量子魔術師(デレク・クンスケン/ハヤカワ文庫)
久しぶりの本格的なSF。少し厚めなので、それなりに時間はかかる。
主人公は、遺伝子工学によって量子コンピュータ並みの計算能力を獲得したホモ・クアントゥスの一人で、詐欺を生業とするはぐれ者。厳重に管理されたワームホールに宇宙艦隊を通す、という途方もない依頼に知的冒険心をかき立てられ、仲間集めに着手する。
デカいヤマのためにスペシャリストが集まる、という設定は、どうしてもあの映画を想起させる。招集されたのは、遺伝子工学によって肉体改造された人類のなれの果てや、宗教かぶれのAI(人工知能)。遺伝子工学者に、爆弾スペシャリストの女。そして、死病に侵された詐欺師。
物語が進行すると、敵の捜査や味方の裏切りなどが錯綜し、次第にスピードアップする。超弦理論をベースとする11次元時空の物理?が、派手なアクションを通じて鮮やかに描かれる。
ややネタバレ気味に紹介しても、物語の展開は、たぶんあなたの想像を上回るはずだ。こういうタイプのSFが好きな人にとっては、大好物の一冊になるだろう。
久しぶりの本格的なSF。少し厚めなので、それなりに時間はかかる。
主人公は、遺伝子工学によって量子コンピュータ並みの計算能力を獲得したホモ・クアントゥスの一人で、詐欺を生業とするはぐれ者。厳重に管理されたワームホールに宇宙艦隊を通す、という途方もない依頼に知的冒険心をかき立てられ、仲間集めに着手する。
デカいヤマのためにスペシャリストが集まる、という設定は、どうしてもあの映画を想起させる。招集されたのは、遺伝子工学によって肉体改造された人類のなれの果てや、宗教かぶれのAI(人工知能)。遺伝子工学者に、爆弾スペシャリストの女。そして、死病に侵された詐欺師。
物語が進行すると、敵の捜査や味方の裏切りなどが錯綜し、次第にスピードアップする。超弦理論をベースとする11次元時空の物理?が、派手なアクションを通じて鮮やかに描かれる。
ややネタバレ気味に紹介しても、物語の展開は、たぶんあなたの想像を上回るはずだ。こういうタイプのSFが好きな人にとっては、大好物の一冊になるだろう。