惠子が、倒れたァ!! くやしい! くそっ!

果たして、この先どうなるのか。そのドキュメント。

黒沢映画に字幕を。

2008-10-06 14:16:04 | 映画・DVD
例によって、「ワインメッセージ」で、購入したワイン、
キアンティ・クラシコ・フォントディを、飲みながらテレビ放映の黒沢映画を見た。

三船や志村、千秋らのセリフがほとんど聞き取れない。
当時の録音技術のせいか、フィルムが劣化したせいなのかわからんが、
黒沢さんのモノクロは、すべてそうだ。何人かの人に聞いたが、
みんながみんな、聞き取りにくい、聞こえないという。

これは、ゆゆしきことである。
セリフ一つを疎かにすねことなく、とことん吟味しているのに、である。

ここは、ぜひとも、字幕をつけてもらいたい。

けして、作品の雰囲気を壊すことにはならないと思うが、
どうだろうか。






ドゥパルデューで、お父さんを泣かせよう。

2008-05-12 18:42:29 | 映画・DVD
母の日は忘れずにプレゼントしましたか。
カーネーションか何か、花を贈っておけば好いのだから、考える必要もなく、至極簡単。
でも、父の日となると、何を送るのか? これが、難しい。
しかし、もらう方、父だが、口には出さぬが、何をもらっても実にうれしいらしい。
とくに娘さんからとなると、世のお父さん族は死ぬほどうれしいらしい。

おとなしそうで、なかなか可愛い娘さんを持つ、友人がいた。
かわいくて、たまらんだろう。と水を向けたことがあった。
ところが、帰ってきた彼の言葉にびっくりした。
「あいつか。あいつとは、時たま顔を合わせても互いに言葉を交わすわけでもなし、
北朝鮮もかくあらんばかりの不気味な断絶状態。
男の子なら、キャッチボールをするか、大人になって酒でも誘えばいい。
女の子は難しい。小さい頃、お母さんより、お父さん似ねと言われて、俺を憎んでんでいるのか。
何が原因なのか、どこでどう育て方を間違えたのか、とにかく俺を忌み嫌っている。
彼氏が出来ても絶対に合わせんだろう。結婚式にさえ、こなくていいというヤツだ。
何のための子供、何のための人生。バカヤローだ。娘なんて持つもんじゃない。」
グチに次ぐグチ。奥さんに離婚話を持ち出されても、ここまでは嘆くまい。

突然、6月の日曜日にワインが届いた。送り主は、断絶状態の娘。父の日だった。
「これ、パーカー・ポイント90点。おいしいよ。母さんと飲んでね。
私の好きなドゥパルデューが、つくったワインでーす。」メッセージカードにそうあった。
そして女房をとおして、一枚のDVDを渡された。フランス映画「愛と宿命の泉」だった。
はじめて、ドゥパルデューとはジェラール・ドゥパルデュー。
フランスの映画俳優。それも数多くの映画に出演している世界的に知られた名優だと知った。
どんな状態になっても家族は、家族。親子は、親子だと、その愛を伝えたかったのか。
それとも、男親と娘は断絶状態になるのは世の定め。宿命だよと伝えたかったのか。
「愛と宿命の泉」の謎は深まるばかり。今もってわからんとのことだ。
愛と宿命の泉 コンプリート・セット



出演 ジェラール・ドゥパルデュー
   イヴ・モンタン



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バレンタイン、クリスマス、…… くだらん商業主義に踊らされていると徹頭徹尾バカにしている男だが、
「父の日」にだけには、ただただ、無条件で感謝してる。
ジェラール・ドゥパルデューの手になるワイン。マ・ヴェリテ オーメドック。 
これには、ジーンと来た。思わず泣けた。無性にうれしかったと、ウルウル声で幾度となく尽きず語った。
きっと、きっと、至福のおいしさだっろう。娘もいいもんだと思った。
 

      

ジェラール・ドゥパルデュー、父の日ワイン