KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

校庭の占い師

2007年05月22日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【タイで見つけたグリーンの花】

高校2年生となった息子は意外によくしゃべる。

思春期以降の男の子は親とはめったに口をきかないのだろうと
いろいろな人の話を総合して、そう思い込んでいた。

もちろん、反抗期なるものもひと通りあったのだが、
それと平行しながらも学校でのできごとや、友人との
会話をひとしきり話してくれていた。

一見シャイな雰囲気だから、きっと内弁慶なのかな、と
思っていたらそんな予想もはずれ、近所のお母さんや
美容院、歯医者さん、英会話教室・・・さまざまな所での
評判は、見かけによらずたくさんしゃべる。
元気にあいさつをする。という
どこから聞いても共通の人物像だった。

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そんな息子が先週のある朝、学校にいく準備をしながら

「うちの学校の整備員さん(用務員さんのこと?)が
手相みれるんだよ。友達が体育の時間に、花壇を手入れしている
おじさんに“ボクの手相見てください。”ってお願いしたら
“あぁいいよ!”とぼそぼそ真剣な顔で話し始めたんだ。

わぁ~、じゃあオレも!オレも!ってことになって
みんなみてもらったんだよ。

オレの手相をみるなり“う~ん、シワが多いから苦労してるんだね。”
っていうからさ、そうでもありません、って言ったんだ。
“ボクは何か才能ありますか?”って聞いたら
“う~ん、勉強の才能はないみたいだね”って言われちゃった。
でも他のところで何か才能あるよ、って言われてよかったよ!」と

生まれて始めての手相鑑定(?)の結果を報告してくれた。

(自分の母親が似たような仕事をしていることは、
あんまりわかっていないのか、とにかく興味がないらしい・・・)

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ちょうどその日、息子同士が小学校から中高と一緒の
学校に進んだ母友達と久々にランチを食べた。

子どもたちの様子を話ながら、彼女が
「うちの子ね、この間学校で手相みてもらったらしいのよ!」と
話始めた。「あら!うちもよ!じゃああの中に一緒にいたんだ!
私も今朝その話聞いたわ~」とすっかり鑑定話で盛り上がった。

「うちの息子はね、“彼女はいつできますか?”って
聞いたんだって。そしたら“高3ぐらいに
ステキな出会いがあるよ!”って言われて
かなり喜んでいたわ!
まわりに彼女が出来始めて本気でアセって
いるのね、そんな質問しちゃって・・・。」
と苦笑いをしていた。

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それぞれの母親に鑑定結果を教えていたなんて、
なんだかおかしくて微笑ましい。

そして、高2の男の子たちが校庭の片隅で
手のひらを広げて、自分たちの未来を真剣に
尋ねて、一生懸命に聞いている姿を想像するだけで
なんだかかわいくて愛おしい。

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悲しいニュースが後をたたない昨今を
同世代の彼らはどんな風に感じているのだろう…。

どうかすべての子どもたちがたくさんの愛を感じて
すくすくと育っていきますように。

彼らがまたたくさんの人に、地球に、自然に、動物たちに
愛を注げる人になりますように。

生きるってなかなかいいもんだよな、って
思ってもらえるような先輩に、
私自身もなっていけますように。











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