惠子が、倒れたァ!! くやしい! くそっ!

果たして、この先どうなるのか。そのドキュメント。

あなたの介護は下手だ。料理もおいしくない。そういう惠子。困った。

2014-02-09 14:36:33 | ケイ子、倒れる。

<font size="4"><strong>2月9日・日曜日</strong>

雪は早朝にやんだ。青空がぐんぐん広がってく。
朝日に輝く雪。まぶしく美しい。でも東京の雪は汚い。

惠子の寝ている部屋に陽の光がいっぱい。
いつもつけ放しのオイルヒーターもサーモスタットが働いて止まっている。

介護のしがいがないから、良くなってよ。惠子に軽口をたたく。
すると、あなたの介護は下手だ。回らぬ口でそう言う。
月並みなメロドラマのように,絶対に良くなるからね。
そういう台詞を期待していたのに。ビックリである。

私が望んでいることをしてくれていない。
料理もおいしくない。惠子はそうも言う。
いささかむっとするが、返す言葉もなし。

しばらく苦笑い。この場の対応策を考える。
よし、じゃあ、料理の仕方を教えて。
何か材料を買ってくる。何を食べたい?
彼女の指示で鶏肉、タマネギ、大根などを揃えた。

圧力鍋に入れて、まず5分ほど蒸せという。
そうしている間に惠子は寝てしまった。

次の指示は目が覚めてからか…。

寝ている間に都知事の選挙に行ってこよう。
惠子は棄権。</font>


子どもには親の面倒を見る義務はない。これはヘンじゃないか。

2014-02-09 11:45:25 | ケイ子、倒れる。

2月8日・土曜日

東京が吹雪。幼い頃の北海道の故郷のようである。20年ぶりに積雪20cmを超えたとか。
そんな天気もあって、一日中、惠子のそばにいた。
惠子は相変わらず暖房の効いた部屋で寝息を立てている。
デーサービスに預けられそうであるが、すぐにベッドに横になりたがり眠る惠子。
果たして、デーサービスに対応できるのか、やや不安になる。

昨日事務所から惠子のMACを持ってきた。それをセットした。
惠子がたまったメールを整理。何事にも意欲が持てないらしくほとんど消去している。
まぁ、完璧ではないが一応パソコンを操作できるので安心した。


携帯してもメールしても連絡を一切よこさない次女「さやか」。
もう4年以上会ってもいない。話してもいない。
役所で必要なので戸籍を取ったら彼女の移転先が明示されていた。

母親が倒れたというのに、なぜ会いに来ないのか。連絡してこないのか。
30歳過ぎで反抗期でもあるまい。情けない。
訪ねて行っても修羅場になるだけ。長男・陵太郎はそう言う。さて、どうしたものか…。


親には犠牲をはらっても子どもの面倒を見る義務がある。

しかし、子どもには親の面倒を見る義務はない。
釈然としない。

とくに次女に関しては何不自由なく育ててきたつもり。
お金をやりくりして、それなりの私立大学を卒業させている。

何が不満なのか。何を怒っているのか、さっぱり、わからない。
思うに、経済的援助や介護の手助けで、自分の生活が犠牲になるのがイヤなのだろ。
なんとも、嘆かわしい。


家族主義が崩壊し、個人主義がはびこった結果だろうか。
人の道のイロハさえ知らない人間が増えていく。
ばかばかしいが道徳教育が必要。
そして「く・や・し・い」。