昭和61年、園庭にひとつの彫刻が設置され新しい空間ができました。
それ以来、当園の利用者と地域の人たちとのふれあいの場となり、誰もが、
そこにいくつかの彫刻があればとの思いを持っていました。
開設30周年を迎えるにあたり、そうした想いがひとつとなり、利用者の
後押もあり「彫刻の森」構想へつながりました。
その構想の柱は「やさしさ」と「親しみ」におきテーマに賛同された多くの
彫刻家が登園を訪れ、利用者とふれあうなかで、作品を制作、設置して
いただきました。
そして今、園庭は、優しい風と親しみのある空間をみなさんに感じて
いただける場所になったと思います。
私どもはこの園庭を「風のギャラリー彫刻の森」と名づけ、訪れるみなさま
にも、その思いを感じていただければ幸いと存じています。
平成18年(2006年)8月
社会福祉法人北海道療育園
理事長 塚本隆三
6番 山内壮夫「子を守る母たち」
検索すると 「子を守る母たち2」が札幌の道立近代美術館の敷地にも
あるようです。
山内壮夫は岩見沢市出身のため、北海道には彼の作品がたくさん展示
されています。
8番 加藤昭男「小川に魚が帰った日」
加藤昭男は愛媛県出身ですが、北海道から九州まで野外彫刻
作品が数多く展示されているとのことです。
北海道療育園の作品は、野外彫刻マップの番外編になっており、作品や作者
の説明がないので、いちいち検索しなければならず、なかなか大変な作業です。
同じ作品が山口県宇部市にも展示されているようです。
9番 吾妻兼治郎「森の中に」
吾妻兼治郎はミラノ在住の彫刻家。
第30回中原悌二郎賞を受賞した縁で旭川に作品を設置したのではないでしょうか。
たぶん鳥なんだろうけど、ユニークな顔をしてますね。