カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

下品な目覚まし時計と精密な中国産目覚まし時計のお噺

2005年11月26日 | 身辺雑記
 個人的なアホなネタですので、目を通すことはお勧めしません:

 数年前、小さな目覚まし時計を買って洗面台のところに置きました。
 新宿の時計専門店で数千円した、あるファッションブランドのロゴ入りのものです。そのブランドも時計のメーカーも、聞けば誰でも知っている会社のはずです。

 しっかり確かめなかった私が悪いのですが、その目覚まし時計が驚くべき音量でカチコチ秒針の進む音がすることに気がつきました。たしか約4千円の商品、しかも国内メーカーだから秒針の音は大丈夫だろうという先入観が勝っていましたが裏切られたのでした。
 電池を入れた瞬間に嫌な感じはしましたが、デザインはいいし、我慢できるだろうと思いました。
 ところが洗面の隣の部屋で戸を開けて寝ていると、はっきりとカチコチ秒針の音が聞こえてしまい、寝付けないのです。さらに私が間抜けだったのは返品してやろうと怒りがこみ上げてきたときにはレシートを捨ててしまった後だったことでした。

 以来、カチコチ下品な音のする目覚まし時計を腹を立てながら使い続けていたのですが、先日ついに買い換えることにしました。(こうして書いていると基本的要件を満たしていない商品に怒りが沸いてきたので問題のメーカー名を明記してしまうとシチズン商事です。当時はシチズン時計とは別会社でしたが、いま検索するとシチズン時計と合併したようです)

 先日、近所の店で350円のポップなデザインの目覚まし時計を見つけ、家族の同意の元、購入しました。気に入ったデザインのものが見つからなくて、2週間以上探し回ってやっと見つけたものです。

 ところがこのノーブランドの中国産目覚まし時計も、負けず劣らず大きな秒針の音がするのでした。値段が値段なので分解するなり穴を塞ぐなりして音を押さえ込もうと考えるところが私の浅はかさなのです。
 電池蓋のところを塞ぐだけでは秒針の音は小さくならないので、さっそく分解を始める私。昔から分解しないと気がすまないタチなんですョ。分解してみると歯車はすべてプラスチックでできていました。プラスチックにクレ556(潤滑剤)は禁忌かもしれないと思いつつジュワッと吹き付けた後、組み立て完了。しかし秒針は進もうとしますがピクリとするだけで前に進みません。分解したときに分かったのですが、ムーブメントのケースがそのまま歯車の軸を支える支点になっていました。コストダウンを考えれば当然の処置なわけですが感心しました。再度分解して、よく観察するとその軸を支える支点のひとつが乱暴な私の作業のために少し欠けてしまったようでした。
 これでは歯車の軸がぶれてしまってうまく駆動が次の歯車に伝わりません。

 万事休す。粗忽な私には精密な中国産目覚まし時計の分解は無理だったのでした。家族からは非難轟々(悲)。
 外側のケースが歯車の軸を支えているとは想定外でした。
 いまも依然として洗面台からカチコチ秒針の進む音が聞こえています。私の愚かさをあざ笑うかのように。トホホホ....

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