カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

ドンキホーテの放火事件に思う

2004年12月17日 | 身辺雑記
忘年会で赤坂のホテルニュージャパンのことが話題になった。年少の者はニュージャパンの大火災のことをまったく知らないという。10年程度の歳の差なのにこのような大事件を知らないことは驚きだったが、過去の事件はそれほど頻繁に触れられることはないので、仕方ないことだと思われた。

しかし過去の悲惨な事件を教訓に防災は進歩しているのであって、知っておくに越したことはないと思う。
ちょうど埼玉のドンキホーテの放火事件が大きな問題になっている。

ごくたまに外国で起きた店舗やホテルの大火災が報道されることがあるが、他人事ではない。
日本だって、旅館やデパートの火災で死傷者が続出し大きな問題になったことがあるのだ。
参考:消防防災博物館

決定的だったのは1982年2月8日深夜に起きた赤坂のホテルニュージャパンの火災であり、独特のパーソナリティを持つ社長の経営方針から大被害を招いたとして批判が渦巻いた。曰く、防災に関する消防の警告を無視し続けた、経費削減のため加湿を行わなかったので室内が異常に乾燥していた等々。
高層階から煙と炎に追われて墜落する宿泊客の映像は衝撃を与えた。

この事件をきっかけにスプリンクラーの必要性が強く認識され、「適マーク」の運用に拍車が掛かったわけなのですよ、N君。
参考:東京消防庁 「適マーク」とは

まる適マークと言われても過去の大火災の経緯を知らなければありがたみはないだろうし、若い世代の認知度が高いかどうか疑問に思われる。
もしかすると火事は炎じゃなくて煙が危険なんてことを若い人は知らないのかもしれない。

ちなみにトリビアを一つ。
ホテルニュージャパン社長(故人)の邸宅跡地に豪邸を建設中に突然逝去してしまったのは「美白の女王」鈴木その子氏。
2000年12月5日。うーん。その子さんが亡くなったのは数字以上に昔のことのように思えるな。