満開の木蓮

いつもよりも２週間ほど遅いのだろうか、

４月を直前にしてようやく満開となった
木蓮を見て、よかった♪
今年も咲いてくれたんだ。と
なんだか普段より嬉しくなってしまった
愛犬(というよりウチの次男）コロとの散歩道。



明かりを灯すにはまだ少し気の早い
桜祭りの提灯が、

今は真っ白い木蓮をライトアップして
夜道をほんのり明るく照らしている。




今年は、本当に春は来るのかな…って
一瞬本気で思ったけど、

通りすがりに同じような会話を
誰かが交わしているところを耳にした時、

私だけがそう感じているんじゃないんだな、と
実感したのがほんの数週内前。






それでもやっぱり、いつもより
少し遅れても春はやってくる。



心配した沈丁花だって、
今、甘い春の香りを
いつも通り届けてくれている。


今年は、待ちかねたように
河津桜も、梅も雪柳もレンギョウも
一斉に咲き始めた。




今までだったら…。
普通なら…。


そんな風に考えて、
時々、わたしたちは苦しくなってしまう。



過去の経験則や、予想や
予測できる未来を

慮り(おもんぱかり)
いいようのない不安に襲われて

ここで終わってしまうのではないか、
という思いから抜け出せなくなってしまう。




けれど、
自分の心配とはよそに

何事もなかったように

季節は巡ってくるのだ。



な～んだ、焦るコトなかったんだ。




1日遅いか早いか、

明日は晴れか雨か、に



心を砕くよりも

もっと大切なことがある。



何週間早いか遅いかよりも、


今年もまた咲いてくれたという
まぎれもない事実。


また出会えたという喜び。




春の風のやわらかさ。

春の日差しのぬくもり。






その現実を


シンプルに感じることができたなら



今、私が、あなたが、
生きている。生きてくれている。


というだけで


心の底からいとおしく、大切に思うことができる。