イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

目があるのにザトウムシ

2014-01-25 09:34:07 | 日記
不思議なカッコウをした虫だ。足が異常に長く、湿った葉っぱの上をユラユラ揺れながら動いていく。
子供の頃は良くあちこちで見かけたクモだが、その時はユウレイグモと呼んでいた。調べてみたらこれはユウレイグモではなくザトウムシというらしい。両方とも胴体部分に較べて足が非常に長いのは共通しているが、ユウレイグモはクモ類であり、前体部(頭胸部)と後体部(腹部)にわかれ、その間は細くくびれている、ザトウムシはどちらかというとダニに近い仲間であり、そのようなくびれは無いとのことだ。他にもいくつか両者には違いがあるとのことである。更に、ザトウムシの種類も色々あるようだが、色々調べた結果、今回見つけたのはモエギザトウムシという種類のようだ(注1)。ザトウムシという名は目が無く1本の足で地面を探りながら歩くためだというが、実はほとんどのザトウムシには目があるそうだ。今回見つけたザトウムシにも黒いケシ粒のような目が体の端っこに2つ並んで付いていた。何となく愛嬌があり、釣り上げたときのカレイの目を連想した。


せせらぎ公園の湿った枯れ葉の上を歩いていた。どこかで一本取れたのか足が7本しかない。(花巻市星が丘せせらぎ公園、2013年8月2日)


胴体部分を拡大。端っこに目が見える。(同上)


もう一匹見つけたが、こちらにはちゃんと足が8本あった。(同上)


注1: Mushi Navi (http://mushinavi.com/)

こんなありがたい薬草が身近にたくさん生えていた スイカズラ

2014-01-24 07:46:55 | 日記

   5月に我が宮殿脇にある東北本線に下る土手を見ると、なにやらつる性の植物が勢いよく成長を始めていた。6月になると花をつけ始めた。この花が非常に変わっている。2つづつ対になって咲き、白い花と黄色い花が同じつるに咲いている。花の形も変わっていて、幅の広い花弁が上の方にめくれ上がり、下には小さい花弁が一枚付いている。その間から長い雄しべが突き出ている。帆掛け船のような印象を与える花だ。調べてみると、これはスイカズラという植物だと分かった。白い花が少し古くなると黄色になるのだという。ウイキペディアには「蕾は、金銀花(きんぎんか)という生薬、秋から冬の間の茎葉は、忍冬(にんどう)という生薬で、ともに抗菌作用や解熱作用があるとされる。漢方薬としても利用される。忍冬の名の由来は、常緑性で冬を通して葉を落とさないから付けられた。」と説明されていた。なんともありがたい植物だ。また、スイカズラは吸い葛の意で、古くはこの花の甘い蜜を吸ったことからついたという。花と蕾から忍冬酒も作れるとのこと(注1)。


我が宮殿脇の土手に勢いよく成長を始めた。(花巻市桜台、2013年5月18日)


6月になり花が咲き始めた。(同上、2013年6月13日)


花のアップ写真。(同上)


注1: イー薬草・ドット・コム(http://www.e-yakusou.com/yakusou/250.htm)


湿った場所を好むオオジシバリ

2014-01-23 06:55:21 | 日記
    5月の末自宅の庭でタンポポに似た花を見つけた。図鑑を調べてみて、花の形からジシバリだと判定した。その後、花巻市内の畦道などで同じ花を何回かみつけた。それらの写真を再び図鑑の写真やネットの写真と見比べてみて、実はこれらの花は全部オオジシバリだと分かった。その特徴は、花は両方ともよく似ているがオオジシバリの方がやや大きく、葉はジシバリが柄のある卵形なのに対して、オオジシバリはへら型であることが大きな違いだ。残念なことに、昨年はジシバリに合うことは出来なかった。ジシバリはどこにでも生えるが、どちらかというと乾燥した所を好み、オオジシバリは田の畦道など湿った場所を好むという。どちらも健胃、鼻づまりの薬として用いられるとのこと(注1)。


自宅の庭で見つけた。(花巻市桜台、2013年5月22日)


湿った野原で見つけた。(花巻市高松どぜう庵、2013年6月7日)


タンポポに似た綿毛も着ける。但し、タンポポよりもかなりまばらな感じ。(同上)


綿毛を拡大。(同上)


田の直ぐそばにも生えていた。(花巻市笹間、2013年6月11日)



(注1)http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm365.htm

茜色や緋色の原料となるアカネ

2014-01-22 07:38:10 | 日記
    つる性の植物は多い。あっという間に繁茂して荒れ地や休耕地を覆ってしまうので嫌われ者でもある。アカネもつる性でやはりどこにでも生えてくる。珍しくも何ともない草だ。しかし、葉っぱは細長くしたようなハート型で、株が小さいうちはかわいらしくも見える。4枚の葉っぱが輪生するがそのうちの2つは托葉。葉っぱも比較的小さくてクズやアレチウリのような傍若無人にはびこることも少ないような気がする。根は乾燥すると赤黄色から橙色であることから赤根(アカネ)という名がついたという。古くから染色用として用いられ、茜色も緋色もアカネが原料となってつくられる色なそうだ。

自宅の庭で生えかけた株を見つけた。(花巻市桜台、2013年6月17日)


近所のスーパーマーケット脇の土手にはたくさん生えていた。(同上)


近所の畦道脇で見つけた。花がたくさん咲いている。実も所々に見える。(花巻市桜台、2013年9月6日)


花をズームアップ。(同上)


10月になると実だけになり、黒く熟してくる。(同上、2013年10月9日)




見栄えがしないが香りが良い(らしい)コシカギク

2014-01-21 06:07:52 | 日記
甲子川の河原を散歩していて、見かけない地味な花を見つけた。葉は2回羽状に全裂し、球形の頭花を着けるが、花は舌状花は無く全て筒状花である。本当にパットしない花だ。調べてみたら、コシカギクといい、良い香りがするらしい。パイナップルとかミカンとかの香りに似ているという。ハーブのカモミールと近い仲間の様だ。ちなみにカモミールはリンゴの香りがするとのこと。残念なことに、見つけたときはそんなことには思いもよらず、写真を1枚だけ撮って満足し、さよならしてしまった。やはり、見るだけではなく触ったり香りを嗅いだりすることが大切だと思った。今年は是非また見つけて香りを嗅いでやるからな。待ってろよコシカギクさん。


何気なく撮ったコシカギクの写真はこの1枚しかない。(釜石市千鳥町甲子川河原、2013年7月9日)