カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

米国幻想~『国家の品格』

2005年12月13日 | 身辺雑記
風邪をひき、寝込んでいました。土曜日の晩に、喉の奥の1センチ四方くらいが干からびたような痛みがして風邪を予感。翌朝から予想通り喉の痛みが全体に広がり、発熱と倦怠感になりました。イソジン、ビタミンC、ショウガと思いつく対策を打ちましたがうまくいきませんでした。

さて、寝込んでいる間に藤原正彦さんの『国家の品格』を読みました。

効率一辺倒の競争社会の評価軸に飽き飽きとしている人にぜひ一読をお奨めします。
自分の立ち位置を得ることの出来る書物なんてそうそうありません。

この書物の中で自分の中にある米国礼賛主義の存在にいまさらながら気づかされました。というのは米国の不正義さのエピソードがいくつか紹介されていて、それに不意をつかれる思いがしたからです。

そのなかのひとつのエピソード:
『黒人のバリー・ボンズが白人のマーク・マグワイアのホームラン記録七十本にある一本と迫ってから並ぶまでに、十九打席で十二の四死球をもらった国なのです。七十号はベネズエラ人、七十一号は韓国人の投手から打ったものでした。』

韓国人の投手から打たれたというのはニュースで見て、かすかに記憶に残っていました。検索してみるとこちらの2001年10月5日の項目に確かに12四死球のことが書かれていました。あの大リーグにしてこのようなことが起きるのですね。
必ずしも人種差別ではなくて、歴史に残る投手になりたくないということかもしれませんが、いずれにせよ理想とは程遠い米国の一面を知りました。

そういえば米国産牛肉の輸入禁止に対抗したのか米国は日本産牛肉を禁輸していたのですね。日本は狂牛病が発生した国ですから筋は通っていますけど。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿