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じゃがブログ ~さいとう小児科~

じゃが院長のつれづれ日誌をメインに、趣味(合唱・囲碁・絵)や道楽(温泉・ラーメン・酒)にまつわるエッセーを掲載。

賢い敵と、愚かな味方

2010年09月29日 | ◎じゃが日誌
フランスの詩人、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの名言には、いくつも有名なものがありますが、今朝の新聞コラムで見かけた名言には感心しました。

フォンテーヌといえば、

< すべての道はローマに通ず >

がよく知られています。

新聞に載っていたのは、

< 賢い敵は恐ろしくない。本当に怖いのは愚かな味方だ >

というもの。

< 時間は友情を強めるが、恋愛を弱める >

も含蓄がありますね。

< 全世界を知り、己自身を知らない者がある >

もいい。

敢えて論評を避けますが、それぞれに「う~む」と唸らされます。

< 恋愛は恋情によって始まる。したがって、いかに強い友情からも弱い恋情にしか移行できない >

に至っては、「ほぉ~」と感嘆の息が漏れてしまいました。「恋情」という表現にはちょっと馴染みがないのですが、「友情」との対比上、こういう熟語にしたのでしょう。いわゆる「恋心」という意味ですね。言い得て妙です。

名言・箴言のたぐいを片っ端から引用して、それだけで演説(ないしは、訓話)を終えてしまう人がいます。演説だけでなく、エッセーと称して借用文で終始してしまう輩もいるようです。

それらの名言・箴言に感銘を受けたのは分かりますが、ただの羅列で終わるのなら、感銘を受けたことで自分自身が納得していればいいのであって、いちいちそれを人前で披露せずともいいんじゃないかと思います。

ですが、ここにこうして私がいくつもフォンテーヌの言葉を引用しているのをご覧になればお分かりのとおり、人は何ごとによらず披露開陳するのが好きなんですね。もうそれだけで目的を達した気分になってしまう。。。

達した気分になったところで、今日のところはオシマイにします。(^^ゞ

< 人は名言・箴言を借用することで、それを自分が発案した言葉と錯覚してしまう >
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すぐ、カン違いする (tomoko)
2010-09-29 15:09:49
そうですよね、脳は騙されやすいそうですから、カン違いしちゃうのかも。

最強は、「私がこんなに見ている(ただ、視界に入っているにすぎないのが現実なんだけど)のだから、私はきっと、この人が好きなんだ!」っていう、脳のバカ。

間違って、恋愛してるらしいですけど?(笑)
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#tomokoさん (さいとう小児科)
2010-09-30 10:01:24
今、手提げかばんを持ち歩いているのですが、中にはいつも1~2冊の文庫本、ないしは新書を入れています。読むのはもっぱら、新幹線の中(や待合室)か、レストラン(というより食堂)で料理が来るまでの待ち時間です。

河合隼雄著「コンプレックス」という新書を、もうずいぶん長く入れているのですが、いっこうに読み終わる気配がありません。内容が心理学なことに加え、濃いんですね。パラパラと読み進むわけにはいかないのです。

複雑な心のありよう、というのが本来の意味ですが、昨今、「劣等感」一色になってしまった感のある「コンプレックス」。自分自身と照らし合わせて納得することしきり。秋の夜長、こういう本もたまにはいいものですよ。
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心理学~。 (tomoko)
2010-09-30 10:08:43
そっかー、こういう本ね。
表紙が、、、かったーーーいっ!

今、手元にあるのは「元素記号 萌え」で検索かけると、トップでヒットする

「元素周期 萌えて覚える化学の基本 」
っていう、PHPから出てる本ですが、

表紙が、いいでしょ。(笑)
中身も、このまんまですが。

買わないので、図書館から借りるようにしたら、柏崎市の図書館からの借用でした。
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