絶滅の人類史(更科功/NHK出版新書)
この人の著作『残酷な進化論』を、今年1月に紹介した。(進化は、至高の生物を生み出すように作用しているわけではなく、便宜的で偶然の要素も強い、という趣旨のことが書かれていた。)
そのときにこの本の存在を知り、読みたいと思った。
本書の副題は、 ~なぜ「私たち」が生き延びたのか~
この場合の「私たち」は、まず、人類であり、次に、ホモ・サピエンスである。
で、その答えは、どうやら「知能を進化させたから」ではなく、「偶然と幸運」のおかげのようだ。(それがどのような幸運と偶然であるかについては、本書にゆずりたい。)
人類、と呼べる種は25種類以上いた。その進化の方向や要因が、化石や遺跡の年代測定の精度向上によってもたらされた最新の成果を踏まえて、詳細に論じられる。人類の進化について、何となくわかっているようなつもりでいたが、いかに知識が断片的だったか、ほとんど何も知らないレベルではなかったか、と思わされた。
結局、ホモ・サピエンス以外の種はすべて絶滅してしまう。(それがタイトルの意味するところ。)一時期、共存したネアンデルタール人もいなくなったが、その遺伝子は私たちの中に残っている。そして進化は、これからも続く。
なお、本書の書影は「版元ドットコム」が保有していないので掲載しない。かわりに以前掲載した猫画像を。
この人の著作『残酷な進化論』を、今年1月に紹介した。(進化は、至高の生物を生み出すように作用しているわけではなく、便宜的で偶然の要素も強い、という趣旨のことが書かれていた。)
そのときにこの本の存在を知り、読みたいと思った。
本書の副題は、 ~なぜ「私たち」が生き延びたのか~
この場合の「私たち」は、まず、人類であり、次に、ホモ・サピエンスである。
で、その答えは、どうやら「知能を進化させたから」ではなく、「偶然と幸運」のおかげのようだ。(それがどのような幸運と偶然であるかについては、本書にゆずりたい。)
人類、と呼べる種は25種類以上いた。その進化の方向や要因が、化石や遺跡の年代測定の精度向上によってもたらされた最新の成果を踏まえて、詳細に論じられる。人類の進化について、何となくわかっているようなつもりでいたが、いかに知識が断片的だったか、ほとんど何も知らないレベルではなかったか、と思わされた。
結局、ホモ・サピエンス以外の種はすべて絶滅してしまう。(それがタイトルの意味するところ。)一時期、共存したネアンデルタール人もいなくなったが、その遺伝子は私たちの中に残っている。そして進化は、これからも続く。
なお、本書の書影は「版元ドットコム」が保有していないので掲載しない。かわりに以前掲載した猫画像を。
いつも興味深く拝見させてもらってます。
進化や退化が偶然の産物であるのなら、ネアンデルタール人の進化と復活も期待できそうな気もしますが、偶然というテーマは興味は尽きないですね。
では・・・
進化論の本には面白いものが多く、しかし専門的な知識もないので読み散らかしている感じですが。
当方も、いつも楽しく読ませていただいています。