見て!アーティチョークで作ったよ!と
料理好きのLeo ごはん。
グランマが教えてくれたんだ。ということは
日本でいう「おばあちゃんの味」
‘Heart ハート’と呼ばれているアーティチョーク中心部分にブレッドグラインド(パン粉)とガーリック
パルメザンチーズじっくりローストした衣(ころも)を
まぶしてオリーブオイルで焼いたもの。
パン粉も自分で作ったんだとか。
アーティチョークのフライに近い感じだろうか。
味見しただけで、美味しい〜!と
なったんだけどおばあちゃんから教えてもらったというエピソードは
ほんわかとあったかくてさらに美味しくて。
今からちょうど100年前にシチリア島から
移民でニューヨークにやってきた
おじいちゃんとおばあちゃん。
写真の中でしかお会いしたことがなかったけれど
にわかに生き生きとその存在が今、目の前に現れる。
私もまた明治生まれ、10 年ほど前に
98才で天寿をまっとうした
祖母の味を思い出す。
おばあちゃんに教えてもらった
早春に摘んだよもぎで作るよもぎの白玉だんごや
春菊の胡麻和え、かぼちゃの煮物、さつまいもの甘煮は
今でもニューヨークで時々作るし、
おばあちゃん直伝おにぎりの握り方。
毎朝、お昼のお弁当に握るたびに思い出す、
あの時の会話や光景。
こうして100 年の時を越えて、世代を超えて、
イタリア、日本、ニューヨークと
時空を超え受け継がれる味と
先達たちの愛を想う時、
遠く離れても、姿形は見えなくても
ここにたしかに息づいていて、
愛おしさにじんわりと心が満ちていく。
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写真
・左奥:アーティチョークのパン粉焼き
(←日本風にいうと)
・右下手前:「イタリアンライス」
白いご飯にブロッコリーロブと呼ばれる
ブロッコリーの蕾と茎と葉のガーリック炒めと
パルメザンチーズをさっと混ぜ合わせた
いわゆるイタリア風混ぜごはん。
・真ん中:トルコのスパイスチキンと
トルコのヨーグルトソース「タジキ」
クルミとパセリ、ガーリック入り
↑Kaoru 作、ニューヨークで覚えたレンズ豆のスープ