天才
色んな分野に"天才"と呼ばれる人物は居るが、正に政治家のこの方は政治家の"天才"なのだろう。
昭和47年、54才で内閣総理大臣に就任。
昭和49年には三木内閣が発足しているから総理は僅か２年。
その二年後にはロッキード事件で逮捕されている。
昭和47年と言えば、中学一年。
なのに田中角栄とロッキード事件（名前だけ）は俺でも覚えている。
今、この本を読んでみて何故この人が子供の自分にも記憶に残る人なのかやっと分かった。
ロッキード事件は経済大国アメリカという虎の尾を踏んで逆鱗に触れたために仕組まれたものとこの著書では書いてある。
功罪いろいろあると思うし、真実はどうなのかも分からないが、これだけ先読みが出来て、牽引力のある政治家はいないと言うのが、読んでの感想である。
もう、このような破天荒な政治家は出てこないのか？