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じゃがブログ ~さいとう小児科~

じゃが院長のつれづれ日誌をメインに、趣味(合唱・囲碁・絵)や道楽(温泉・ラーメン・酒)にまつわるエッセーを掲載。

覆水盆に返らず

2006年02月08日 | ◎じゃが日誌
「覆水盆に返らず」・・・誰でも知ってますよね。こぼれた水が元の盆には戻らないことから、一度してしまったことは取り返しがつかない、という意味の喩えです。

とりわけ、一度別れた夫婦はもとには戻らないという意味に使われるんだそうで、そこまでは知りませんでした。なお、ここでいう「盆」は、今のトレーのようなものではなく、水などを入れる平たい鉢を指すんだそうです。

「語源由来辞典」によると、

一度こぼれた水は二度と元の盆に戻らないことから、別れた夫婦は復縁しないことや、取り返しがつかないことの喩えとして使われるようになった、

のだそうであります。

英語にも「覆水盆に返らず」に似た、「It is no use crying over spilt milk.」という諺があるとのこと。ほとんど同じように使われていることから、きっと古い時代に中国から言い伝えられたものが転じたに違いありません。

「語源由来辞典」から、もう少し引用すると、

覆水盆に返らずの出典は、中国の『拾遺記』の以下のような故事による。
周の国に『呂尚(りょしょう)』と『馬氏(ばし)』という夫婦がいた。
呂尚は読書ばかりして働かなかったため、妻の馬氏は愛想をつかして実家に帰ってしまった。
やがて、呂尚は王に見出され、大出世して『太公望』と呼ばれるようになると、妻は復縁を求めてきた。
呂尚は盆の水を地面にこぼし、「この水を元に戻せたならば、復縁に応じよう」と言った。
しかし、馬氏が手ですくえたのは泥ばかりで、水はすくえなかった。
そこで、呂尚は「お前は一度別れたのに復縁を求めてきたが、こぼした水は盆に戻せない」と言って断ったという話である。

なるほど、身に「妻」される話ではあります。(^o^)

私の「ふくすい~」には、こんなのもあります。

腹水盆に帰らず : (癌で)夏の始めに腹水が溜まるようだと、お盆には帰らぬ人となってしまう。
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