少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

酔いどれ探偵/二日酔い広場

2021-12-04 07:00:00 | 読書ブログ
酔いどれ探偵/二日酔い広場(都築道夫/創元推理文庫)

<日本ハードボイルド全集>と銘打ったシリーズ。全7巻の予定のようだが、この一冊以外は読まないと思う。本屋で見かけて、都築道夫氏に敬意を表して買ってみたもの。分厚いけれど短編ばかりで、読みづらくはない。

『酔いどれ探偵』は、都築氏が翻訳していたエド・マクベインのシリーズを書き継いだもので、全6話。舞台はニューヨークで、私立探偵崩れのルンペン(この言葉、まだ生きているのだろうか。)が主人公。ハードボイルドってこんな感じだった。

『二日酔い広場』は元刑事の私立探偵が主人公で、全7話。昭和50年代の東京が舞台。私が東京に住んでいた時代に重なり、当時の空気感がよみがえる感じ。

都築氏の作品で私の好みは、『なめくじ長屋捕物さわぎ』や『退職刑事』のシリーズで、短編推理や捕物帖が好きになったのは、このあたりが始まりかなと思っている。好きな作家ではあるが全作品を追いかけたりはしていないので、たぶん、初見のはず。期待は裏切られなかった。



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