ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルトレン』

2005年09月18日 | ゲーム

 今なお高い人気を誇る傑作RPG「ファイナルファンタジーⅦ」の続編、フルCGアニメーション『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』を観る。

ゲームでのあの衝撃のラストシーンは、当時かなりの物議をかもし、私も掲示板に救われないラストなどと書き込み、総攻撃にあったのを思い出す(笑)。

その問題のラストの続編が出るんだから、これは観るしかないのだ。

 あの戦いから2年、廃墟と化した魔洸都市ミッドガルでは、人類が復興の道をたくましく歩んでいた。

しかしそんな人類に新たな試練が待ち受けていた。

「星痕症候群」・・・体に現れるそのアザは治療法もなく、侵された者たちは死への運命から逃れられなかった。そして再び現れる敵。先の戦いで負った心の傷が癒されぬまま、クラウドは再び剣をとる。

そしてつぶやく・・・「罪ってゆるされるのか」

 とにかくこのCGは凄いね!

髪の毛の一本一本から産毛まで描写する皮膚感と、360°めまぐるしく自在に動き回るカメラアングル。

めまぐるし過ぎてよく分からなかったりするが、とにかくこの凝りに凝ったアングルと派手なアクションCGは、何年か前にあった同名の映画の不安を一瞬で吹き飛ばした(笑)

無重力のような重量感無視の華麗だが力の入らないアクションと、人形のように綺麗なまま変わらない無表情など不満はあるが、期待以上の超美麗なCGに目をみはる。

・・・ただ、惜しむなくは中身がないんだぞと。

意味不明のまったく盛り上がらないストーリー。

大切な仲間たちを守れなかった自責の念にとらわれ、生きる希望も失ったクラウドが、仲間たちの力で前に踏み出す勇気を生み出していく・・・、たぶんそういうストーリーだと思うんだけど、ただ一緒に戦うだけで、その中で仲間たちとのドラマ性がまったくないペラペラの展開で、これじゃあどこで盛り上がるって言うんだぞと(笑)

こんな素晴しいゲームの続編がこれじゃあもったいないでしょうが。

そして意外に活躍するくレノ&ルードやヴィンセントに、特典を見てなるほどとその商魂のたくましさに感心。

そんなことでこの続編も作ったのかって感じ。

ファンはそんなとこまで見てるんだぞと。

っと、いろいろ不満を書いたが、今この時点で既に3回観ている(爆)。

やっぱりプレイした「FF7」の思い入れがあるから、そのキャラクターたちが颯爽と動き回る姿が見れるだけでなんだか気持ちいい。

ほんとは結構好きかも(笑)

 そしてなんといってもこのDVDで良かったのは、特典映像。

なんと「FF7」のゲーム画面とCGシーンのダイジェストが収録されているのだ。

懐かしい~~!!

今見るとかなり見劣りするCGと、憶えてるようで結構忘れてたストーリーに本編以上にジ~ンときてしまった。

ゲームをプレイしてない人は、必ずこのダイジェストから見ることをオススメします。

やっぱ「FF7」って、傑作だったんだなあ。