ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

東京へ~上野の森美術館と旧岩崎邸庭園~

2017-12-19 | 旅行
東京へ出かけました。
巷で話題になっている「怖い絵展」が気になっていたものの会期末が迫り、行列必須との情報もあって諦めていたのですが、平日ならと思いきって出かけました。
上野公園についたら桜が咲き誇っていてびっくり!
でもイチョウは色付き、落ち葉の絨毯もあって季節は初冬です。






「上野の森美術館」の「怖い絵展」、行ったのは最終日の2日前でした。




「怖い絵」は中野京子さんが10年前に出した美術書としてベストセラーを記録した本!
当時は知りませんでしたが今回読んでみて、それぞれの絵を時代背景や物語をもとに読み解くことに注目でした。
シリーズで本を出されていますがこの2冊を読んでみました。


注目はこの絵、ロンドン・ナショナルギャラリーから来たポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」です。
わずか9日間の女王、運命に翻弄された少女の美しさと儚さには胸打たれるものがありました。


美術館に入るまで、最終日に近いからか平日でも100分待ち!寒い中でしたがじっと待ちました。




館内もすごい混雑でしたが、解説付きで時間をかけてそれぞれの絵の奥深さを見ることができました。


上野に来ても動物園や不忍池には長いこと来ていませんでした。
ずいぶん久しぶりに訪れた不忍池、蓮は冬枯れの様相、ボート乗り場は変わらず、でしょうか…






池の端にモミジやドウダンの紅葉が残っていました。




上野から重要文化財「旧岩崎邸庭園」へ行きました。
ここは三菱財閥を築いた岩崎彌太郎の長男久彌の邸宅として明治29年に造られました。
洋館と撞球室はジョサイア・コンドル(鹿鳴館やニコライ堂の設計者)によるものです。




元の敷地の3分の1になっているそうですが広い敷地に明治の洋風、和風の建物が残っています。
当時の煉瓦塀も残っていました。




三菱のマークの成り立ちはこの岩崎家の家紋「三階菱」と土佐山内家の家紋「三ツ柏」に由来しているそうです。




洋館は岩崎家の迎賓館として使われた当時の面影を留めていて、見事な装飾も随所にありました。








玄関は落ち着いた雰囲気、客室の天井は日本刺繍の布張りです。






壁には貴重な「金唐皮紙」が貼られています。この壁紙はとても豪華です。






金唐皮紙の衝立もありました。


ベランダの柱が特徴的です。ベランダから庭が眺められます。
庭は芝庭と大名庭園の名残の和様併置式です。




2回への階段付近です。ジャコビアン様式を取り入れて重厚な装飾が施されています。


和館は書院造りを基調としています。廊下の天井が船底型です。


雪見障子(窓?)からのモッコクの大木が見事です。


和館の庭園は小さいながら趣きがあります。手水鉢が見事です。


洋館の庭側からの眺めと和館の佇まいです。




山小屋風の撞球室(ビリヤード場)は洋館から地下通路で繋がっているそうです。




庭にはスイセンが咲いてところどころのお花には藁ボッチが掛けてあって、冬の風情でした。









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2 コメント

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上野 (take)
2017-12-21 17:46:54
こんばんは。
もうすっかり日は落ちて当たりはまっくら。
明日は冬至ですものねぇ~。


上野の森ではこんなにいっぱい咲いているのですね~。
こちらで見る「四季桜」(ジュウガツザクラというのですってね)はチラホラ咲きです。
「上野の森美術館」は娘夫婦の春の展覧会を見には行きますが(秋は都立美術館)その他では入ったことがありません。すごい行列ですねー。
「怖い絵展」ですか……
10年前のベストセラーからの企画、
企画者は「いい仕事」をしましたね。と、変な感想で

不忍池
秋に行った時には車の中からこのハスを撮っていました。
「ハスの実はどうするんだろ。甘納豆にする話は聞いていないなぁ(つくば市に住む義弟の土産、蓮の実甘納豆が大好きなもので)
不忍池のほとりの資料館も好きです。

岩崎邸
あれはいつのことだったか……
岩崎邸が公開されて話題になった時に ミニクラス会が東京でありました。
幹事さんに二次会の希望にここを出して見学できることになって嬉しかったこと。
あの時のボランティアガイドさんも素敵な女性でしたっけ。

今は館内は「特別な日以外」は撮影できないと聞いていました。
タッジーマッジーさんは「いい時」に行かれたのですね~。
思い出しながら拝見しました。
あ~、「金唐革紙」
紙工芸だったんですよね。
私は皮革の技術かと思って眺めていました。時代劇の悪徳商人胸から出す「金唐革」のお財布なんかと 。時代劇の見過ぎ

そうそう、地下を通ってのビリヤード室も!

「ベランダから庭が眺められます」
ん?床が板張り。
私が目を見張ったタイル張りの床は…別の場所かな?

私の記憶には「和館」の姿がありません。
観て来なかったのかなぁ、でも畳敷きの長い廊下、舟底型天井にはかすかな記憶…一本使いの木の天井(これは??どこだったか?困ったものです。。

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takeさんへ (タッジーマッジー)
2017-12-21 23:21:07
こんばんは。
本当に日暮れの早いこと!
明日は冬至、そして後10日の年末までの日数も気になるところです。

上野の桜の咲きっぷりはみごとでした。
ジュウガツザクラはちらほらが普通かと私も思っていたのでびっくりでした。
入場までの長時間、この桜に慰められ(?)ながら待つことができました。

上野の森美術館には娘さんご夫妻の展覧会に行かれるのですね。
いつの日にか私も娘さんご夫妻の作品にお目にかかりたいです!
ここの待ち時間は覚悟の上でしたが、それにしてもすごい行列でした。
そして若い人が多いのにも驚きました。

不忍池の蓮は立派なので、蓮の実もたくさん採れそうですが…
蓮の実の甘納豆は美味しいですね。
台湾のお土産に頂いたことがありましたが、つくば市の名物とは知りませんでした。
不忍池のほとりの下町風俗資料館も気になったのですが時間切れ…
今度行ってみたいです。

takeさんは岩崎邸に行かれたのですね。
写真撮影は去年から平日だけ許可されるようになったそうです。
おかげで写真が撮れて良かったですが、タイルの写真がなかったです…
2Fのベランダは板張り、1Fが素敵なミントンタイルでした。
金唐革紙も素敵でしたね。
そしてそこかしこの彫り物にも…
魅力いっぱいの岩崎邸でした!
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