ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

『刑事コロンボ』にさらにはまる

2008年03月09日 | TV(ドラマ)

 「科学忍者隊ガッチャマン」に「世界名作劇場シリーズ」と、次々とそそるタイトルをリリースしていくデアゴスティーニから、現在も定期購読中の『刑事コロンボ』も11作品目となった。

コンプリートへの道はまだまだ遠いが、この時点で棚を占領するスペースにかなりのストレスを感じる(笑)。

やっぱり最低DVD一枚に2話収録でしょうが~、ったく~。

それでも隔週で送られてくる宅配が楽しみでしょうがないんだなあ(^^)。

当時欠かさず見てたはずだし、本まで読んでたのに、あれからずいぶん経っているので、ところどころ忘れているところもあり、中にはまったく初めてみるエピソードなんかもあり、なんとも楽しいのである。

忘れてしまったことに喜びを感じることができる、そ・れ・が『刑事コロンボ』(^^)  

犯人と犯行を最初に視聴者に全部見せて、そこから犯人を追い詰めていくという当時としては画期的なスタイルで展開されるストーリーの巧みさ。

「倒叙ミステリー」と呼ばれるドラマ構成らしいけど、このドラマの最大の魅力は、愛すべきコロンボというキャラクターによるものも大きいが、やはり緻密に作りこまれた脚本の出来に尽きるんじゃないかな。

第一話からずっと見てきて、コロンボはいつもと変わらないんだけど、やはり出来がもうひとつというエピソードが残念ながら存在する。

どのタイトルかなんていうのは野暮であり書き込む気もないけど、その完成度とは簡単に言えばクライマックスで得られる快感なのだ。

「殺人処方箋」や「二枚のドガの絵」に代表される、コロンボが犯人に仕掛ける逆トリックのパターンなど、もうだまされて本望だよ~って感じ(笑)

第10話の「黒のエチュード」から第Ⅱシーズンに入ってるんだけど、続けてみてると微妙にコロンボのキャラクターが変わっているように感じるんだなあ。

コロンボ生みの親であるリチャード・レビンソンとウィリアム・リンクが公式スタッフからはずれて、なんだかコロンボというキャラクターが一人歩き始めたように。

まあそこら辺もシリーズの魅力であり、楽しみの一つかも。

それからなにげに付録としてDVDと一緒に付いてくるぺらぺらの冊子が、結構気に入っている。登場する俳優さんや、吹き替えの声優さんなどの話や、それぞれのエピソードに交わる裏話が楽しい。

執拗にコロンボの相棒をレギュラーとして登場させようとするNBCへの嫌がらせとして、コロンボの愛犬を登場させたり、全話に登場しているおじさんがいるとか、記事の量は少ないんだけど、どれも面白いのだ。

まあこんなに宣伝してデアゴスティーニに何か貰える訳でもないんだけど、コンプリートを目指してもうちょっと続けてみようと思う今日この頃なのだ(^^)

 一方そんなコロンボのDVDが並ぶ棚の奥の方には、途中で定期購読をやめた「24」のシーズンⅠ12枚が、今もひっそりと眠っている。

いつかストーリーを忘れてしまうであろうその日まで、安らかに眠れ・・・。