩こう♪」「見上げてごらん夜の星を♪」を唄いました。
Uさんの様子を見ながら、鼻歌で「レットイットビー♪」「イエスタデイ♪」も唄わせて頂きました。



【活動の感想】
ベッドの枠を一つ外させて頂いたことで、Kさんを近くに感じて、さらにじっくり読ませて頂けたように感じた。
Kさんも聞いてくださっているように、感じることができた。
・目が見えておられないは分かるが、果たして耳では、私の読み方でどのくらい聞き取れているか分からない。
もっと、ゆっくり心を込めて読む練習をしてきたいと思った
・今日は、ゆっくりと静かな時間を過ごして頂こうと心がけたので、顔を見たり、話をしたり、鼻歌を唄う時間が多くあった
Uさんとご一緒に、心地の良い時間を過ごすことができたと感じ、こんな日もいいなと思った




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回は初めて、あおぞらグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん6名、職員さんが1名がおられました。

あおぞらグループさんには、先日の秋祭りで、私たちがご一緒した方々がおられました。

「秋祭りでお会いしましたね。」「今日は、よろしくお願いします。」等、ご挨拶から始めました。
皆さんが、こちらを見てくださっていて、ニコニコ笑っておられる方もおられました

そして、いつものようにベルを鳴らして、始めさせていただきました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「どんぐりころころ」
*〔紙芝居〕「ぴょんぴょんにょきにょき」
*〔紙芝居〕「みいちゃんのかぞえうた あそびうた」
・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
「一番はじめは」「鞠と殿様」「あんたがたどこさ」「ずいずいずっころばし」「さよなら三角 またきて四角・・・」
( 紙芝居の「茶摘み」の部分は「アルプス一万尺」を唄う )
・紙芝居終了後に、「ずいずいずっころばし」を、一人一人の所へ行き唄う。
*〔触れる感じる〕 を楽しむクラフト作り
・一人1枚ずつ準備した台紙に、3種類のクラフトを貼って頂く。
  (折紙) 紅葉(折紙) いちょう(切り紙)
・一人一人回りながら、「大きな栗の木の下で」を手振りを付けながら一緒に唄う。
*〔紙芝居〕「くぬぎちゃんのくるんくるんぼうし」
*〔絵本読み〕「ぼくおつきさまがほしいんだ」「ボンボとヤージュ」
最後に、もう一度「大きな栗の木の下で」を、手振りを付けながら唄い、終了しました。

「ずいずいずっころばし」を唄いながら、手や腕にツンツンと“タッチ”しました。
笑顔になられる方目をキョロキョロされる方身体の向きを変えて他の方をニコニコ見ておられる方もおられました

栗や紅葉やいちょうをお見せすると、皆さんがそれぞれに貼りたい意欲を見せてくださいました
自分で手を伸ばし掴んで貼られる方指に挟んでもらい職員さんに手を添えられながら貼られる方〜などおられました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・途中で笑い声があがったり、を出されたりと、とても集中して楽しんで頂けたと思う
・にょきにょきという言葉が繰り返し出てくるところで、声を出して笑われる方がおられました。
・読みながら、視線が紙芝居に集まっているのを感じた。
・途中で、ぼのぼのグループさんの数名が参加してくださり「ずいずいずっころばし」のツンツン“タッチ”を楽しんで頂けた
〔触れる感じる〕
・秋祭りで担当させて頂いた方にご挨拶すると、挨拶してくださるように目をキョロキョロされた
・クラフトを親指と人差し指で上手に挟み、職員さんに手を添えてもらい貼られた方もおられた。
・職員さんの「起きてよ、楽しいよ〜」の声に、目を開けて、貼ってくださった方もおられた。
出来上がりをお見せすると、ほとんどの方が、じ〜っと見ておられた
〔絵本読み〕
・「ぼくおつきさまがほしいんだ」の、棒でつついてみようのページでは、声を出された方がおられた。
・「ボンボとヤージュ」の、皆さんに見て頂いた、最後の星のページは、ベッドの方にも見て頂けた。


【活動の感想】
・夢中になって時間をオーバーしてしまった。利用者さんの体調が大切なので、これから気を付けたい。
・初めてのグループさんだったが、秋祭りで担当した方がおられ、親しみがわいて楽しませて頂いた
・初めてだったにも関わらず、歌の時から、笑顔で迎えてくださる方が多く、嬉しかった。
・いつものぼのぼのグループさんが参加してくださったり、また姿を見ることができて、本当に嬉しかった
・今日は担当二人で、絵本は数冊準備していて、雰囲気で読む本を決める予定にしていた。
いつもより長い時間の活動だったが、職員さんに助けられ、二人でやり切ることができてよかった




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、散歩に行かせて頂きたいとお願いしていて、2回に分けて行かせて頂くことができました
ご一緒させて頂いたのは、ガンバグループさんの8名の利用者さんです。

秋祭りの時から第3病棟長さんにお散歩をお願いしていましたが、もちろん私たちは、紙芝居や絵本の準備もしていました。
今回、それは皆さんに見て頂けませんでしたが、でも秋晴れの心地良い外を散歩できてよかったです


【活動の内容】
*散 歩  
( 1回目 ) 利用者さん5名、職員さん2名、実習大学生さん1名
  た え担当:ASさん、KNさん
  しげよ担当:ERさん
( 2回目 ) 利用者さん3名、職員さん1名、実習大学生さん1名
  た え担当:SBさん
  しげよ担当:MSさん


【活動の様子】
・散歩は「どこを散歩しますか?」など、職員さんが聞いてくださり、私たちに任せるという感じで始まった。
・二回目に散歩されたSBさんは、一回目の時から行きたそうにされていた。
すかさず職員さんが「次に行くからね〜」と声をかけられていた
・ASさんは、以前の散歩の時に嫌がられた方だった。今回も途中で、辛そうに「あーあー」という声を出された。
職員さんにお尋ねすると「車椅子でずっと同じ姿勢が嫌なのかも」ということで、途中で部屋へ帰られた。
感情表現が豊かな方とお聞きしているが、余計にしっかりと伝えてくださったのかなと感じた。
( 後に部屋に行くと、笑顔で遊んでおられるASさんがおられ、安堵した)
・KNさんは、静かな印象の方だったが、外に出ると、いつも手にされている布を振り、楽しそうに声を出されていた
・ERさんは、秋祭りには体調が悪く参加されなかったとお聞きしたので、外を楽しんで頂こうと思い過ごした。
・待ちきれない様子だったSBさんは、外に出ると静かになられ、外の様子を肌で感じておられるように感じられた
・MSさんは寝ておられたが、外に出て外気に触れられると、気持ち良さそうに両手を上げて伸びをされ、目を開けられていた
MSさんは、キラキラ&ピカピカしたものがお好きだそうで、そんな話をすると、はにかんだ笑顔をされた。
・部屋へ戻り、SBさんが好きだと聞いて担当2人で練習してきた「バラが咲いた」を、SBさんの側で歌った
SBさんは、担当の手を握り上下に振りながらリズムを取って楽しんでくださった


【活動の感想】
暑くも寒くもない日和で、みなさんそれぞれに散歩を楽しん頂けて、本当によかった
・散歩の時間は、職員さんから利用者さんの嗜好や色々なことを詳しく聞くことができて、とても有難い貴重な時間だ。
お聞きしたピカピカしたものがお好きだというような事などを、今後の活動に活かしていきたい。
・車椅子を押させて頂く時は、ほぼその方だけに向かい関わっている。
改めて、一対一の対応の難しさを感じ、第一病棟の担当からさらに学んでいきたいと思った。






いつも同じ方、同じグループさんに関わらせて頂いていると、多くの人がびわこ学園に関わり過ごされていることを忘れてしまう。
入所されている利用者さん、短期入所される利用者さん、職員の方、ボランティアの方、実習生の方・・・。

沢山の人が出入りする場所は他にもいっぱいあるが、優しい心が集まる場所は、他にはそんなに多くないような気がする

私たちさいわい一人一人、びわこ学園に響く優しさのプラスになれるよう、優しさを育てていきたい



(活動の練習風景です  車椅子の利用者さんの前での活動風景も紹介させて頂きます