KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★曇り空が映し出すもの。

2009年11月20日 | KAORUの好きなものギャラリー
              
              <MALTA 曇り空のフェリー乗り場>


ここ6~7年になるだろうか
予定が合うとふらっと顔を出す異業種交流会に
先週末、出席してきた。

そこにはいろんな業種の人たちがやってくる。

ほとんどが同年代の会社の社長さんや(女性社長も多い)、
アーティスト、出版関係の人、
TVなどでよく見る人たちなど、
主催の社長さんの人脈の幅広さを物語る顔ぶれだ。
しかも男女半々の比率。

ファインの歯ブラシの、エコロジー関係の集まりで
その社長さんと顔見知りになり、
表参道で花のレッスンの帰り道に
何度か偶然バッタリ会ううちに、
よかったら定期的に開催している会に来ませんか?と
お誘いを受け、参加するようになったのがきっかけだった。

その方のお店がある(といっても、全国にお店がある
有名店なので、知っている人のほうが多いかも。)
主に表参道周辺で、毎回テーマを決めて
参加者の一人が話をする。

会社の経営方法、ブランド戦略、
エコロジーやLOHASをビジネスにどう活用するか
など経営的な内容から、
普通女性が、どうやって大手会社のトップに
登りつめ、活躍するようになったか、という
自叙伝的サクセスストーリーを語ってくださったこともある。

時には、8月の原宿の「スーパーよさこい祭り」を
立ち上げたいきさつの話だったこともあったし、
ライブハウスで、趣味のバンド演奏会を行ったり。
プロの歌手とともに、チャリティーコンサートもある。

内容がバラエティ豊かで、
実務的からボランティアまで本当に幅広い。

そして、
とにかく来るメンバーが、
本当にソフィスケートされているのだ。

都会の洗練された大人の男女って、
こういう人たちのことを言うのかな?と
出席している人たちを遠巻きに眺めていて
つくづく思う。

派手すぎず、控えめでありながら
本当にお洒落。
会社を背負って立っているけれど、ギラギラしていない。
でも、凛とした気配を自然と醸し出している。

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この会に参加し始めた頃は
まだ自分がどこへ向かおうとしているのか
よくわからず、混沌としている時期だった。

自分の居場所や活躍の場を見つけて
イキイキとしている人たちをとても
まぶしく見つめていた。

今の私には、何もないけど
いつの日かここにいても大丈夫な私になろう。って
帰り道、いつもそう考えていた。
理由はないけど、そう思っていたら
いつの日かそうなれそうな気がしていた。

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あれから、時が流れ
もう一度振り返ってみる。

いろんなコトを経験し、
さまざまなコトにチャレンジし、
たくさんの人たちと出会い、
ひとつひとつを積み重ねてきた今、
まだはっきりした形にはなっていないけれど

当初の頃のような
ガサガサ、ゴソゴソっとした
着たい服と自分の体のサイズが合わないような
そんな不似合いな感覚がいつの間にか
薄らいでいたことに気がついた。


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顔見知りの若いフルート奏者に
MALTAの写真を見せたら、
「この曇り空の写真、すっごくいいね!」と
どの青い空の写真より、青い海よりもテンションがあがった。

「曇り空ってね、
一番その場所の表情が出るんだよね。
晴れた日のロンドンは誰でも綺麗に
写せるんだよ。でも、曇り空のロンドンって
意外と難しいよ。ロンドンらしい表情を出すのって。
だけど、一番よくわかる、曇りの日が。」と言う。

雨や雪の日も趣きがあって好きだが、
やっぱり晴天が気持ちいい。

でも、雲が低く垂れ込めた曇り空は
なんだか気分がすっきりとしない。
どっちつかずだから?かもしれない。

どんよりとした曇りの日が大好き!というセリフは
今まで聞いたことがない。

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だけど、
曇り空が一番その街の表情を映し出すということは、
人にも同じことが置き換えられるのでないだろうか。

大変なときこそ、
雲行きがあやしくなってきたときこそ、
本当にその人の人間性が炙りだされ、
鏡に映し出される。

そんな時にこそ、
本性や本音やら、本心が現れてくる。

それは、調子のよい晴れの日には
影をひそめて隠れているものなのだ。
それが、翳ったとたんにムクムクと顔を出していく。

自分の弱い部分や、ダークな部分。
見たくもないところを突きつけられて
しばし、途方にくれたり
呆然としてしまうこともあるだろう。

逃げ出したくなるか、
それにはフタをするように、見なかったことにするか
誰かのせいにして自分を守ろうとするか。

または、全責任を自らが背負い込むことで
自分の力のなさを責め続けるか。

そのあとの対応はさまざまだ。

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それとは反対に、
ビックリするような
底力も沸きあがってくる場合もあるだろう。

自分にそんなパワーが眠っていたことに
気がついて、やがて自信に変わることだってある。

本当の自分の気持ちに気がついて
新しい道が見つかることだって、確かにある。

真の自分の姿が現れるのは
調子のよい時期ではなくて、
どっちつかずの、混沌とした、
先行き不透明な時にこそ、なのだ。

気分は滅入るけど、
それを美しいと感じる心を持っていくことや、
新しい発見を、
楽しいと思える感覚は気持ちひとつで
自分自身にセットできる。

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若きフルート奏者は、あれこれと写真を見ながら
いろんなコメントをしてくれた。
最後に、
「すみません、いろいろ好き勝手言っちゃって。
でも、こんな笑顔ができるなんてうらやましい。
自分は最近こんな風に笑ったか思い出せないです。
こんな時間を作らなきゃ。」と
私が写った写真を見ながら
謙虚に、優しい笑顔で言ってくれた。

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帰り道、いつもとやっぱり同じことを思う。

あの会の人たちみたいになりたいな。って。
また私も上を目指していこう、って。

あおられるような、旗を高く掲げるような雰囲気でもなく、
絶対的なポジティブ思考でもなく、
現実主義に走りすぎたりもせず、
妙に理想論だけで飾り立てたりもせず、
仕事と趣味と、社会貢献をバランスよくこなす。

それをスマートに実行しているからこそ
洗練されているような印象を受けるのだと思う。

人のテリトリーに必要以上に踏み込まず
噂話に花を咲かせない。
そんなほどよい距離感。それが都会のイメージだ。

質のよい、上質な刺激を受ける時間。

私にとって、ここもまた大切な場所のひとつ。


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2 コメント

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光が・・・ (KISAKI)
2009-11-21 14:10:20
KAORUさん、こんにちは♪

最近の記事には、KAORUさんには見えている
「新しい光のようなモノ」を感じます
見えているのでしょう・・・?ふふふ 
こういう時って楽しくって「ワクワクする日」と「ムリかも・・・」って感じる時とが
交互にやってきたりするんですよネ
(自分の場合がそうなんです)
読んでいる私も今「ワクワク中」です♪
返信する
新しい光・・・ (KAORU♪)
2009-11-25 12:31:04
KISAKIさま、いつもありがとうございます♪

新しい光のようなモノ、ってなんだろう???
って最初読んだ時は考えてしまったのですが、
しばらくして、
あっ!!!そうだ。
私、そういえば見えてる!って
思いました

なんだかだんだんとカタチづくられて
そのエッジというか輪郭が見えてきている
ような、そんな気がしています。

KISAKIさんのワクワクも
本当に楽しそうでいい感じ~
返信する